さる仕事で英文と格闘中。とっ、それはいいのだけどもadaptationという単語を
( ‥)これは専門用語で派生形質と言います・・・・
-□
∧∧
( ‥)? adaputationってそういう使い方しましたっけ?
まんま訳せば適応。まあ確かに改善とか改良って意味もあるし、自然選択によって適応的な状態に改良された、あるいはその結果の形質って意味合いも場合によってはあるらしい。
∧∧
( ‥)でもこういう使い方って今まで見たことあります?
(‥ )いや、、ないなあ。単に英語の文献を
読まなさすぎているせいかもしらんけどさ。
弱ったね。どう訳すのよ? 適応的な形質とでも訳すかね?
実際、adaptation or characteristics (technically termed "derived characters") と書いてあって
∧∧
( ‥)まんま訳せば 適応あるいは特質(専門的には派生形質と呼ばれる)
ですよね?
(‥ )たぶん、原始形質よりも適応度が高くて、なおかつその系統群で
固有って意味合いを込めているように思えるけどもね。
いやしかし、、なんかおかしくない? これじゃあ原始形質はすべからく適応度が低いってことになるし、原始形質は適応していないことになってしまうのではなかろーか。
∧∧
( ‥)なんか違和感を感じますよねえ・・・・
(‥ )そりゃあ派生形質は淘汰の過程で前よりも改良されている、
そういう側面はある程度は確かにあるだろうけどさ。
しかしじゃあ、肺魚の肺よりも人間の肺の方が機能的にすぐれているからより派生的な状態でございますっていうことになるわけかい?
∧∧
( ‥)そうじゃなくて、外群比較した時に人間とネコは肺に
肺魚にない形質を共有していて、外群比較の仮定上、
それは時代的に後から誕生して伝達された形質であると
判断されました、それだけの話でしょ?
( ‥)そうだと思うけどさ、
-□ いや、じゃあこれどうすんだよ?
もうしょうがないのでadaptationはこの場合、適応的な形質、でいくべきか、あるいはいっそのこと新規の形質でいくべきか。
∧∧
( ‥)新規の方がまだ違和感ないですけどね。
(‥ )でも作者の主張が”適応的な・・・”だったらどうするよ?
あまり意訳をするわけにもいかんし、どうしたものか。こういう用語の使用法がままあるものなのか、するとやはり北村は論文を読まなさすぎなのか、あるいはこの著者の考えが分岐学とか外群比較から少し距離があるものなのか??? どうしたものか、著者の考えと内容を尊重するのはもちろん当然のことであるわけで。
∧∧
(‥ )肺魚って鰓と肺を同時に持つことで
□- 束ねられるんですか??
(‥ )いやそれ、明らかに原始形質だろ?
というわけで、こうなったらしょうがないので。
∧∧
( ‥)適応的な形質でいきますか。
( ‥)そうするしかないかなあ。
なんでこんなことで悩まなければいかんのか。