自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年10月24日金曜日
清涼剤をもっとおいしく飲める状況を
人間、一度挫折したらそれで人生、終わりだ
∧∧
( ‥)でも実際には
死ぬわけではない
挫折もなにもへったくれも
そもそも すべてに
やる気がなく
就職もせずに
ずっとぷーたろーで
バイトも何一つとして
長続きしなかった
あなたみたいな人生も
あるわけだからね
(‥ )だがしかし
じゃあ俺みたいに
なりたい人いる?
と聞いた時に
手を上げる奴は
いないわけよ
取りあえず死んではいないが、ほら、僕を見てご覧、挫折しても大丈夫さ なんて言えるわけもない。
∧∧
(‥ )言ったら...
\‐ 聞いた人によっては
絶望して自殺しちゃうかもね
(‥ )まあ、だからだな
この現代において
挫折を皆が極端に嫌がるのは
当然なのだよ
敷かれたレールを上を走る。これが一番の安全パイだし、それを選ぶのは当然だ。というか他に選択肢が事実上、存在しないのだ。
だがしかし、この安全パイを走るということ、非常にストレスが多いものであること疑いない。
∧∧
( ‥)あなたたちは本来
そんな生活をする
動物ではないし
そんなことに大喜びする
動物でもない
( ‥)だからさ小説や物語が
‐□ ご都合主義の塊になるのは
当たり前なんだよな
冒険、成功、自由、可能性
賭け事、恋愛
それらが現実に無いから
いや、ありえない、から
それを求めている
だけなのだ
反対に視点を変えればである
例えば文学とは無駄なくせに頭を使う娯楽だ。つまり文学とは、
俺様はこんな無駄でチンプンカンプンな文字の塊でも、ずっと読んでいられるんだぜ、俺ってすげーだろ?
そういう無駄な苦労自慢に使われるものだ。別に内容があるかないかは関係ない。むしろ内容が無い方が望ましい。苦労自慢に内容があってはならぬ。文学とは難解で無意味でなければならぬのだ。そもそも有意義な文学など文学ではない。
∧∧
(‥ )でも今や日常のストレスが
\‐ 非常に大きい時代である
(‥ )もうな、
悠々自適の生活で
片手間に文学読んで
そんなことで
苦労自慢できるような
状況じゃないんだよ
文学? 小説?
馬鹿ですかお前?で
終わりだよ
もっと他の苦労自慢が山のようにあるし、もはやあまりのストレスに世界は臨界一歩手前状態にある。こんな時代に文学なんぞ流行りはしないだろう。そうではなく、ご都合主義の物語が一服の清涼剤として消費されるべきなのだ。
∧∧
( ‥)でも、しかし
それこそが物語本来の
姿なのである
( ‥)しかしこのままでは
‐□ つまらんなあ
文学なんてどうでも良いが
もっと面白いことを
したいよねえ
清涼剤の向こう側を
再び見てみたいよねえ
先に述べたように、かつて植民地の人々から見れば先進国の住人は異界からやってきたスーパーマンであった。
=>hilihiliのhilihili: 努力には自由も高揚感もない
言い換えると、入植地にやってきた人は欲望を発露した。彼らはしばしば暴君であり、悪魔そのものでもあったが、異界の魔法使いであるという点では変わりない。
∧∧
(‥ )平凡な高校生とまでは
\‐ いかないまでも
平凡な僕が異世界にいったら
英雄に
(‥ )そこまでいかないけども
それに近似だったのだな
現実に出来たのだよ
もちろん、現実は物語よりもずっと地味で、そして過酷である。魔法使いは先住民に殺されたり、野獣に殺されたり、あるいは病気で死んだり、あるいは仲間から殺されたり、あるいは逮捕されたり投獄されたりした。財を成して帰るものは、そうはいなかったはずだ。
∧∧
( ‥)でも不可能な世界と
可能性は低いけども
賭けに出る事が
出来る世界とでは
雰囲気が全然違うよね
今の世界は賭けに
出ることすらできない
( ‥)自由化を押し進めた
‐□ 中国に進出した日系企業や
その他様々な企業や
野心のある個人たちは
かつて同じような
賭けに出て
自由と可能性の地である
中国を目指したのだろうな
だが、今や賭けに出る目はあるか?
中国はまだバブル崩壊が顕著になっていないとはいえ、とっくの昔に状況はすでに飽和状態だと聞く。
∧∧
(‥ )めぼしい事業や立ち位置は
\‐ 一部の成功者に占領されて
しまったみたいですね
(‥ )開放政策してから
一世代だからな
まあ当然だよね
もう自由はないわけよ
当然、夢もないわけだ
結果は、日本と状況があまり変らないとも聞く。つまり先行できた年配者が勝ち逃げ、勝ち組になって良い場所を独占している一方で、若者には行き場がないのだ。
∧∧
( ‥)行き場がないってことは
敷かれたレールの上を
走るしか無い
( ‥)そしてそういう生活は
‐□ 先の述べたように
非常にストレスが
たまるのだ
一服の清涼剤が
求められるのは必然よ
だがしかし、清涼剤だけでは十分ではない。
そもそも清涼剤とは、飲む環境が良くなければ効果が半減してしまう。
暗い部屋で缶ビールを飲むのと、ごみごみしたビルの屋上ではあるが、ビアガーデンで本物のビールを飲むのとでは違うだろう。炭酸飲料だってただ飲めば良いというものでもあるまい。
∧∧
(‥ )もうちょっと
\‐ どうにかしないとね
面白くないよね
(‥ )清涼剤をもっと
美味しく飲める状況をだな
作らねばいかんのだよ
だが当然ながら、これこそが難問なのだ。そして困ったことに、何も思いつかない。
∧∧
( ‥)なにかこう
素っ頓狂なことを
考えねばなりませんかね
( ‥)狂気に似た何かだな
‐□ なんだろうな
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