丘の上から携帯で電話をかけたら切れる、切れる。アンテナは2本立っているのだけども、どうも電波がよろしくない。
( ‥)市内の最高点に近い場所なんだが
-□
∧∧
( ‥)ここらは浸食された谷と、浸食され残った丘が
混在しているからですかね?
電波状態の良い場所をめぐって走る、走る。
そういえば、覚えているかい? 前にもいきなり切れてしまった場所さ、この丘は。
さて
鳥の指は234だけど、恐竜の指は123だから鳥は恐竜じゃないんじゃない? という意見の終焉を記事に書く。
( ‥)1000文字では背景を含めた状況説明で
-□ 半分は終わりだな。
∧∧
( ‥)まあ、記事というのはしばしばそういうものでしょう。
論文から得た事柄の、さて、何割程度の情報を書けたものか、
∧∧
( ‥)ごくわずかでしょう。
( ‥)でも、このごくわずかを理解することさえ、
-□ 実は意外と大変なんよね。
123と234って何が問題になるの?
∧∧
( ‥)そこから始めないと。
(‥ )でっ、それで半分以上が終わるってわけさ。
とはいえ
( ‥)知っているジャンルでこれなんだよな。
-□ 知らないジャンルを記事にしろ、と言われたら
もっと困難だろう。
∧∧
( ‥)そういう時はどうします?
ああ
:現在のスタンダードな理論を把握する
:対立する理論を把握する
:対立の理由を把握する
:スタンダードなものがスタンダードになった理由を把握する
:その理由が科学的にどの程度妥当なのか把握する
:理由の妥当性を判定した基準の妥当性を把握する
(‥ )理想的には理論が勝利する/敗北する
その過程も把握するべきだろうなあ。
∧∧
( ‥)プチ科学史を把握せよ、ということですか。
マントルは岩石で固体である。成分と物性から判断すると、いわゆるカンラン岩
それはいい。
ではアイソスタシーとレオロジーを理解し、マントルが固体であることが分かったさいの科学史を把握せよ
となると
( ‥)例えばそれは容易なことではないんだよな
-□
∧∧
( ‥)レオロジーだけでひとつの学問ジャンルですからね。
知らないと何を知らないのか分からない。知っていると、何を理解できないままなのかが分からない。
∧∧
( ‥)知る、知らないってなんでしょうねえ。
(‥ )実のところさ、知る、知らない、理解できた、できない
これらは現実を説明するモデルを自信をもって
持っていると言えるかどうか、なんだよな。
つまり科学の有様を理解するとは、「「現実を説明するモデル」を説明するモデルを組立てろ」、という要求。たぶん。
∧∧
( ‥)モデルの性能をテストする耐久レースの状況を
把握せよ。
(‥ )レースを観戦するには勝ち負けの基準、
つまりルールを知らんといかんのだがね。
ルールブックはどこ? それを探せ。
∧∧
( ‥)しかし、究極的にはルールの理由と正当性を
知る必要もあるでしょう。
(‥ )それに失敗した人が、この世界にはいっぱいるんだ。
123,234、本人達は得意絶頂だったが、しかし、問題提起がそもそも誤っている。あれに納得した人たちを、私は納得できない。