自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年2月14日金曜日
例えば不吉な予言
∧∧
( ‥)でっ? 寝る前に
何よ?
( ‥)アメリカは民主制を
‐□ 捨てて、
帝政に移行する日が
くるだろうか?
例えばローマのように
∧∧
(‥ )でも、ローマとアメリカは
\‐ 社会の構造がかなり違うよね
アメリカは直接選挙制で
国家官僚がいるけども
(‥ )ローマに官僚はいないし
共和制と言っても
世襲制の政治家による
政体だからなあ
共和制の末期は
有力者同士の内紛になって
みんなが迷惑したんだよね
日本で言えば安倍家、小泉家が大統領をめぐって戦争し、アメリカでいえばブッシュ家とケネディ家が内乱をしているような状態。
∧∧
( ‥)こんな迷惑なことを
されてはたまらん
一家の系譜に独裁権を
移譲しようよ
そういう話になるのは
当然だと
( ‥)アメリカはそういう
‐□ 状況ではないから
そういう必要性によって
元首制や帝政へ移行する
そういうことはないよな
とはいえ、迷惑している点では同じなのだ。共和党になれば民主主義を広めるのだ、とイラクに攻め込んで中東を不安定化させて大ひんしゅくを買っているし、民主党になれば合衆国さえよければ良いと、その願い自体は当然なんだけども、日本など軍隊を駐留させている国に対しても敵意をむき出しにするわけで、迷惑以外の何ものでもない。
∧∧
( ‥)一体どっちなんだよと
(‥ )良く言えば国益を
追求しているんだが
実際には民主主義自体が
くるくるぱーに
なりかけているって
ことだろうな
一国の器からあふれた
巨大勢力になったのに
一国の民主主義のままで
精神が分裂状態だ
実際、イラクに攻め込むべし、というのは民衆の総意であった。
実際、イラクから撤退し、戦争を終わらせ、経済を立て直してくれ、というのも民衆の総意であった。
∧∧
(‥ )願いは当然だし、人々が
\‐ 目先のことを考えるのは
当然なんだけども
身勝手すぎると
(‥ )人間ってのは身勝手な
ものさ
だからそれ自体は
当然なんだ
問題は身勝手さが直接選挙制という形で直接現れてしまっている、という点にある。
∧∧
( ‥)そして現代の兵器群と兵士を
維持するには
大量のお金がいる
( ‥)つまり、世界を支配する
‐□ アメリカ軍を維持するには
アメリカ国民を過酷に
搾取しなければいけない
わけだよ
∧∧
( ‥)どう考えても直接選挙制では
実現不可能ですよね
(‥ )しかしもう、
アメリカンドリームなんて
夢の話だろう?
富の再分配なんて
暴力が許されるわけもない
国民を低賃金労働者として
食いつぶしながら
同時に彼らを福祉で
飼い殺しにして
それで軍隊を
維持しなければいけない
こんな状況で民主制が
維持できるわけがない
もしフランス革命が起こったとき、銃が無かったらフランス革命と市民革命は成立したのだろうか?
∧∧
( ‥)ナポレオンが率いる
素人でも扱える銃で武装した
暴力的市民たち
それが成立しない以上、
銃がない世界で革命の成立は
おそらく否だろうと
(‥ )技術と戦争こそが
政体を決定する
そうだとしたら
アメリカの未来は
明白だよね
このままだったら、多分、どこかの時点で元首制か帝政か、あるいは官僚の集団指導体制なのか、どんな形にしても直接選挙制を放棄しないといけなくなる。
身勝手な(それ自体は当然な)国民の意思ではなく、帝国全体を考えて意思決定を出来る固定された指導者たちの、欲深く冷酷で打算的で、しかし義務感と現実に支えられた世界。
∧∧
(‥ )もしそうだとしても
\‐ そこに着地するまで
紆余曲折と時間が
かかるでしょうね
(‥ )1世紀くらいかかるのかな
今はまだそうでないけど
暴力と血みどろの時代が
やってくるのだろうな
思うに、この予想が正しいのなら、こういう変化以前にまず、アメリカの人々は飼い殺しの低賃金労働者になって搾取される部品になる必要がある。というか、そうでなければならない。
∧∧
( ‥)つまりアメリカという国は
国民に対して
おぞましいことを
始めるだろうと
(‥ )それ以外の道があるの
なら、教えてほしい
ものだけどね
それ以外の道があるとしたら、それは多分、武器の進歩そのものにあるのではないのか?
ブログ アーカイブ
-
▼
2014
(726)
-
▼
2月
(55)
- これがマカロンか
- 創造論者を笑えるかね?
- 文脈にそったしかるべき省略
- 2月26日早朝の金星と月
- 手元の手札で、さて、何が出来る?
- 理解をギリシャ哲学にまで後退させる
- 確かに進化論は証明されてはいない
- 希薄領域
- どうしても退屈しのぎが必要だ
- 脱成長する時、老人はちんけな復讐の喜びを忘れられない
- 多分、戦争が政体を決定する
- イタリアのオオカミ 神奈川のオオカミ
- 努力オタクは崖から突き落とすに限る
- ファシズムとは理想化された民主主義
- 色づく夜空と火星と月とスピカ
- 灰色の牢獄
- 南から来る雪と太平洋沿岸における物流の混乱
- 頑張る姿を讃える人には耐えられない状況だろう
- わずかな違いは、ふーん、それで? に還元される
- 夜は考える時間
- この世界がただの遊園地だったらどうする?
- 雪道の散歩
- 雪とフクロウ
- 雪かきの午後
- 彼はよろめくように歩いていった
- 気温0度 湿度80% 積雪38センチ
- バレンタインデーの雪
- 例えば不吉な予言
- 夜の散歩
- 多分、世界中が古い定規だらけ
- その古着にはもう、うまく入らない
- 帰り道の話と証言を取る話
- 骨董品だけに考えが骨董品
- 未来を決めるのは言葉ではないでしょう
- 調停者
- 命短し、はかなし男子
- 10日にする9日の話
- 世界が変わるなら人生はこうでないだろう
- 2年前の閏年の雪の話
- 気温2度 湿度90パーセント
- 積雪は35センチだった
- 積雪26センチ
- 気温3度 湿度80パーセント
- スーパーは空で気温は5度だった
- 自由は不幸の扉を開けて待っている
- 3700km弱から眼で見えるようになる?
- 軌道上を二つの光点がチェイスするように見えるだろう
- こうしたいと言っても全員駄目だったからこうなったんだ
- 雨は雪に
- 不幸になる権利を行使せよ
- 自由の結果を決めるのは私たちではない
- 2014年2月2日における濃霧の記録
- 濃霧の夜 深海の眼球 透明な世界
- 光り輝く二つの未来
- いつか月夜の晩にラム酒の樽を転がそう
-
▼
2月
(55)