前にも書いたように人間が作った植物品種には斑入りのものがたくさんある。しかし野外の野生植物ではそうではない。これは自然選択が働いた証拠でしょ? という話。
さて、
実際のところ、野外でも斑入りの植物はあることはある。
∧∧
(‥ )写真を撮っている人もいるんですね
□- きれいなものもありますよ
(‥ )クローバーなんかは比較的たくさん見るかなあ。
とはいえ、人間が色々な種類で品種を作ったようには定着していない。ようするに変異は発生するが、人間の淘汰と自然の淘汰とでは淘汰の基準に違いがあるので、遺伝子の頻度が全然違う頻度になってしまっている(まあウイルス性の斑入りとかあるから厳密な比較はやっかいになるはずだけども)。
つまるところ、自然淘汰なり自然選択があるということ、そして淘汰の違いで遺伝子頻度が変化すること、これはすぐに分かる。まあこの時点ですでに創造論とか今西進化論とかは役に立たないねになっちゃうんだけども、それはさておき、、、、
不思議なのがアオキという植物。これ、野山にも普通に自生している植物で、古くから庭にうえられ、斑入りのような園芸品種もある。革のような光沢をそなえた濃い緑色の葉っぱに黄色の斑が星のようにばらまかれているのを見た人は多いはずだ。あれはあれでなかなか見事。
アオキは家の近所の公園にも生えている。大部分は緑一色なんだけど、斑入りも結構生えている。
∧∧
( ‥)斑入りが劣勢なのは一目瞭然ですけど
斑入りのアオキは自然界でも
なんかがんばっているっぽいですよねえ?
(‥ )なんでかね?
日陰に強いせい? それともなんか別に理由があるんだろうか?
そもそもどの程度、斑入りのアオキは斑なしより不利なのだろう? 斑なしのアオキの方が概して大きいような気もするが(つまり葉緑素が多いので大きく成長できているように見えるが)よくわからない。
高さでは一概には言えない。立派に成長したアオキが上ではなく、横にも大きく枝を広げているのを見たことがあるし、公園に生えている斑入りは最近になって生えたもので(例えば今日、見たものは道の脇に列になっており、いかにも植えましたという印象がある)、だから小さいだけかもしれない。
∧∧
( ‥)どう調べます?
(‥ )そうさのう。高さだけでは駄目だしなあ
さりとてひっこぬいて重さを計るわけにも
いかないし、、、。縦横高さの大きさかねえ?
そうやって調べたら、もしかしたら斑入りと斑なしでは大きさと個体数(というか株数)のばらつきに違いがあるかもしれない、というかあるのだろう。
もっともその違いは、最近になって斑入りが入ってきましたとか、そういう歴史的っていうの? そういう自然選択とは別の原因によるものかもしれない(他にも色々なことが考えられますわいなあ)。
でも最大の問題は
(‥ )実はさ、おいちゃん、アオキが嫌いなんだよね。
∧∧
( ‥)はあ、、そうなんですか?
あの薄暗いところに生えていて、葉っぱが革質というのがいけません。なんか、じめーーーーってした感じでねえ、、、。
アオキよりはコウヤボウキでしょう。
( ‥)先日、いった某丘陵地帯は良かった。コウヤボウキが
いっぱいでさ。冬になったらもう一度いくぞう
コウヤボウキのきれいな花がいっぱい見れるはず!!
∧∧
( ‥)あら!! あからさまな植物差別!!
コウヤボウキはいい。小さいしキク科だし。
アオキはまあ、なんだ、調べましょうよ、はい。しかし好きにはなれそうもない。そりゃあ冬に実った赤い実と緑の葉っぱのコントラスト(常緑性)は見事だけどさ・・・・・