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2014年8月26日火曜日

幸せの物語を書いた以上、ハーレムものを批判できまい

 
 ∧∧
( ‥)科学技術を放棄することで
    みなが幸せになることは
    可能ではある
 
  ( ‥)低賃金労働者を
    ‐□ 確保しなければ
      いけないから
      階級制がある社会に
      なると思うけども
      そっちの方が幸せかもな

 生まれつき、人々が生き方を指定された世界だ。実際、こうでないと地球の持続的な使用など不可能である。そして多分、この世界の方が今の世界よりも楽だろう。なにもかも決まっているのだ。考える必要はない。もちろん、新しいことは一切禁止されるだろう。道徳と宗教でがんじがらめの、静かな世界だろう。娯楽もワンパターンで、どれも同じだろう。どっちかというと若者向けではなく、死に損ないの老人向けの世界ではあるが、美しい世界ではあるはずだ。スリルもなく、悪徳もなく、ごみかすのような世界だ。もちろん、上辺はきれいだが、暗闘も暗躍もあるだろう。だが、それでもきれいな世界には違いない。単にきれいなだけだが、まあ、悪いわけじゃない。

 
 では...この手の話の何がいけないのかというと、それは良い悪いの問題ではなく、科学技術を放棄したものから食われるのが現実である以上、こんなものは夢物語以下でしかない、というだけの話であって
 
 ∧∧
(‥ )世界は人間が幸せに
\‐  なることを
    認めていないとも言えますね
 
  (‥ )まあ、そんなところ
      だろうな
      僕らに選択の余地は
      ないわけだ
      世界はこう述べている
      お前ら苦しんで死ね、と
 
 
 もちろん、科学技術を放棄することで皆が幸せになった世界を構想することも、夢想することもできよう。ある日突然、平凡な僕がもてもてハーレム状態に突入することを夢想するように。
 
 ∧∧
(‥ )夢想することは自由だし
\‐  それが商品にもなるしね
 
  (‥ )とはいえ言えることはある
 
 科学技術を放棄して人々が幸せになるのだ、そういう物語を書いた人間にハーレムものを批判する権利など無い。
 
 
      
 

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