某所で寄生虫の話をすることに。もう一人の演者の方は寄生虫をよく知る人である一方、自分は寄生虫に関してはほぼ知らず(おまけに遅刻。すいません)。そういうわけで、話すよりはと現地でイカを切って、まずはニベリン条虫を探したら
∧∧
(‥ )真っ先にアニサキスが見つかりました
〜-
( ̄  ̄;)あう・・・・
いつも思うけども、アニサキスはどうしてこうも頑丈なのだろう?? ぴんぴんと暴れるアニサキスをシャーレに入れてお客に回す。そいでもってその間に見つかりましたニベリン条虫。
∧∧
( ‥)ニベリン条虫も回しますね
-゜
( ‥)おっ、例のTetraphyllidea? らしきものも出てきた
-□
というわけで、全部で3種類の寄生虫をお客に見せることができました。線虫類であるアニサキスはともかくとして、条虫であるニベリンくんとTetraphyllidea? らしきものの共有派生形質は消化器官がないことらしい(他にもあるが)。
でっ、そこでなぜダーウィンは種の起源の中で”一部、獲得形質を認めたのか?”をからめて解説。
∧∧
( ‥)あなたの理解では、あってもなくてもどうでもいい、
そういう中立的な状態にまで退化した変異がなぜ”消失”という
状態に固定されているのか、それを説明するために
ダーウィンが用不用説の一部を残した、そういう理解ですね。
( ‥)彼の著作「家畜・栽培植物の変異」ではこれをより仮説的に、
-□ つまりパンジェネシス仮説に基づいて
説明しているようなんだけどね。
まあ、寄生虫とダーウィンをからめて話してね、というお題だったのでそういう話に。この辺りの話はhilihiliのコンテンツ、種の起源を読むでまたおいおい補完の予定。
ともあれ、小難しい話はともかくとして、生きている寄生虫を見せたのはそれなりに受けたっぽいので、まあ、良しとしていい感じ。
∧∧
( ‥)食品の中の寄生虫に関しても心配ご無用と言っておきましたしね
(‥ )イカに寄生虫がわんさかいると言っても、
みんな気にしないだろう。
そんなことでどうかなるなら我々はそもそもイカを食べたりしないのだ。