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2014年8月19日火曜日

接近する木星と金星とイモムシの話

 
 ああ、そうか、今の明け方の空は金星と木星が接近して見えるのか
 
 ∧∧ 撮影にいきましょう
( ‥)
 ‐( ‥)今朝、神奈川の中央は
   ‐□ よい天気であるからして
 
 夏至はもう2ヶ月も前にすぎて、昼はじょじょに短く、夜は少しずつ長くなってきている。朝の4時には本が読めるような明るさだった季節は過ぎて、今はようやく夜が明け始める時間。
 
 東の地平にお目当ての金星と木星を見る。下の明るい星が金星、上の星が木星。













 
こちらは画面左下が金星と木星。上に写っているのがふたご座のポルックス。右下の星はこいぬ座のプロキオン。












 
 ∧∧ もう冬の大三角も見えるね
(‥ )
 ‐( ‥)さーて帰るか
   ‐□
 
 さてはて
 
 以前見たこんな文章。
 
 カバが絶滅したら、あの長い牙から肉食動物だと思われるだろう。

 ∧∧
(‥ )そんなわけないと
\‐
 
  (‥ )あの歯と骨を見て
      そんな推理する奴は
      いないからな
 
 この話=>hilihiliのhilihili: カバの話 ゾウの話 問題提起の話
 
 あるいは曰く
 
 昆虫の幼虫と成虫を見たら、それぞれ別の生物だとされると
 
 ∧∧
( ‥)それ自体はありえる
    わけですよね
 
  ( ‥)現代の生物でも
    ‐□ 親子で別々の学名を
      つけられていた例は
      色々あるからね
 
 もちろん、そういう事柄もデータが増えるに従って親子関係が判明し、是正されていくのである。子供と大人の写真がそれぞれ1枚ずつしかないと分からないが、もっと多くの写真がそろうと、実は同一人物の子供時代と大人時代を撮影したものであることが分かる。そんな感じだ。
 
 ∧∧
(‥ )
\‐  化石になって残る生物は
    ごくわずかだから
    例えばチョウの幼虫と成虫を
    別物と見る可能性は
    大いにあるでしょうね
    というか根拠も無く
    一緒にしたらそれこそ
    大問題だよね
 
  (‥ )とはいえだ
      なんか変だぞ?
      と気づく人はいると
      思うのだけどね
 
 例えばの話である。チョウの化石が見つかったとする。昆虫が変態するということを知らない、最低限、完全変態昆虫を知らない未来人でも、これは明らかにおかしいと気がつくだろう。
 
 ∧∧
(‥ )例えばチョウなら
\‐  ある定まった大きさでしか
    存在しない
 
  (‥ )子供が見当たらないわけだ
 
 子供から親へと成長する連続を描けない。生物が持つ、本来あるべき成長の曲線が眼前でぷっつりと途絶えている。
 
 ∧∧
( ‥)子供と大人の間に
    断絶があることは
    明らかであり
    しかし子供が見つからない
 
  ( ‥)もちろんイモムシの化石が
    ‐□ 残っていたとしても
      それがチョウの子供だとは
      すぐには思わないよね
      多分、別の学名をつけて
      いるはずだ
      だけどチョウには
      どこかに子供がいるはずだ
      そこには気づくわけだ

 
 
 一方では、イモムシに関してもそのおかしさに気がつくだろう。
 
 ∧∧
( ‥)例えばイモムシさんの
    あの足
 
  (‥ )短すぎるよな
 
 足自体は3対ある。すると昆虫だろう、ということは分かる。しかしあの足だ。活動的に動くような造りじゃない。それゆえ、あまり動き回らず、周囲に豊富にある餌を食う動物だということは推論できるだろう。
 
 例えば寄生虫ではないか?
 
 ∧∧
(‥ )でもあの頭部は
\‐  寄生する事に向いた
    器官とは思えないよね
 
  (‥ )突き刺して
      体液を吸うような
      そういう顎じゃないな
 
 だとすると、例えば植物の上で生活する動物だ、これは分かるだろう。ではあれが成体なのか?
 
 ∧∧
( ‥)成体なら交配相手を
    探すはずだよね
 
  (‥ )しかしだ
      あの足では探せないな
 
 イモムシの姿は交配相手を探して分散したり移動したりするような姿ではない。
 
 ∧∧
(‥ )そもそも交尾器官が
\‐  見当たらないよね
    雌雄の違いもないし
    性的装飾もない
 
  (‥ )ペニスや産卵管が
      見当たらないのだ
      
 
 確かに明瞭なペニスや産卵管のようなものを持たない動物もいるが、それにしてもここまで証拠がそろうと怪しさは倍増だろう。だいたい、運動器官に対して他の器官。例えば内臓が詰まっているであろう腹部が妙にでかいのだ。
 
 この動物は変動する環境で移動し、交尾し、生殖して子供を残すような形をしていない。このイモムシというものは移動と繁殖を考慮した構造ではない。ゆえに成体ではありえない。むしろ成長に特化した何かの幼体ではないだろうか?
 
 未来人もこのことに気づくだろう。少なくともあの形を見て疑問を抱く奴はいるはずだ。
 
 ∧∧
( ‥)ただ、チョウとイモムシを
    関連づける明白な証拠が
    無い限りは
    これ以上の推論は
    冒険だよね
 
  ( ‥)でもさ、形を見れば
    ‐□ ここまでの推論は
      出来るはずなんだよな
 
 そして
 
 大きいだけで幼体が見当たらないものがいる。
 
 もう一方には成体とはとうてい思えない奇怪な幼体らしきものがいる。
 
 明瞭ではないにせよ、疑う状況はそろっているだろう。


 ∧∧
(‥ )まあ、そもそも
\‐  こういう推論を可能にするほど
    化石が見つかってくれるか
    という問題がありますけどね
 
  (‥ )とはいえだ
      これは言えないかね?
 
 先の話、チョウとイモムシの化石を見たとき、未来人はそれを別の動物だと思うだろう。この推論はあまりにも早く物事をあきらめすぎだと。
 
 
 たわむれに検索をかけてみるとこんな=>https://www.google.co.jp/search?q=caterpillar+amber+fossil&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=f5DyU4nFMoKNuAS95YKQBw&ved=0CAYQ_AUoAQ&biw=1117&bih=7… 
 
 *ちなみに類似の話でオタマジャクシとカエルの例え話もあるのだけど、これに関しては実際に変態の過程を追える化石が見つかっている。

 

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