自己紹介
- 北村雄一(北村@)
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2014年2月1日土曜日
いつか月夜の晩にラム酒の樽を転がそう
hilihiliのhilihili: いつから眼をそらしていた?の続き
そういえば
イギリスで労働党であるブレア政権が誕生した時、イギリスの労働党って言うとストライキばかりやって政権を失った政党ってイメージがあるけど、大丈夫なの? と人に聞いたら、その人曰く
∧∧
( ‥)労働党も変わったみたいよ
と言ってましたよね
( ‥)1997年、
‐□ 今からもう17年前の
話だね
最近になって、オリンピック前夜祭だとばかりに移民やら下層階級やらの大暴動でロンドンがぼーぼー燃えていた時、彼ら貧民の立場を代弁して、
保守党は言うに及ばず、労働党ですらいまや資本家の味方なのだ! 我々は見捨てられているのだ!
と揶揄する声が少しあったことからすると、労働党が変わった、というのは本当のことなのかもしれない。
∧∧
(‥ )まあ、向こうさんのことを
\‐ 良く知らない人間が
あーだ、こーだ、と
言う事じゃないですけどね
(‥ )そうは言ってもさ
イメージは出来ちゃうの
だよね
イギリスって名詞から
連想しちゃうイメージだ
底なしのストライキで国を傾け、それを是正した先にあったのは領土紛争。あえてフォークランド紛争に踏む込むことで威信を取り戻した。しかし選んだ道は金融で、経済を活性化させることに成功するも、それだけでは限界があり、バブルははじけて大陸共々、金融の洪水に沈み込み、いつ表面化するか分からない破綻の恐怖に怯えながら、しばらくは立てないだろう。そして福祉はあれども見捨てられた貧民たちは這い上がる能力も、そもそもその必要性を感じることもないままに暴徒と化して町を焼く。
∧∧
( ‥)なんか労働者階級を
家畜みたいに見なしていた
昔と変わっていない
ようにも見えるし
ひたすら衰亡へ向かって
いるようにも見えるし
どう受け取るべき
なのですかね
( ‥)小説1985年では
‐□ イギリスに
イスラーム勢力が
かなり浸透して
大きな力を行使している
場面が描かれているけども
作者であるバージェスは「1985年」の397ページで20世紀初頭にあったという「飛ぶ旅館」なる本を引用している。イスラーム国家となって三日月と星の旗を掲げる英国。シャリーアに基づきアルコールが禁止された世界で、二人の男と一頭のイヌが、警察に見つからないようラム酒の樽を転がしていくという。
∧∧
(‥ )バージェスさんは
\‐ 2100年にはそうなるだろう
そういうことを言っていますね
(‥ )長い歴史の中でホモ属は
何種類もいたが
宗教を信じるのは
我々サピエンス種だけ
なのだ
宗教はサピエンス種の
種族としての特徴だよね
超自然は超真空を嫌う、そうバージェスは述べているけども、確かに、無宗教というのはサピエンス種の世界においてありえない。空白を作ってもそれは不安定で、必ず宗教、つまり超現実の侵入を許す。これは確かにありそうな話である。
∧∧
( ‥)制度としてのキリスト教の
死滅と共に、
イスラームが普及する
だろうと
( ‥)まあ、まだそこまでは
‐□ いっていないみたいだよね
イスラーム教徒の人々が
北アフリカやトルコから
西欧に流入する
2世代目、3世代目と
定着する
そこまでは状況が
動いたけども、
西欧人が改宗するって
流れはまだ起きているとは
聞かないからな
とは、時間の問題と言えば時間の問題か。
∧∧
(‥ )いまや先進国はどの国も
\‐ 奴隷として扱える
低賃金労働者を国内で
調達しなければいけない
そういう困難な状況に
追い込まれている
(‥ )昔は植民地でそれを
やったし、あるいは
自分たちが後進国だから
普通に働けば安い製品を
輸出して大儲けできたけど
もう、そんなこと
どの国も出来ないからな
低賃金労働者の不満を懐柔するには福祉を充実しなければいけないが、それには税金を上げねばならぬ。しかし、低賃金労働者の購買力など知れているので、福祉で彼らを支えたところで、経済が回るわけもない。では? 回らない経済で一体全体どうやって税金をかき集めれば良いのか?
∧∧
( ‥)最小限の支出で最大限の
生産を上げなければ
社会が維持できない世界
金のある金持ちも
働くだけの労働者も
どちらも共に逃げられず
ひたすら義務だけが
累積していく国家、ですか
( ‥)そういう状況でも人々を
‐□ 統制し、働かせるには
もう宗教しかないからな
言い換えれば、多分、イギリスも西欧世界もまだそこまで危機的な状況じゃないってことなのだろう。
∧∧
( ‥)危機的じゃないから
キリスト教徒としての
礼拝を怠り、
ムハンマドさんを
冒涜するような漫画を
描いて、
これが言論の自由です
と涼しい顔で気取っていられる
(‥ )西欧世界で改宗者が
出てくるようになったら
没落は最終段階
なのだろうねえ
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