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2018年4月25日水曜日

ドルトンのそこは省略しないでー

 
 1808年 イギリスのドルトンが原子論を解説した著書「化学の新体系」。日本語版では世界の名著、科学の名著のシリーズに翻訳されているのだけど...
 
 ∧∧
(‥ )世界の名著の翻訳は
\‐  第一部:熱あるいは
    カロリックについてが
    省略されていて
    どうも調べた限り
    科学の名著でも
    同様なようですなあ
 
  (‥ )やれやれもったいない
      ことをするな
 
 現代人は古典を読む時に今でも通用する部分だけを読みたがる。だからとっくの昔に否定された熱の元素カロリックの説明など見る価値なし、といったところか。
 
 ∧∧
( ‥)まあそもそも長いって
    こともあるんでしょうけどね
 
  ( ‥)でも歴史的に大事なことを
    ‐/ 省略しちゃうのは
       ちょっとね
 
 間違った理論でも役立つことはある。カロリック説はその典型で、間違っているし、実在しない概念なのに業績をあげる役割を果たして、そして歴史から退場した。それを省いてしまうのは理解の欠如だろう。
 
 ∧∧
(‥ )でもそこは自分で読むべき
\‐  話なんだよね
 
  (‥ )化学の新体系のような
      古典はネット上で
      pdfになってるからな
      まあおいおい
      読むとしよう
 
 
 ちなみに化学の新体系、少なくとも手元にある世界の名著79「現代の科学1」では窒素の部分も省略されている。
 
 ∧∧
(‥ )でもここの亜酸化窒素の部分
\‐  使えそうですぞ
 
  (‥ )よし翻訳だ!
 
 
  

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