「オリエント神話」ジョン・グレイ 青土社 1993 を読み終わる。
(;— —)うへーっ、しんどかった
-□
∧∧
( ‥)おやおや
人類最古の文明である、メソポタミア(現イラクとその周辺)に成立したシュメール文明から周囲のセム人たちの宗教や祭儀、およびその一派であるユダヤ教徒、さらにはローマ帝国初期の時代に成立し終えたキリスト教の新約聖書に至るまで、オリエント世界では連綿と同じモチーフが受け継がれていた。それを論証する、とまではいかないものの、そういう視点による包括的な理解と展望を提示した本。
とでも言えばいいか。
*おそろしく乱暴に言うと、「ノアの箱舟の大洪水って、ギルガメッシュ伝説でも記述されている大洪水の焼き直しだよね」とかそういう有名な例も含めて、聖書はローマ帝国時代に成立したヨハネの黙示録も含めてネタ元はシュメールです、という話。
(‥ )海から怪獣がくるよー!!
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(‥ )エト ヴィディ デ マーレ
□- ベスチアム アスセンデンテム
ハベンテム カピタ セプテム
エト コルヌア デケム
*ざっくり訳すと、「海から怪物が上がってくるのを見た、それは7つの頭をそなえ、10の角をもそなえていた」とかそんな意味になる。ヨハネの黙示録13−1 ラテン語の読み方はすげー適当(生物学や古生物学、あるいは天文学のジャンルにいる人にとっては、ある程度意味の分かる単語が以上の文章中にあるのでは?)
こういう表現や考え方には当然理由があった。つまりそこにあるのはメソポタミアにおける人々の歴史的な苦闘であり、海は邪悪な力を発揮する破壊者だった。例えばそういうことであったりする。
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( ‥)でも、この本では個々の神話は
-□- 抜粋されているだけですから
これだけでは神話やエピソードの
把握にはほど遠いですね。
(‥ )そういう個々の神話や祭儀、
儀式、エピソード、聖書、
テキスト、叙事詩を知っている
人でないと意味のとれない本だ。
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( ‥)でっあるから良く分からないと
( ‥)10年以上前に目を通した時
-□ よりは分かるのだけども、
なかなかねえ。
考えてみれば聖書もちゃんと読んでいないしな。
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( ‥)セプトアギンタやウルガタ聖書、
考古学的な知識やアッシリア、
カナン地方の神話や祭儀も
知らないと駄目っぽいですね。
(‥ )やれやれ、先が思いやられる
□-