自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年8月29日金曜日
二ヶ月で作ったとは無謀な しかし出来たとは驚異
惑星大戦争という映画がかつてあった。
=>https://www.google.co.jp/search?q=惑星大戦争&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=SGr_U6zXB86TuATd9oL4BQ&ved=0CAYQ_AUoAQ&biw=855&bih=683
∧∧
(‥ )公開は1977年ですか
\‐
(‥ )ああ、見た記憶が
あるなあ
確か、子供心ながらに特撮がちょっとしょぼい、というか、作り物感を感じたというか...
だが、特撮に詳しい人から先日、話を聞いて驚いた
∧∧
( ‥)2ヶ月で制作したと
(‥ )阿呆だ...
というか、すげー、二ヶ月ってまじかよ。本でさえもこんな速度で作ったら破綻するのに、それを映画でやりますか。しかも、しょぼい、とか色々感じてしまうにしても、きちんと作品になっているわけだし。
∧∧
(‥ )学生が作る自主制作映画だって
\‐ こんな速度で作ったら
まあ、どうなるかって
言ったらね
げろげろなものか
適当な自称ドキュメントを
撮って編集抜きの
垂れ流し上映会で
終わりだよね
(‥ )それを公開できる出来に
してしまうのだからな
やっぱプロは違うよな
確かに、理屈の上では2時間映画なら30分番組4本分だろ? 週4本の特撮番組制作と同じだろ? だったら一ヶ月だ。二ヶ月なら余裕ー、とか言い放つことは可能なんだろうけども。
∧∧
( ‥)そんな理屈で
何でも出来るのなら
世の中
苦労はしませんよと
( ‥)人がいたんだな
‐□ 背景、小道具、衣装、
メカ、これらを作る人
材料を調達する人
調達先と仕入れる人
それぞれの人に
指示を出す人
指示を出す人のために
デザインを描く人
その人のために
お話を考える人
さらに役者と事務方と
必要な人をそろえられたってことは、それだけの人々がいて、彼ら全員がとにかく生活できていた、ということを示している。
∧∧
(‥ )作る、売り上げる、
\‐ 支払いが出る、生活できる
それでも儲けが残って
それを次回作への予算に
振り当てられる
経済が回っていたんだね
(‥ )言い換えるとさ
これが一回破綻すると
以上の前提が全部
壊れちゃうんだよな
生活ができなくなり、必然、人はいなくなり、ゆえに人をそろえられなくなり、経験の蓄積がなくなり、どうすれば良いのか分からず、そして良いものを作ることなどできない。
∧∧
( ‥)一回崩壊して
それっきり
立ち上がれなくなった
組織とか軍勢とか
分野、ジャンル
色々とあるからね
( ‥)かつて出来たことが
‐□ 今はもうできない
こういう時、人はしばしば精神論で説明する。出来たのだからかつての人は偉大だった。出来ないのだから今の人は堕落している、根性がない、やる気がない、と。
∧∧
(‥ )でも実際はもっと
\‐ 単純なのだろうね
一度回転を止めたら
人はいなくなり
業者は仕事を止め
発注先はなくなり
材料はそろわず
経験は継承出来ず
あるいは忘れ去られ
どうすれば組織化できたのか
必要なものは何か?
それすらも理解できない
(‥ )そもそもそれを
理解できないから
精神論で説明しちゃうの
だろうからな
必要なものが分からない人間は、無知を精神論で説明するしかないのだ。知らないものを説明するために、無知の空間に存在しない精神と魂というものを挿入して説明した気になる。人間がよく陥りがちな行動である。
∧∧
(‥ )...あなたはゲームの
\‐ 艦これに批判的な
軍オタがいると聞いて
ぎょっとした
わけだよね
(‥ )質をそろえた擬人化を
時間内で成立させよ
という課題は
無茶苦茶な話でな
個人技ならどうにかなるが
集団作業でそれをやるのは
無謀も良いところでな
というかだね
実際に死屍累々なんだよね
それを成立させ成功せしめた、というのは恐るべき組織力があったことを示す。少なくとも成功へ導いた不可欠なパーツと動作と知識と経験と対応があったことを示す。
∧∧
( ‥)これぞ組織力
そして組織力の頂点こそ
軍隊と軍事なり
これなくば軍隊は
移動することもできぬ
( ‥)軍オタたるものが
‐□ 組織力に目を向けない
そこに注目しない
だとするのなら
ちょっとぎょっと
させられる話でな
物事の背景には何かしら組織的な問題と課題がある。それは必ず目の前にある。単に我々がそれを見ないだけだ。
ブログ アーカイブ
-
▼
2014
(726)
-
▼
8月
(64)
- なぜあんな最後に、と、いつも
- どうなっているのか分からんです
- 物語は現実をシェイプ、整形したもの
- 学校の物語がブラック企業の物語になった
- 僕らの
- 二ヶ月で作ったとは無謀な しかし出来たとは驚異
- 所属ではない構成だ
- 輝ける国
- 薄い本と薄めた本
- それが出来るなら詐欺師をやっているはずでしょう
- 脳のそこだけを鍛える
- 愛こそすべて
- 幸せの物語を書いた以上、ハーレムものを批判できまい
- もうそこまで来ている
- もうね、体力ないんすよ
- 2足す2は5であると言う自由
- なんかだんだん劣化してますね
- 要するに君は最終回が見たくないのだな?
- 未だ邂逅無し
- ヤニ宇宙
- やっていることはお互いに自然なのです
- アシナガバチな日々
- 長いから一国では無理だよねえ
- なかなかに鼻息が荒いじゃないか
- 20日のうねった雲:そして彼は記憶力が良かった
- スイレンの中で倒れる
- コンクリートから人へ
- あっ、すげー! って思うん
- 議論をしている時、お前は何から逃げたのだ?
- 接近する木星と金星とイモムシの話
- 2014.08.18 気温35度 湿度60%
- アンモナイトラビリンス
- ここではないどこか、とは遠き夢
- おっさんの人生がすっからかんであるように
- お前のしていることはただのダブルスタンダードだ
- 考えてみれば僕らは判断を外注している
- 演算完了のためには死んでもらわないと困ります
- 本は偏食が推奨されるろくでもない文化なので
- 散財は駄目だろう
- 大人の戦い
- 蟻んこランチ
- 次にマルサスから逃げるのは誰だ?
- 実はマルサスから一歩も出ていない
- 理系・文系・体育会系
- それは絶望の叫び
- 同じ大問題でも成功体験になることがある、ならば次に彼らは
- セミクッキング
- 何も知らんとはこういうこと
- その一手が絶望的に遠い
- 蟻:弔いの日
- 僕の考えた最強の...
- 幼虫の体内が緑色に染まる
- 夏のアンドロメダ
- 季節はすでにめぐりゆく
- 百合戦争
- 比較的澄んだ夜空
- プライドを取り戻せ
- よろしい ならば二次元だ
- 2014.08.04 1:13の流星
- 本は引用の結節点
- 読書家の正体見たり
- 人はエロのみで生きるにあらず(力説)
- 現実は設定であり、これに勝負を挑まねば物語と言えども...
- 黙れ、これが私の計画だ
-
▼
8月
(64)