自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年8月2日土曜日
現実は設定であり、これに勝負を挑まねば物語と言えども...
他人には言わぬままに永々と自分だけのSSを書き綴る人がいる
この話=>hilihiliのhilihili: 自分好みの百合に救われる
∧∧
(‥ )自分好みの百合を
\‐ 永々と書き綴る人がいる
(‥ )でもさ
物語にどう決着を
つけるつもりだろうな?
男女なら話は単純だ。それが結婚なのか、告白なのか、いずれにせよ、それを書けば終わりである。
∧∧
( ‥)本当はそこからが
本番なんですけどね...
( ‥)おかしなものだけどね
‐□ あるいはあれかな
こっから先は
”お前らの問題だ”
そこで物語は沈黙する
そういうことかもね
恋愛というものは結婚や告白でその夢の時間が終わる。そこから先は現実の開始である。そこに物語が踏み込む隙間はもはやない。そういうことやもしれぬ。
*物語がこれ以降に踏み込むこと、それ自体は可能ではあるし、事実としてあるが、もはや内容が別物になるぞ、という意味。
∧∧
(‥ )でも百合だとそうはいかんと
\‐
(‥ )現実との接触
あるいは衝突が
男女のカップリングより
ずっと早いのだよな
夢から覚める時間が
早すぎると言うべきかもね
男女のカップリングだと単純に結婚します、子供ができるでしょう、おしまい、となるが、百合となると法的にも生物学的にも、そうはいかない。
∧∧
(‥ )どう...したものでしょうね
\‐
(‥ )結婚はまだともかく
子供に関して言うとだ
魔法や未来技術を
使うのでなければ
養子をもらう
男性から精子だけを
わけてもらう
そういうことに
なるわけでね
確かに、人の快感も幸せも、それは突き詰めれば脳内の出来事である。
∧∧
( ‥)百合でもなんでも
幸せならそれで良いのだと
(‥ )女性同士だから不幸になる
男女だから幸福になる
そんなことは
あり得ない
脳内の出来事だというのなら、相手が二次元でも問題ないことにもなる。
だから、幸せに関しては問題ない。
∧∧
( ‥)でも? 子孫を残す
という点において
百合の不利は否めないと
( ‥)同じ男性の精子で
‐□ お互いに受精を行う
そういう手はあるな
まあ、違う男性でも良い。少なくとも生まれるお互いの子供は、好きな相手の半分から構成されているわけだ。お互いの子供を大事にする理由のひとつになる。
(‥ )だがこれをさらに
向上させる方法がある
∧∧
( ‥)ほう?
互いの父親の精子で受精を行った場合、生まれるお互いの子供は腹違いの妹、あるいは弟となる。それゆえ相手の子供の4分の1は自分と同じであり、事実として血縁が生じる。そして2分の1は愛するパートナーと同じものから構成されている。一方、自分の子供はパートナーの4分の1であり、自分の2分の1でもある。相手の子供と自分の子供は、いまや非常に近い存在だ。識別することに意味があるのかどうかすらもよく分からない。
(‥ )どうよ!
∧∧
(‥ )...理屈は正しいけど
\‐ それをするとなったら
話運びに
無理あり過ぎでしょ
物語が破綻するんじゃね?
( ‥)駄目か
∧∧
( ‥)正しさだけを追求すると
世の中と正面衝突する
事例だよね
それにしても思う。百合にせよ、あるいはホモのカップリングにせよ。異性愛を行う人がそういうカップリングを妄想することは、同性愛者を搾取することではないのか? という見解。
∧∧
(‥ )その見解がどうで
\‐ それをどう見るのかは
ともかくとして
当人たちの苦労や苦しみを
実感出来ない”部外者”が
好き放題に一方的に
”めでている”というのは
正しいでしょうね
(‥ )もっともそれは絶えず
あらゆるところで
起きることだがな
アイドルに恋するのも同じだし、そもそも恋愛自体がある程度はそういうものだとも言える。人は恋をした時、相手の現実と苦しみに無頓着であり、自分の好きな人はこうあるべし、と思い込んでいるのだ。そういうことで別れたり、離婚したり、あるいは殺人にまで発展するのは誰もがよく知るところである。
そしてなんにせよ
∧∧
( ‥)百合SSを書き綴っている
その人もいずれこの現実に
直面するだろうと
百合のゴールはどこに
設定すれば良いのかと
( ‥)悲劇に終わった彼女たちを
‐□ 救いたいのだ
幸せな彼女たちを描いて
描いている自分自身も
救済しているのだ
それが始まりだったのだ
ならば行き着くはずだろう
妄想だろうがなんだろうが、幸せが脳内の現象に帰結するというのなら、悲劇に終わった彼女たちの百合物語を描く、というのは色々な意味で幸せことなんだろう。それは気晴らしである一方で、それ自体が恋に近いのかもしれない。
だが、現実が接近する。
現実はこの世界を統べる”設定”である。我々自身の脳がこの設定に適合している。それがゆえ、この枠組みを逸脱しすぎた物語を脳は拒否する。
∧∧
( ‥)つまり、物語を楽しむには
現実という設定に
勝負を挑み
勝利しなければならない
(‥ )さあ、どう出るかな?
これは以下へと続く=>hilihiliのhilihili: 百合戦争
ブログ アーカイブ
-
▼
2014
(726)
-
▼
8月
(64)
- なぜあんな最後に、と、いつも
- どうなっているのか分からんです
- 物語は現実をシェイプ、整形したもの
- 学校の物語がブラック企業の物語になった
- 僕らの
- 二ヶ月で作ったとは無謀な しかし出来たとは驚異
- 所属ではない構成だ
- 輝ける国
- 薄い本と薄めた本
- それが出来るなら詐欺師をやっているはずでしょう
- 脳のそこだけを鍛える
- 愛こそすべて
- 幸せの物語を書いた以上、ハーレムものを批判できまい
- もうそこまで来ている
- もうね、体力ないんすよ
- 2足す2は5であると言う自由
- なんかだんだん劣化してますね
- 要するに君は最終回が見たくないのだな?
- 未だ邂逅無し
- ヤニ宇宙
- やっていることはお互いに自然なのです
- アシナガバチな日々
- 長いから一国では無理だよねえ
- なかなかに鼻息が荒いじゃないか
- 20日のうねった雲:そして彼は記憶力が良かった
- スイレンの中で倒れる
- コンクリートから人へ
- あっ、すげー! って思うん
- 議論をしている時、お前は何から逃げたのだ?
- 接近する木星と金星とイモムシの話
- 2014.08.18 気温35度 湿度60%
- アンモナイトラビリンス
- ここではないどこか、とは遠き夢
- おっさんの人生がすっからかんであるように
- お前のしていることはただのダブルスタンダードだ
- 考えてみれば僕らは判断を外注している
- 演算完了のためには死んでもらわないと困ります
- 本は偏食が推奨されるろくでもない文化なので
- 散財は駄目だろう
- 大人の戦い
- 蟻んこランチ
- 次にマルサスから逃げるのは誰だ?
- 実はマルサスから一歩も出ていない
- 理系・文系・体育会系
- それは絶望の叫び
- 同じ大問題でも成功体験になることがある、ならば次に彼らは
- セミクッキング
- 何も知らんとはこういうこと
- その一手が絶望的に遠い
- 蟻:弔いの日
- 僕の考えた最強の...
- 幼虫の体内が緑色に染まる
- 夏のアンドロメダ
- 季節はすでにめぐりゆく
- 百合戦争
- 比較的澄んだ夜空
- プライドを取り戻せ
- よろしい ならば二次元だ
- 2014.08.04 1:13の流星
- 本は引用の結節点
- 読書家の正体見たり
- 人はエロのみで生きるにあらず(力説)
- 現実は設定であり、これに勝負を挑まねば物語と言えども...
- 黙れ、これが私の計画だ
-
▼
8月
(64)