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(‥ )すっごいクールビズで
\- 電力の足りない夏を
乗り切ろう。
(‥ )でもじじーたちは
スーツにこだわるんじゃね?
人生は惰性だから、という
意見がある。
∧∧
( ‥)いかに?
(‥ )死ぬほど暑くなれば
脱ぐんじゃねーの?
冷房があまり効いてないビルのオフィスはえらいこっちゃになるだでな。死ぬほど暑くなればあきらめるでしょ。
とっ、ここまで考えてふと思い出した。
キリスト暦の800〜1200年。地球は、特にヨーロッパは温暖な時期、いわゆる中世温暖期だった。北欧の人々はグリーンランドに辿り着いたし、そこに入植することもできた。しかし、以後、地球の気候は寒冷化に向かい、14世紀、グリーンランドの入植地を本国の人々が尋ねて見ると、そこには廃墟があるだけで、誰一人として残っていなかった。現代人が考古学的に当時の住居跡を調べると、深刻な飢餓の様子がはっきりと見てとれた。乳牛さえ食べ、子牛も食べ、あげくに狩猟に使う大切なイヌまでばらばらにして食べていた。さらに最後の人はいずこかへ去っていったらしいことも分かった。
ただ、彼らが具体的にどこへいって、そしてどのように全滅したのかは定かではない。
*例えば「歴史を変えた気候大変動」B・フェイガン 河出書房を見よ
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( ‥)でも、その入植地の人も
生き残るすべがあったの
ですよね。
(‥ )イヌイット、つまりいわゆる
エスキモーの人々から
氷の海における狩りの技術と
方法を学べばよかった。
ほとんど隣同士の関係で生活していたのだからやろうと思えばできたはず。
だがそうしなかった(実はこういう事例、あっちこっちであるらしい)。
( ‥)人は簡単には生活の仕方を
変えないし、全滅の危機に
至ってさえ、やり方を
変えないということだよな。
∧∧
( ‥)おや? するとじーさまがたは
スーツを着たまま熱死ですか?
案外、そうかもしれない。
そして死ねば別の誰かが跡を淡々と埋めるんだろう
∧∧
( ‥)こうして世代交代と
変革が起きると?
(‥ )こうして人は変化に
対応できると。
人は死ぬまで方向を変えないし、死ぬからこそ、結果的に方向を変えられる、そういうことかもしれぬ。
∧∧
( ‥)つまり?
(‥ )人が死ぬことには積極的な
利益があるってことだな。
まあ、さもなきゃ死ぬなんて進化がわざわざ起きたりしないだろう。