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2014年10月23日木曜日

自分で作ったものにがっかりしないと人生が詰む

 
 良いデザインを作るには
 
 ∧∧
(‥ )そういうものを作るには
\‐  これが良いはずだ
    そう自分で思ったものを
    作ってみたけど
    出来上がりを見たら
    がっかりした
    そういう経験が3回は
    ないと駄目だそうですよ

 
  (‥ )頭の中ではいかにも
      良さげに思えても
      実際にはうまくいかない
      しかもそういう経験を
      何回もしないと
      そこそこ良さげなものを
      作る事すら出来ない
      そういうことだね
 
 ∧∧
( ‥)つまり自分に
    がっかりすることを
    何度も繰り返さないと
    そこそこなレベルに
    到達することすらできないと
 
  ( ‥)以前いた俺様理論屋も
    ‐□ 自分は絵がうまいと
      思っているのだが
      周囲からの評価は
      最悪でなあ
 
 ネットでも、
 
 ああ、あいつ? なんか偉そうなことを言って熱心に技術論を吹聴してpixivとかに投稿してるけど、まったく上達しない気の毒なおっさんだよね
 
 そう言われる始末。
 
 実際、人からそう批判されると、うるさい! 黙れ! これで良いのだ! この理屈が分からないのか!! そう言い立てるだけである。
 
 自分にがっかりしたことがないし、自分を正当化することしかできないのだ。
 
 そして、先日、人から、
 
 ほら、あいつの今の絵がこれだよ、見てみなよ、すごいよーwww
 
 と言われてみてみたら、確かにぎょっとするようなひどい絵になっていた。以前は左右がひんまがったへたうま未満の稚拙な、しかし一応は萌え絵だったものが、いまや、左右はそこそこ正しいが、可愛くもなんともない気味の悪い絵になっていた。
 
 自分にがっかりできない人間のたどり着いた先、これで良いはずだ、これで良いはずだで進んだ先がこれなのだ。
 
 ∧∧
(‥ )でもそういう人って
\‐  意外と多いんだよね
 
  (‥ )俺は高校の時
      美術部にいたけども
      やっぱそういう奴が
      いたからなあ
 
 そいつがいない場所で先輩が言ったのである。
 
 あいつは、実力が無いくせに自分では絵がうまいと思っている。かわいそうな奴だ。
 
 確かにそうなのだ。あの男も自分にがっかりしたことがないのである。
 
 ∧∧
( ‥)挫折する必要はないけども
    がっかりする必要は
    あるんだろうね
 
  ( ‥)試してみる
    ‐□ うまくいくか
      いかないか
      それを実際に見て判断する
      そうしないと前には進めない
      しかも
      がっかりするというのは
      これでは駄目だ
      そうきちんと
      判断できているわけでな
 
  理屈と現実は違う。理屈や論理は仮説を見つけ出すひとつの手段でしかない。それはあくまでも仮説で、現実ではないのだ。実際に作って試して、そうして現実の性能を判断して初めて良い、悪いという結果が得られるのだ。
 
 つまり実行しないと意味がないし、判断できないと結果に意味がない。
 
 自分にがっかりするとは、実行できたのみならず、テストがきちんと出来ている証拠に他ならない。それは良い悪いの判断ができているということだ。
 
 ∧∧
(‥ )逆に言うと
\‐  自分が作ったものに
    がっかりできない人間は
    この過程が
    うまく機能していない
    良い悪いの見極めが
    うまくいっていないのだと
    
 
  (‥ )その末路を
      色々な場面で見るのだよ
 
    
 自分で作ったものにがっかりできない人間は、当然、自分を認めない世間と周囲に敵意を向けるが、もちろん、それではうまくなるはずがない。行き着く先は世間が悪い、世の中が悪い、社会が悪い、萌え萌え言ってるオタク共が悪い、だから俺様が認められないのだ、そうやって自分を守り、他人の悪口だけを言う、なんかそういう生き物に成り果てるだけである。
 
 

 

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