自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年10月30日木曜日
これはむしろ凶兆
∧∧
( ‥)つまり?
( ‥)考えてみると
‐□ ここ最近
仕事を断ることが多い
断る理由自体は
手持ちの仕事の処理で
いっぱいいっぱいだ
そういうことなんだが
*=>hilihiliのhilihili: ピンハネは相手を信用しないと成立しない
∧∧
(‥ )非常に楽観的に考えると
\‐ あなたの知名度が上がって
あなたがいよいよ
売れっ子になってきた
依頼が多いからこそ
断らざるをえない
そう考えることが
出来ますけども
(‥ )いや、なんかな
そんな感じじゃ
ないのだよな
なんと言うか、うまく言えないが、これまで無かったようなことが起きているのではないか、そんな印象を受ける。
なにかこうやばい感じだ。
∧∧
( ‥)業界の構造が何かしら
変ったのではないか?
( ‥)単純に市場の規模が
‐□ 縮小したとか
ネットに食われて
どこも苦しいとか
大手が自分たちの
雇用を守るために
下請けに仕事を丸投げで
業界の構造に破綻が
起きているとか
反対に電子書籍の伸びが
ようやく見えてきたとか
そういう何かが
影響しているかもだけど
よく分からん
∧∧
( ‥)ともあれあなたの印象としては
(‥ )これはむしろ凶兆
大凶だと見た
もう時間があまりないの
かもしれん
業界の合理化、下請けなどに関して、以下追記
*先にも話題にした、35歳だけどもう漫画家として限界だ! という嘆きの声。あれがどこまで本当かはネットで見るだけでは分からぬ。ただ、その書き込みにあった内容、大手出版社の雇用を守るために漫画の出版部数などが制限されて、漫画家にしわ寄せがきて苦しい、という指摘。これは多分、現実かそれに近いのだろう。
**合理化の一環として部門を子会社化する。あるいは下請けに回す、これはありがちな手である。
***しばしば社内の部門は、他の利益を上げている部門に寄生している場合がある。その部門だって技術的に必要だ、うんぬんではなく、書類上はそうなのだ。そうである場合、それを切り離すと他の部門は寄生者から開放される。負担が減る。会社は存続し、救済される。一方で切り離されて子会社化した部門は自分で立たねばならぬ。下請けに仕事を回すというのも同じだが、これは、しわ寄せを作ることで富を自分に偏らせて本体が存続するという手法だ。その点では若手からピンハネして”熟練者”の雇用を守るということと、構図は同じだろう。
****そして若手からピンハネして収入を確保する。漫画家はそれをアシスタントにするし、出版社は漫画家にそれをするのだとも言える。
∧∧
(‥ )テレビの業界だと
\‐ 顕著に起きた事柄だよね
テレビは雇用を守る代わりに
質が落ちてしまった
(‥ )正社員の雇用を守るのと
引き換えに
下請け、孫請けに
次々に負担を押しつけ
ピンハネしすぎて
現場である制作を
貧乏にしてしまった
だから質が落ちる
まあ、そういうことかな
出版界はテレビよりもこの点では救われているように思える。もともと小さい企業が山のようにある業界だ。部門の切り離し、下請け、孫請け、というしわ寄せの連鎖がそもそも起きにくい。そもそも漫画家が愚痴をこぼすという事自体がその暗示だろう。
∧∧
( ‥)漫画の中心とは
集英社、小学館、講談社
これらであって
そしてこれらは
出版界の上位を独占する
三大超巨塔ですからね
漫画家さんは大手の下請けだ
つまり漫画家さんとは
あなたのような
他の下請けとは
比べ物にならない人々ですよ
( ‥)その分、漫画家さんは
‐□ 業界の合理化とその影響を
顕著に受けてしまった
そういうことかも
しれないな
もちろん、35歳までに
事業を確立せよというのは
至上命題であって
それに失敗したのは
第一に個人の責任だがな
しかし、今や話はそれですまないように思える。良い話を聞かないし、良い話ではないのである。
∧∧
( ‥)なんとします?
(‥ )人間が打てる手は有限だ
ならば
有効と思われる方向へ
手を集中することで
状況の突破を
はかるしかあるまい
∧∧
(‥ )脇目も振らずにですか
\‐
(‥ )脇目もふらずに突破したら
その先が予想と違って
泥沼で
そこでお仕舞いってことも
あるんだけどな
そもそも集中しないと
突破が出来ぬでな
話は突破してからなのだ
丘を越えてから嘆くべき
∧∧
(‥ )それを考えると
\‐ 今は仕事を選ぶべきって
ことですかね
(‥ )実際、すべての仕事を
一人で抱えることは
出来ないのだから
そういうことだろうね
それにしても、なにか嫌な予感がする。合理化だとか下請けだとか、それだけですまないような何か、これまでに経験したことがないようなことが起きているように思える。
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