自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年8月15日金曜日
演算完了のためには死んでもらわないと困ります
人間は何か信念を持ち、これが正しいのだと確信した上で、それに向かって邁進する。熱狂的に。
∧∧
(‥ )物事に執着する猿
\‐ それが人間
(‥ )だが、ここには
大事な要素が
あからさまに
欠けているのだ
統計的な論証が
まるでないんだよね
成功した、とは言っても、それはたまたまかもしれない。
その成功は必然ではないのかもしれない
邁進したのは確かに信念のなせる技である
しかし成功がその信念を保証してくれることはない
成功が必然を保証しない以上、成功が信念を保証することもまたない
つまりである
私の信念が成功を導いたのだと信念することはできる
しかしそれは勝手な幻想だ
そこには一切、何も無い
∧∧
( ‥)では因果関係を見極めるには
どうすれば良いか?
それには統計的な
確率的な検証が必要である
( ‥)それさ
‐□ ぶっちゃけた話
個人では不可能なんだよね
これには大量のデータと結果が必要だ。そうである以上、確かに個人でも可能ではあるが、個人では不可能なのだ。
∧∧
( ‥)そりゃあみんなでやること
だからね
膨大な結果を個人で集めて
解析すること
それ自体はできるけど
データになるそれぞれの
結果自体を個人一人で
出力することは不可能だよね
(‥ )つまりさ人間っていうのは
統計的な動作を
自分の外へ
外注しているのだよな
人間は、我々は、私たち一人一人は、単なる演算素子のひとつでしかない。結論を出すのは個人じゃない。集合体全体、私たちを部品とする演算機械が答えを出すのだ。
∧∧
(‥ )つまり因果関係の
\‐ 演算を行うのは
人間という集合であって
個人個人は計算には
参加しているけども
参加しているだけだ
ということ
(‥ )つまり
僕らは因果関係
統計的な関係
統計的な論証
これらの計算を
自分の外に外注したわけだ
言い換えればである。人間個人個人は己の信念に従って、勝手に死んだり死なせたりしていれば良い、そういうことになる。
∧∧
( ‥)つまりあんたたちお猿さんは
統計的な論証なんかしないで
勝手なことをやれば良い
そういうことだね
( ‥)阿呆な政治家や
‐□ ちょっと成り上がった
企業経営者とかが
訳分からん哲学を
発明するのは...
そのせいだろうな
これは言い換えればである。政治家が失脚したり、ちょっと時流が変って企業経営者が首にされたり会社をつぶしてしまったのなら、何も言い訳せずに、死ね、自害しろ、ということでもある。
∧∧
( ‥)そうでないといけない?
(‥ )そうでないと
”これは失敗でした”が
きちんとカウント
されないだろう?
死ね
自害せよ
失敗したら、一心不乱に死ねば良い。自分の成功を勘違いして今の若者はたるんどるとかたわ言をほざいてきたのだ。失敗は断固たる死をもってつぐなわねばならぬ。それが演算というものだ。ご大層に吹聴してきた己の信念に殉じて燃えてしまえば良いではないか。
∧∧
(‥ )本当は逆もまた真で
\‐ 失敗したから
それが失敗であるとは
限らないのだけどね
(‥ )だから人は
何度でも立ち上がることを
推奨されるわけだがな
その結果がどうなるのか、それはまあ、見てのお楽しみだ。僕らはそれを延々と見せ続けられている。死ぬ必要はないとも言えるが、死ぬ事さえ許されないとも言える。だがしかし、いずれにせよ轢きつぶされる運命ではあるのだ。
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