自己紹介

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2014年12月8日月曜日

こじらせて凍りついた脳

 
 昨日の写真だけども、夕暮れとシュロヤシ














 ∧∧
(‥ )あなたは無意味に
\‐  逆光の写真を撮りたがるよね
 
  (‥ )神経がそう出来て
      いるのだろ?
 
 アップして見てみると、なぜだか知らぬが空の青が妙にぎざぎざタイル状になってしまうけども、気にしない。
 
 さて
 
 マルクスは歴史を貫く法則性があると見た。歴史はそれぞれの地域で平行し、収斂しているように見えたし、それは法則の存在を暗示している証拠であると思えた。
 
 社会は法則の存在によって必然の発展を示し、未来は確定的であると考えた。
 
 ∧∧
(‥ )古典物理的な
\‐  決定論の世界観だよね
 
  (‥ )実際、マルクス主義者は
      確率論や統計学を
      忌み嫌ったからな
 
 そういう意味で言えば、マルクスやマルクス主義はニュートンと万有引力のパチもんだと言える。
 
 これは統計熱力学やダーウィニズムが現れ始めた19世紀に置いてさえ、すでに時代遅れな考えであった。
 
 ∧∧
(‥ )ソ連が崩壊したのは
\‐  20世紀の後半
    
 
  (‥ )結果はすでに出た
      マルクス主義は検証に
      耐える事ができず破綻した
   
 決定論的な世界観は致命的であった。
 
 次の世界はこうなるはずだ。我々はその体現者だ。ゆえに我々に反対する者は次の世界の到来を阻止するものだ。彼らは反動勢力である。我々が正しく、我々に反対するものは間違いだ。
 
 こうしたマルクス主義者たちの世界観では、失敗から学ぶということができない、あらかじめすべてが決定されていたからである。決定された以上、間違いが起こるわけがない。ソ連が崩壊しても、それは歴史が単に足踏みしているだけだ。そう考えた。
 
 これは、失敗から学ぶ事に失敗したことでもあった。
 
 ∧∧
( ‥)失敗したけども
    今でも頑固に昔のまま
 
  ( ‥)まあ単に歳なんだろうな
    ‐□ 
 
 学生運動の世代は経済成長著しい時期に出世してバブルを謳歌し、金をかき集め、それを当たり前だとみなし、そういう何不自由ない生活をしているのに、若かりし日の恨みと挫折だけはそのままで、しかも年齢が上がって権力を手にした今も、気分だけは虐げられた一兵卒のまま、恨みと憎しみと挫折と時代遅れを振り回しておる。
 
 ∧∧
(‥ )でも、それも単に
\‐  歳せいである
 
  (‥ )自動車が来る前に
      渡れるはずだ
      そう思って道路を
      渡り始めたが
      足がのろくなっていて
      車を止めている
      老人みたいなものだよね
 
 渡れたはずだ、渡れるはずだ、脳内の経験と判断が昔のまま凍りついているのである。それを考えれば、学生時代の挫折のまま脳が凍りつくのは不思議なことではあるまい。歳を取るとはそういうことだ。
 
 ∧∧
( ‥)マルクス主義うんぬんではなく
    単に歳のせいだと?
 
  ( ‥)論理的なのだから
    ‐/ これで良い
       そう考える人間は
       プラトンの昔から
       いたのだ
 
 マルクス主義はそういう人々に必要とされた世界観、決定論と運命と論理の発明品でしかなかったのだろう。それは昔から人に望まれ、その時々に応じて製造され、そうして販売されたのだろう。
 
 ∧∧
(‥ )でも、当時はみんなが買った
\‐  わけだよね
 
  (‥ )ビックリマンシールや
      ガンダムと同じような
      ものだろうな
      そしてこじらせた奴らが
      こじらせた脳を
      凍りつかせたまま
      老人になった
      それだけの話
      
 ネトウヨがどうの、今の若者が愚かだのと、批判出来るようなものではあるまい。
 
 そういえば印象的な話がある。ソ連崩壊よりも以前であるが、学生運動も駄目になり、どうもマルクス主義は駄目なんじゃないか? そういう疑念がささやかれる中、ある講演会でその老教授は言ったという。
 
 マルクス主義に代わるもの、マルクス経済学に代わるものを若い人に作ってもらわないといけないね。私? 私はやらないよ。もう歳だからね。
 
 ∧∧
(‥ )...歳だから、ですか
\‐
 
  (‥ )愚かよな
      自分が望み必要とするものは
      自分で作るしか無いのだ
 
 自分が望むものを、他人が作ってくれるに違いない、そんな他力本願なことを考えた時点で負けなのだ。それはもう死んでいるのである。
 
 ∧∧
( ‥)これも歳ですかね
 
  ( ‥)かもしれんな
 
 あるいはこれすらもすでに決まっていたことなのかもしれない。
 
 どの戦略を選ぶか? それは本人の人格や神経の構造が決定している。マルクス主義の論理性と予言にしびれた人が論理を好む神経を持つように、そういう人々が論理的であればそれで良いと現実を無視する傾向があるように、人間が好む戦略は決定されていると考えて良いのだろう。
 
 運命も挫折も、それらはすでに決められていたことなのかもしれない。そうして脳は若い頃の経験で凍りつき、時の経過と加齢で摩耗した人格は地金の部分をむき出しにして錆び付き、老醜をさらす。
 
 
 
     

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