自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年2月5日水曜日
軌道上を二つの光点がチェイスするように見えるだろう
赤は暗闇では目立たない
深海魚のキンメダイが赤いのはそれが理由
だから赤いシャアザクは暗闇にまぎれる色
∧∧
(‥ )という趣旨の書き込み
\‐
(‥ )キンメダイが赤いのは
深海が青い世界だから
なんだけどね
水は不透明な物体で光を吸収してしまう。ただ、青い光は比較的よく通す。
∧∧
( ‥)だからキンメダイさんがいる
深海の上層部は
青く薄暗い世界である
(‥ )一方、赤は青い光を
吸収してしまう
深海で唯一存在する光を
吸収するから黒く見える
だから保護色になる
そういう理屈なんだよね
深海には黒い生き物もいれば赤い生き物もいる。これは青の世界ではどっちも黒く見えて闇に紛れ込みやすい保護色になるからだ。つまるところ、かすかに青い世界である深海では、赤と黒は等価なんだとも言える。
∧∧
(‥ )反対に宇宙は光で
\‐ 一杯ですからね
(‥ )冥王星みたいな
太陽系のはずれまで
いくならともかく
ガンダムの舞台になった
地球軌道上とかじゃ
がんがんに光が
当たるからな
宇宙が暗く見えるのは光を反射するものがないから素通りしてそう見えるだけで、実際にはまばゆい世界だ。少なくとも恒星の近く、例えば地球軌道とかではそうだ。
昼間の太陽は明るいし、あれだって厚い地球の大気で弱められてあの強さなんである。地球や月の軌道上は遮るものない真空で、強烈な太陽光に焼かれる世界だ。
∧∧
( ‥)アズナブルさんのザクは
遠くから見ると輝く光点に
見えるのでしょうね
( ‥)ザクなんてあんな
‐□ でっかいものを宇宙で
太陽光にさらされるがまま
野ざらしなわけだろ?
数百キロ離れていても
肉眼で見えちゃうよな。
実際、国際宇宙ステーションは地上370kmだが、大気を通して見ているにも関わらず、最大光度の金星に匹敵するかのごとくぎらぎらと輝いて見える。
赤く塗ろうが緑に塗ろうが結果は同じだ。それは輝く点であって、距離が数百キロ程度なら望遠鏡を使う必要もない。完全にもろ見えである。
∧∧
(‥ )そういえばガンダムでは
\‐ 地球直上でビグロと
接近戦をする話が
ありましたよね
(‥ )あの戦いは、
地上から肉眼で見えるの
だろうね
多分、輝く光点が速度を変えつつ、追いつ追われつしつつ、2点が一緒になってそのつかの間、ぱんっ、と音もなく花火のように砕けて、舞い散って流れる無数の流星、そしてたったひとつの光点が残る。そう見えるのだろう。
∧∧
( ‥)それを考えると冒頭の
言葉は色々と混乱的だと
( ‥)深海=暗い
‐□ 赤=暗い場所の保護色
宇宙=暗い
赤=宇宙の保護色
そういう推論なのだろうな
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