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2017年10月20日金曜日

権力が腐敗するとは局地解に過ぎない

 
 ∧∧
( ‥)先生はどーして
    いちいち国に逆らうの?
 
  (‥ )権力は腐敗するから
      常に監視しなくては
      いけないからです
 
 ∧∧
( ‥)でっ? お前はその答えに
    納得するのか?
 
  (‥ )権力は腐敗する
      この言葉には
      より上位の原則が存在する
 
 人間は楽な状態に崩壊、流動、変形する。これは不可逆的に起こる。元には戻らん。
 
 ∧∧
(‥ )権力が腐敗するとは
\‐  この原則の下位概念
    単なる局地解でしかない
 
  (‥ )権力は腐敗する
      そうやってドヤ顔をして
      この俺様は
      権力者でないから
      ゆえに腐敗しない
      そう主張した瞬間
      そう考えたその一瞬に
      すでに崩壊は
      起こったのだ

 権力は腐敗する。そういう局地解をドヤ顔でいったその時からお前の崩壊は始まり、人間は楽な状態へ、楽な状態へと流動する。そうやって、ゆっくりゆっくりと位置エネルギー最低の状態、たこつぼの中へと流れていき、そこにぴったりはまって二度と抜け出せなくなる。何が問題なのかも理解できないし、そもそも認識できない。
 
 理由は単純だ。理解し、認識した瞬間に自殺したくなるし、しかしもう抜け出せないという絶望がまっているからだ。
 
 だからこそ、人は希望にすがる。権力は腐敗する、しかるに俺は権力者でないから腐敗しない、しないはずだ。そうやって逃げたのだ。
 
 ゆえにこそ言われるのである。権力は腐敗すると言って、流れる自分から逃げた。それが崩壊の第一歩だったのであり、すでに手遅れなのだと。
 
 ∧∧
( ‥)先生はどーして
    いちいち国に逆らうの?
 
  (‥ )楽だからだよー
 
 
 もー出られないんだー。
 
 そうだろう? 
 
 
 
 

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