自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年8月28日木曜日
輝ける国
∧∧
(‥ )アメリカは中東問題を
\‐ どう解決すれば
良いのでしょうね
(‥ )みんなでイスラームに
回収して
中東を征服
パレスチナは解放
イスラエルは
”聖典の民”として
”保護下”に置けば
良いんじゃね?
∧∧
( ‥)無理じゃんよ
( ‥)じゃあもう永久に
‐□ 戦争して
防衛線が破られる
数百年後まで
軍事力を
維持するためだけの
国家に変貌するしか
ないよね
例えばの話、日本に太平洋西岸とインド洋周辺までまかせるということは、彼らには出来まい。原爆を落とし、東京など主要都市で民間人を焼夷弾で虐殺したのだ。日本を自由にしたら復讐されると思っているだろうし、そう思われるのは当然でもある。
*言い換えると、アメリカは実際のところ中国とか韓国とか朝鮮半島の裏切りとかを、日本と比較すれば脅威とは思っていないということやもしれぬ。
∧∧
(‥ )じゃあ突っ走るしかないね
\‐
(‥ )先住民を虐殺した
新世界を抹殺した
アフリカの人々を
奴隷化した
世界中から富を奪った
そうやって西欧が築いた
富から生まれたのが
民主主義だろ?
民主主義は統治に一回も成功したことがないし、事実としてイラクの統治に失敗した。民主主義は虐殺と奴隷化しかできない。そう考えることもできる。
統治できない
虐殺は出来ても皆殺しには出来ない
しかし征服もできない
これが正しいとすれば、もう未来は決まっているのだ。和平はない。戦争を継続しなければならぬ。次々に出現する新たな敵と永々と戦わなくてはなぬ。問題は解決できず、解決できない問題を封じ込めれば問題はさらに悪化する。まるで破綻へと無自覚に突き進む夫婦生活のように状況は悪化するのみ。
つまり、いつか防衛線は破られる。いつか押さえ込んでいた腕をふっとばして蓋が爆発する。それを避けることはもはや出来ぬ。しかしその時を遅らせることは可能だ。そのためには国民全員を統制し、強大な軍事力を維持するためだけの消耗品として人々を使いつぶさなければならぬ。国民の命を守るために国民を燃料として消耗しなければならぬ。このためには宗教への熱狂と膨大な低賃金労働者が発明されねばならぬ。
∧∧
(‥ )事実、アメリカの中間層は
\‐ 壊滅してしまった
次は宗教の復権ですかね
(‥ )素晴らしいだろ?
今、アメリカは
確実に輝いているのだ
例えばの話、あれを観察すれば、ローマ帝国の末期に何が起こったのか、皇帝たちが何を苦しみ、何を必死に模索したのか?
∧∧
( ‥)それを理解できるのでは
ないだろうか...と?
( ‥)少なくとも
‐□ 問題の根幹は
多分同じだよね
軍隊には金がかかり
人件費が膨大で
しかしそれを維持すべき
農村の生産力には
限界があり
しかし維持できる軍隊が
存在しないと
農村それ自体を
防衛できなくなってしまう
広大な国境線の向こうには敵がいてゲリラ戦を挑んでくる。相手はこちらよりも人件費が安くて、敵を殺しまくって勝ってもなお、見返りが無い。金だけが出て行ってしまうし、しかしその金をケチると大変なことが起こる。
∧∧
(‥ )帝国は最後は
\‐ 統制されて組合化して
さらには階級が定められて
義務の重圧だけが残った
そう評されたことも
あったのだよね
(‥ )それ自体は
言い過ぎにしても
当時の農業生産力で
万だの十万だの
それ以上だの
そんな大規模な軍隊を
維持するには
相当なことをした
だろうからね
社会に与えた負担が
なにかしら不平や不満の
記録になって残るのは
当然だよな
そして、いくら工業化してもこういう制約から国家が自由になることはありえない。それを思うに、アメリカとその未来は、今、世界のどこよりも素晴らしい。
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