進化理論は検証できない。よくこういう人がいるけども。そうかあ? ものすごく簡単じゃねーの?
∧∧
( ‥)同種とされる生物の遺伝子頻度と
環境が対応しているかどうか見れば
いいんですよね?
(‥ )そして、個々の遺伝子ごとに
どんだけ子孫を残せるのか見れば良い。
自然淘汰説が正しい場合、対応するはず。中立説であっても同様。多型状態である場合、それは残せる子孫の数に違いが無いか、あるいは平衡多型の状態にあると予想されるわけだから、それを調べればよい。
やっかいなのは遺伝子が多面発現したり、相関したりすることだけども、それだって各々調べればいいわけで。何がどう困難なのか理解不可能。
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( ‥)まあ、絶対的には難しいですよね
というか大変でしょ?
(‥ )口で言うのは簡単だが
野外観察は骨が折れるからなあ
でもあれだよね、例えば品種改良されて作られた斑入りの植物が野生化しているか、とか斑入り植物がわさわさ森に生えているかというと。
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( ‥)まあ、ぱっと見ただけでも
いないってわかりますよねえ。
(‥ )確かに野生植物でも斑入りって時々みるけどね
*やっかいなことにウイルス性のがあるから
遺伝子を反映しているか判別が難しいのだけど。
とはいえ、そうであってもわさわさ生えているわけではない。ようするにこれ、斑入りが不利だから消えちゃうっていう実例だろう?(斑入りはそうでない植物よりも葉緑素が無い分、光合成能力が劣る)。ましてや真っ白な植物は寄生植物だけだし(葉緑素0では不利ですどころの騒ぎではない)。
なんのこっちゃない、思い出すだけで自然淘汰説の検証完了ですよ(もっとも科学者はこれだけだとつまらないので、どうなっているんだー、どうなっているんだーとテストを繰り返したり、個別の事柄について調べているんだけども)。
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( ‥)でも、創造論者とかアンチ進化論者はこう言いますよね?
見ろ、突然変異では子孫が残らないではないか。
(‥ )でもそれって自然淘汰を認めていることに
他ならないんだよな。
彼らが言い様がよりもっともらしく聞こえるようにするためにはこうする。
突然変異は有害である。遺伝子の変異もすべて有害である。有害なものは自然淘汰では消滅するので、ゆえに有益な器官や構造は淘汰による累積では成立しない。
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( ‥)でも、その論法って論理は正しいけど
言葉が間違っていますよね。
(‥ )変異と突然変異の区別、というかカテゴリーが
なっていないんだよな。
ようするにこう。有害な突然変異というカテゴリーに”すべての変異”が包含される。これが間違っている。なんだ、これでは真円の中にはすべての楕円が包含されると言っているのと同じではないか。
要するにこう。この手の理屈は自然淘汰を認めた上で誤ったカテゴリーで破綻した結論を導いて、自然淘汰説を否定しようという試み。理屈は正しいが、無内容。