自己紹介

イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック

2014年12月13日土曜日

さそり座の球状星団M4


 さそり座の球状星団M4のスケッチをアップ=>Untitled Document


 スケッチ自体は今年5月のもの。画像だけをblogに上げるとこうである














 ∧∧
(‥ )M4を初めて見たときは
\‐  感激したし
    でもそのはかなさに
    ぎょっとしたよね
 
  (‥ )光度6.4等級
      それだのに本当に
      かすかな映像でな
      本当にこれか?
      でもこれだよな??
      そう確信した時
      子供の頃の疑問が
      一気に氷解してな
 
 ガイドブックにはすぐ見つけられると書かれているのに、子供の頃、いくら望遠鏡で探しても見つからないのだ。それもそのはず。ようするにガイドブックが書かれて以後、空が明るくなりすぎて、いまや”都会”では見えない天体になってしまっていた。そういうことである。
 
 ∧∧
(‥ )あなたの生まれ故郷は
\‐  人口わずか35万人なのにね
 
  (‥ )周囲にそれ以上大きな
      都市もない
      それでもM4は
      見えなかったし
      今はもっと空が
      明るくてね
 
 昔から使っていたガイドブックは、初版が1978年。空が暗ければ普通に見れた天体が、実際には地方都市においてさえ、もう見えなくなっていた。そしてさらに夜は明るくなった。あれでは見えるわけがない。
 
 ∧∧
( ‥)もう望遠鏡で星を見る時代では
    ないんですかね?
 
  ( ‥)都会から離れた山とかに
    ‐□ いかなければ駄目なんだ
      天体観測は
      都会では無駄に
      金のかかる趣味に
      なっちまったのかもね
 
 むしろ、こういう時代でも見れるものを見た方が良いのかもしれない。
 
 ∧∧
( ‥)ざっくりした星座の見方とか
    星や惑星の運行とか
    そういうことですかね
 
  (‥ )まずは肉眼で実体験できる
      観察をだな
      前面に出すべきだろうな
 
 もちろん、無駄にきれいな天体写真も悪くはない。それをこそ欲しい人もいるであろう。フォトショで修正しまくりの不自然な水着グラビアを喜ぶ素人と同じような需要はどこにでもあろう。
 
 ∧∧
(‥ )でもそういうのって
\‐  ぺらいかもね
 
  (‥ )ぺらい方が
      客は大喜びするのだがな
      そのままではつまらん
 
 ∧∧
( ‥)おかしいなあ見えないなあ
    そういう子供を増やしても
    しょうがないし
 
  (‥ )確かにそういう子供は
      数が少ないはずだ
      もしも純粋に商業的に
      考えたら
      切り捨てて良いのだけどね
 
 だが、次なる者はむしろその中にこそいるように思われる。
 
 
 
      

ブログ アーカイブ