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2009年4月25日土曜日

ハトと戦車

 
 ハトの育種家がこれはと選び出したハトを見た時、ダーウィンにはそれらが他のハトとどう違っているのか分からなかった。その事実から彼は多くを学んで、それを進化理論に適用した。

 そこで思い出す話、WW2の最中に作られた戦車、確かドイツ軍のものだったはずだけども、砲塔がほんのわずかだが左右非対称だったのだそうだ。図面からそのことを知って取材にいった日本人(たぶん)に、あちらのドイツ人だか誰だかが答えて曰く。

 えっ?? 日本のプラモデルはちゃんとそうなっているじゃないか

そうなのだ、実は日本のメーカーから出た戦車のプラモデルはちゃんとそうなっていたのだそうな。プラモメーカーのこだわりってすげーなーという話なのだけども、そのプラモを見た時、

 ∧∧
( ‥)おいちゃんには左右非対称なのが
    分からなかったんですよね。

      (‥ )知り合いにさあ、ここですよ、ほら、砲塔が
          と言われて、ようやく気がついたんだよな。

 どっちだったか確かに少しだけ、プラモの砲塔はほんのわずかに膨らんでいた。確かに意識して見ないと左右非対称だとは分からない。なんでも砲芯に弾を込める作業をする際、邪魔にならないようにそうなったのだそうな。オリジナルサイズではほんの2、3センチふくらんでいるらしい。軍事に関しては何も知らないので受け売りではあるが。ともあれ、ここから分かることがある。

 ∧∧
( ‥)極々小さな違い、それでも動作に影響を与えるような
    違いが、人間には認識できないことがあるんですね。

      (‥ )そしてそれを認識できるやつと 
          認識できないやつがいる。

 ハトの話ってこれだよね、たぶん。

 

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