ざっくり調べてこう。
:現在の裸子植物は一応単系統という意見あり(本当ですか?)
:絶滅種まで含めると”裸子植物”はまあ明らかに多系統(あるいは側系統?)
:被子植物は一応単系統らしい(結構手堅い仮説)
:被子植物の中でもいわゆる/あるいは古典的なモクレン亜綱が原始的な分岐群である
:とはいえ、モクレン亜綱はばらけていて、側系統群であるらしい
:キンポウゲ亜綱はより派生的な被子植物(真正双子葉植物の中核群)よりは原始的でちょいとばかし中間的っぽい
:被子植物の”花びら”は起源がばらばらっぽい
∧∧
( ‥)まあ、なんか頼りない理解ですねえ
(‥ )そうねえ。でも分かるっちゃ分かるよな。
現生の裸子植物が単系統と言われると、本当かよ?? と思うけども(グネツムとか抜きにしてもあれのどこが単系統群なんだぞなもし??)、まあ絶滅群まで入れた”裸子植物”は明らかに多系統、かあるいは側系統ですというのは納得。
さもなきゃ被子植物が”裸子植物”に包含されるという意味で裸子植物を単系統群にするしかない。先日の本はほんの少し、こういう考えを持っている気配があった(ただし、明白に明言と言えるほどの指定はしていない)。
モクレン亜綱にされていたスイレンとかが((モクレン+コショウ+ドクダミ)他の被子植物)の姉妹群になっちゃって、モクレン亜綱が側系統群としてばらけちゃうのは、まあ、ありがちっぽい話(よく知らんけども将来的にはキクよりもモクレンに近い系統群がモクレン亜綱なり/あるいはモクレン類なりでございますとか再定義されたりするんだろか?)
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( ‥)あるいは暫定的に側系統群の
モクレン亜綱を認めるとかですね。
(‥ )それもありだけど、あんまり系統学を無視すると
分類学って本当にただの”キャビネットの番号”
になっちゃうから、それ却下。
まあ、そんなよそ様の話はともかくとして。
キンポウゲ亜綱が真正の双子葉植物の中核グループ(Core eudicots)の姉妹群で、ちょっと原始的っぽいというのは、なんか納得。
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(‥ )そういえば以前ニリンソウを見た時、なんだこれって
□- 思いましたよね。
(‥ )なんかなあ、雌しべが適当ーに螺旋状に配置されていて
雑というと可哀想だけど、そんな印象を受けたよなあ。
きれいな花なんだけどね。
もっとも、それが本当に原始形質かどうかは知らない。
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(‥ )Core eudicotsの共有派生形質とおぼしきものは
□- 花の構造が5の倍数、萼片と花弁が明確に異なる、
雄しべの数が花弁の2倍、などなど
(‥ )ようするにモクレンやキンポウゲよりも
すっきりシンプルってことかね?
まあ、いわれればそうか。手持ちの資料をざっと斜め読みした限りでもそれでいいっぽい。5つの花びら、5つのパーツ、あるいは5の倍数。ようするに典型的には桜とか、ああいうやつ。
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( ‥)とはいえ、解剖学的により詳しい理解に
至るのは大変そうですね。
( ‥)いつでもそうだけども、あまり知らない分野を
正しく/妥当に理解するのは容易なことではない。