統合失調症とされる人の中には町で会う人物が、集団で自分を追いかけていると解釈する場合があるという。つまり多くの人が”個々の個別の出来事であろう”と解釈する事柄を、”同じ原因に由来するひとつの現象だ”と解釈するらしい。少なくとも、そう解釈してしまう人々がいて、そのような判断をひとつの症例と見ることがあるのは事実。
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( ‥)そういう症例と判断は疑似科学と少し状況が似ている?
(‥ )外見的には似ているかもね。
でも原因が本当に共通かは分からない。
ダーウィンのパンジェネシス仮説はそれなりに整合的ではあるのだが、体細胞と生殖細胞と、遺伝子とホルモンを区別していなかった(区別できなかった)ので、結果的に間違っていた。
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( ‥)同じようにデータからおかしなグラフを引いているという
外見が同じであるからといって、原因が同じとは限らない。
(‥ )そうかもしれないし、そうでないかもしれない。
ただ、宇宙人に何かされた、宇宙人は人間をさらうという信念と、アメリカ政府がUFOを隠蔽しているという解釈は因果的に近いかもしれないし、アポロの写真を見て、月に人類がいっていないと解釈するのは疑似科学にだいぶん近いかもしれない。写真を見る前に地球の風景をちゃんと見ようね、みんな。
さてさて、専門書籍を見なければ何も言えませんなーと言いつつ、ネットでたわむれに検索かけたらLouis Wain(ルイス・ウェイン)という人がひっかかってきた。どこかで聞いた事のあるようなエピソード、そして初期に描いたというネコのイラストを見てははーんと思って調べたら。
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(‥ )おいちゃんが中学時代に読んだ本に載っていた
\- ぷっつん切れたネコの絵を描いた人でしたね
(‥ )タペストリーみたいな絵柄なんだよな
発症前はイラストレーターだったとはなあ。
初期のネコの絵とイラストレーター時代の絵と発症して病院で描いた絵と、まあ見てみれば、確かに同一人物の描いた絵ですね、これは。
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( ‥)人間、そう簡単に絵柄は変わりませんか
(‥ )基本は同じだからなあ。
あるいは違う人がいくら外見上は違うように描いても、元が同じだと、やっぱ同じじゃねーかこれってこともある。
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(‥ )明の初代皇帝、朱元璋の肖像画には
\- 端整な顔と醜い顔の2つがあるんですよね
(‥ )端から見るとあからさまに同一人物だけどね。
顔の特徴、同じやがな。