(‥ )そうさなあ、若者に期待しては
駄目なんだ。
∧∧
( ‥)ほう?
望むことは自分でやらねば。他人に期待して、若者よ!! と呼びかけてどうする?
∧∧
( ‥)でもさ、老人はバカで阿呆で
能無しで時代遅れの古いモデルで
邪魔だ寄生虫だ。駆除されて
さっさと死ねと言ってません?
(‥ )いや違うなあ。体力も知力も
必然的に低下し、処理能力は
衰え、古い仮説を更新する能力も
減衰する一方で、社会の負荷に
なっている、と言っているだけさ。
それでもなお諦めたら死体も同然。いや、死体より維持費がかかるからより無惨。それが望みか。それはいやだ。
∧∧
( ‥)お前ら役に立たねーと
言うじゃないですか。
( ‥)信じた仮説が失敗した時、
頭良い奴は逃げ道を見つけて
言い訳を見つけるんだ。
頭が良いなら死ね。そんな役立たずはいらない。奴らはすぐ逃げる。頭良い奴は信用できん。
自分がバカでしょうがない奴だと思うのであれば前へ進める、体力の残る限り進めるはず。いや進め。
(‥ )言い訳の中ではなく、愚痴の中で
しかも誰にも聞かれることなく
無駄に死ぬのだ。すばらしい
消耗戦だと思わないかね?
∧∧
( ‥)賛同してくれる人、
少ないと思いますよ。
他人に期待しては駄目だ。
見よ。他人に期待して「僕ちゃんがトンデモだって言うのなら、僕ちゃんの理論が駄目だっていうのなら、あなた様方が論文を教えてくれだぴょん」とか言うトンデモたちのあの無様っぷり。
楽と幸せに逃げて、敗北から逃げ回って挫折も出来ずに惨めな残骸に成り果てて、しかも無様に生きながらえようとしているではないか。
あれが生というものなのだ。
(‥ )どう生きたかなんてどーでも
いいんだよ。どう死ぬかだ。
どう緩慢な自殺をするかだ。
∧∧
( ‥)でも次世代に伝えるのでしょう?
当然。人の価値が死んでリセットすることなれば、次の生には、次の生のその中の、能力ある者にはだからこそ価値がある。
ああ、そうだ。若者を否定するとは、次世代を否定するとは、つまり自分の死を拒否すること、それはすなわち存続の絶滅に他ならぬ。
だからさあ、死ね。そして産まれろ。愚痴こぼせ。消耗しろ。すり減らせ。
( ‥)ああ、いいねえ、この感じ。
∧∧
( ‥)疲れてませんかね?
- 散歩へいきましょう。
そうか、ドイツはもうすぐ夜になる頃だ。
外に出たら。星がなかなか美しかった。