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2009年4月24日金曜日

男2人

 
 ニュースは広まるのが驚く程早かった。メディアの効果、恐るべし。

 ∧∧
( ‥)おめでとうございますとの声が
  -□ 表明されておりますが。

     (‥ )この場を借りて、皆様に感謝します。
 
 
 *2014.04.02追記:ここで言っている話題は、2009年、「ダーウィン種の起源を読む」が科学ジャーナリスト大賞を取った、という事に関する反応のこと

 
 さて

 
 先日、知り合いとこんな話になった。チャールズ・ダーウィンの周囲の人々はみな、キャラが立っている。

     ( ‥)お兄さんのエラズマスは少女漫画キャラ、
       -□ 最前線に立ったハックスリーは熱血もの
         最強の敵オーウェンはホラー/サスペンス系
 ∧∧
( ‥)とうのチャールズ・ダーウィンさんは
    冒険キャラですか。

 フッカーはなんだろう? ワトソン君みたいな立場になるのかぞなもし? 何キャラかな、あの人は。

 ともあれ、この中で強烈なオーウェンとダーウィン。なんとも対照的なこの2人。かたやライバルをその力と才能でことごとく打ち倒し、栄光の頂点に立って、皆の憎悪を一身に背負った男。かたや密かに虎視眈々と執拗に証拠を揃え、武器を磨き上げ、自身は田舎に引きこもったままネットワークと下地作りと戦術、戦略両面で勝利の条件を作り続けてきた男。

 しかもダーウィンは敵を倒すのではなく、敵を全部、自身の理論で解釈分解することにより自分の内部に取り込んでしまったわけで。

 ∧∧
( ‥)つまり、喰った

      (‥ )まあ、そうねえ。喰らい尽くして
          自分のものにしたと言えるねえ。

 ゲーテもキュビエもジョフロア・サンチレールもライエルもヒューウェルもオーウェンさえ喰らい尽くして、、、、、

 ∧∧
( ‥)でっ、それを総動員して攻め込んでくると

      (‥ )オーウェンはどう思ったのかな?

 特にたぶん、オーウェンにとって不利になったのは彼の世界観の中核にあるらしき、神の設計、なるもの。神が作ったのです、ではそもそも説明になっていないのだが、こういう説明になっていない理論に立っていたのがおそらく最大の弱点。

 ここをダーウィンに喰われて、より妥当な形式に還元再構成されてしまっては、

 ∧∧
( ‥)破滅ですね。

     (‥ )家の土台を吹っ飛ばされるような
         もんだからなあ。
 
 後は世代交代を望む戦士ハックスリーがチャールズ・ダーウィンという武器を手に立ち上がればいいわけで。

 ∧∧
( ‥)オーウェンさんの敗北は必然ですか。

     (‥ )そうなんじゃないか?
         こんな状況下で勝利は無理だろう。

 最後、ハックリーが、かの武器をウエストミンスター寺院に打ち立てて勝利の凱歌を歌う。


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