*の続き。
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( ‥)図書館にいって、どうでしたか?
( ‥)クレタ島の支配者ミノス(ミーノース)王は
-□ ポセイドンに捧げるべき生け贄の牛を捧げなかった
ので、彼の妻である王妃パーシパエーが呪われ
彼女は牛に恋してしまった。
あるいは別のものが曰く、王妃パーシパエーがアフロディテーの怒りを買ったがために、女神は王妃にこの醜悪な欲情をもよおさえたのだという
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(‥ )「ギリシア神話」上下巻 紀伊国屋書店
□- 原著は[The Greek Myths] Robert Graves 1955 ですか
(‥ )ミノス王はこの恥を隠すために
迷宮(ラビュリントス)を作ってその中に
王妃とミノタウロス、自分を隠したというけども
別の逸話では曰く、ミノス王が要求したアテナイの人々に対して義務づけていた7人の若者と7人の少女の提供、もしも自分がミノタウロスに勝ったら、この義務を免除してもらいたいと
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( ‥)英雄テーセウスはミノス王に言った
-□ そういう逸話ですね。
(‥ )ポピュラーな話では生け贄の若者に混じって
ミノタウロスを無断に殺害して、逃走しちゃう
わけだけども。
別の逸話として紹介されているのはこんな話
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(‥ )葬礼の競技に参加して優勝をかっさらっていった
□- クレタの将軍タウロスは皆からのひんしゅくを買っていたのみならず
王妃とも不倫関係にあったので
(‥ )人間の提供は中止させていただけませんか?
その要求の交換条件としてテーセウスが
「タウロスを試合で破りますから」と言ったところ
ミノス王は「うん、オッケー」と許可を出した。
競技はレスリングかなんかだったらしく、結果は、圧倒的じゃないかテーセウス、という案配。
( ‥)おおーなんということだ、タウロスよ。あてないじんに
なんどもせおいなげをくらわせられてふるぼっことは
がいこうてきにこれはこくじょくではないのか
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( ‥)王様、台詞が棒読みです。
訳:やれー、アテナイ人。タウロスぶっころせー!!
ともあれ
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( ‥)王妃パーシパエーは月の巫女であり、
-□ 王妃とまぐわう牡牛というのも、それは牡牛の
仮面をかぶったミノス王との祭礼の儀式のことだ、
そういう解釈を著者は引用していますが。
(‥ )そういう解釈はどこまで妥当なんだろうな。
先の”将軍タウロス”さんも、名前がまんま「牛さん」であるし
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( ‥)まあ、何か元があるんでしょうけどね。
それにしても、なぜに「牡牛とまぐわう」という
ぶっとびの話になっちゃったんですかね?
(‥ )まあ、神話じゃギリシャに限らず、異種結婚というのは
広く見られるモチーフなんだけども。
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( ‥)でも「牛とまぐわうマシーン」を作って事に
及ぶってのは、なんかちょっと素朴な神話、民話の域を
すこし越えてますよね。
( ‥)ダイダロスは中身がうつろの木製の雌牛を作り上げ、
-□ 牧場へと押し出し、王妃にどのように背中にある
扉を開けて身体を中にすべりこませ、両足を
牛の後部に入れるか説明した上で、気をきかせて
その場を立ちのいた・・・・
いやいや、止めようよダイダロス
(‥ )まあ、クライアントの注文に応じるのは
プロっちゃプロなんだけどな。
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( ‥)公私混同はしちゃいけませんからね。
倫理は倫理、仕事は仕事。