自己紹介

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2012年1月23日月曜日

光の子

 ∧∧
( ‥)ローマやギリシャの人々、
    哲学者のみなさんも迷信深かった
    のですよね?
 
   (‥ )まあ、現代人が神社にいったり星占い
       するのと同じ程度には神の世界を
       信じていたように見えるね。
       あるいはもっと強烈。
 
 ∧∧
(‥ )ローマ帝国が苦境に立たされた3〜4世紀
\-  この時、様々な宗教がはやって、最終的に
    キリスト教が他を圧倒するのですけども
    この時代は迷信深い時代、無知が理性に
    勝利した時代と揶揄されるみたいですが
 
   (‥ )苦しいときの神頼み以上の意味が
      あるとしたらキリスト教が組織的な
      宗教だった、それぐらいじゃないかね
      別におかしなことでも
      異常事態でもないさ
 
 内乱だの生活危機だの食料の不足だの増税だの借金だの、そんなことが半世紀も続けば、そりゃあ何かにすがりつきたくなるだろう。むしろそんな状況が半世紀も続いてしまったことこそ異常事態だ。しかも入信すれば互助会にも入れますと言っているのだ。信者も増えるさ。
 
 ∧∧
( ‥)ローマって社会保障の制度が
    あまり完備してなかったの
    ですかねえ?
 
    (‥ )完備してたら、ああはならんの
        じゃないか? 少なくとも、
        そこを突かれているっぽいよね
 
 ∧∧
( ‥)一方、宗教が権力になってしまって以後
  -□ 近代ヨーロッパの人にとっては、
    キリスト教の勝利と中世は暗黒時代、
    ギリシャ、ローマを理性の時代と
    みたと。
 
    (‥ )まあ、既得権益に対する抵抗って
       ことで、そういう見方になるのだけど
       多神教も一神教も宗教であって
       理性とは別のところに由来が
       あるのは同じだし、どっちが理性的か
       と言われれば、なんともねえ。
 
 ∧∧
( ‥)違いがあるとすれば
 
    ( ‥)一神教は真面目すぎるよねえ
      -□ そこが魅力なのかもしれないが。
 
 1人しかいないんだっ!! という主張はものすごい強烈で、非常に真面目だし、肩に力が入り過ぎだとも言える。実のところ、近代ヨーロッパの知識人とかインテリがいっていた理性の時代とやらは、オカルトだの神秘だのがいい加減で、単に不真面目な時代だったのじゃなかろうか?

 ∧∧
(‥ )でも、それにあこがれたと。
\-
 
    (‥ )今でも欧米のアーティストは
       不埒な格好をあえてしたり、
       悪魔になったりするだろ?
       実在どころか漫画のヒーローさえ
       同様なのだから、アンチキリストに
       ならないと自由になれず、
       もがき苦しむってこと
       なんじゃないか?
 
 ∧∧
( ‥)不真面目さえも命がけにやらねば
    ならぬのだと?
 
     (‥ )そう見えるけどもね。
         実際、無駄に真面目じゃね?
         真面目から逃れようとして
         真面目になっとる。もはや
         呪いだよ。
 
 まあしかしである、どっちみち、彼らもしょせんは神の栄光の元へ、最後は最初にいた場所に戻るのだ。
 
 ∧∧
( ‥)そんなもんですかね?
 
     (‥ )全部じゃないけど、
         大概はそうだろう
 
 さあ、放蕩息子のご帰還だ。もう充分楽しんだ。家に帰りたまえ。光の子供たち
 
 ∧∧
( ‥)光の子供たちって痛い台詞ですねえ
 
     ( ‥)あいつらが真面目すぎるんだよ
       -□ 真面目すぎて痛々しいくらいさね
 
 だらだらしよーぜー、ひなたぼっこしながらさあ。真面目に生きてると、寿命縮むよ?
 
 

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