ここの数日、時間を見て歩く、ざっと調べました。北へ1.5キロ。東へ2キロ。南へ1キロの範囲。
∧∧ アップダウンが激しいですね
( ‥)
-( ‥)東へいく2キロの間に谷が2つあるとはね。
知らなかったなあ。
当然といえば当然なんだけども谷には川が流れていて、それは下流(といっても1キロ程度)になるとそれなりに大きくなるものもあれば、ごく小さくて、人間が周囲をコンクリートで固めてしまって幅1メートル強ぐらいしかないものもある。
∧∧ どの谷もこうした川による浸食なんですね
(‥ )
-( ‥)そうだろうね。
谷の幅は狭いところでも100メートル、広いと200メートルあまり。深さはたぶん、十数メートル、20メートル、あるいはそれ以上。古い農家や大きくて極端に裕福な家はあまりない。大きさは常識的、かつ比較的新しい住宅が整然と並んでいる。多分、かつては田んぼがあって、それが開発されたんだろう。
川が支流になっていて、谷が分岐している箇所もある。そのひとつ、小さな支流の上流の場合、その小川はすっかり蓋をされていて、そこの深さは建物でいうと3階あまり。あるいはそれ以上。小さな谷が丸々全部、うねうねとした住宅地に変貌している。さらに上流は公園で終わり、谷はつきていた。
そうこうしながらついに見つけました、マルバスミレの群落。家からおよそ2キロ北東。
∧∧ 大きな谷の斜面の切り通しの赤土の壁と
( ‥)
-( ‥)手入れのよい谷の斜面際の林に
-。 生えているね。
Googleの航空写真を見ても分かるけども、家の近所には南北に延びる緑地帯が何本もあって、それらは斜面を反映している。ようするに急斜面なので開発されず、そのまんま緑が残っているということらしい。それは実際に歩いてみると、河岸段丘であったり、あるいは小川による谷の斜面を示していることがよく分かる。
そういう場所に残っていたマルバスミレ。でもこういう斜面の森は概して汚い。しばしば竹が生えていたり、手入れもされず、ごみごみとしてスミレは多くない。あってもタチツボスミレ。印象としていうとマルバスミレは手入れされていない林には生えていないらしい。
∧∧ でも、乾いた日当りの良い場所にも
(‥ ) 湿った谷にも生えているんですね
-( ‥)
そういうえり好みのなさはタチツボスミレに似ているんだけどね、
タチツボと違って、マルバスミレは分布に
妙にむらがあるよね。
こんど見つけた群落(というの?)も、近所の公園の群落からお互いの距離が1.5キロも離れている。周囲の緑の状況や、見た限りではたぶん、この近辺には他に群落はないらしい(2株だけそこから1キロ南東の公園に生えていたけども)こんなに孤立していると絶滅の可能性がかなり増すのだろうか、それともそうでもないのか。
まあ、本当に他にマルバスミレがないのかどうか、さらに調べてみよう。