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2009年9月16日水曜日

あまりいったことのない場所

 
 誰でもそうだけどもよく行く場所と行かない場所とがある。すぐ近くだけども用事がないとか、障壁になるものがあるとかで行かない/行く必要がない。そんな場所があるもんで。

 ∧∧
( ‥)それは地形だけじゃなくて
    本や情報の世界でも同じですね。

   ( ‥)今回の仕事で分かったのは、現生鳥類と初期陸上植物という
     -□ ”場所”にはあまり”行ってなかった”ということなんだよなあ。

 現生鳥類ってのは素人目には端から見ると不思議なもんで、生態に関するレポート(性選択とか)はよく聞くけども、まともな系統解析の例はこれまでほとんど聞いたことがなかった世界。最近になって分子系統解析の結果が幾つか出てきたものの、それまでは血清反応による体系が(批判されながら)使われたり、形態データによる解析が仮にあっても、概してもっと前の時代の化石種のものだったりと、みょーに片寄っているという印象(とはいえ手元にはカッコウの形態データを用いた系統解析のレポートがあるにはある)。

 ∧∧
( ‥)現生鳥類の”体系”ってこれからどうなるんですかねえ?

   (‥ )(((走鳥類(カモ類(他の現生鳥類)))ってのは
        確からしいけどもね。

 他はどうなんだか。ともあれ、なんか少し懸念(?)するのはカモがここにくるのなら、じゃあ例の”あの形質”は原始形質なのか?ってことなんだけども。

 ∧∧
( ‥)まさか

    ( ‥)そうだよねえ、それはないよねえ。

 まあこんど化石鳥類も含めて、論文、もろもろ資料にあたるとしよう。分子系統に関してもデータの処理が妥当かどうか見極めないといけない。

 ∧∧
( ‥)例の”雪の下”さんに関しても骨をみたいんでしょ?

    (‥ )見る機会は作れると思うのだけど、例のあれが
       ”あったら”すごいよね。
 
 そしてもうひとつは初期の陸上植物。

 ∧∧
(‥ )リニア形の植物というのですかね? 
 □-  なんかばらんばらんになっているみたいですが。

    (‥ )分岐図上で物の見事に多系統

 ゾステロフィルムはヒカゲノカズラにむしろ近いというわけですか。そうですか。

 ∧∧
( ‥)データを理解し、解析の妥当性を判断できるようになるまで、
    ずいぶんかかりそうですが・・・・

    ( ‥)何年かかけてやるさ。

 仕事ってのはそういうもんでござんしょ。


 

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