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2020年12月3日木曜日

人身売買がないとは、実は人に値がつかないということでは?

  
 西欧の人は人身売買が日本にはまだあると言う。
 
 ∧∧
(‥ )まあ身売りに近いことは
\−  今でもあるよね
    借金返済のために
    風俗で働くことも
    広義にはそうだし
    稼げるよといって
    何も知らない外国人を
    紹介と称して望まぬ職場に
    送り込んで
    仲介手数料を取るのもそう
    良くないことだ
 
  (‥ )でもこれって
      日本では
      人間に値がついている
      そういうことだよな?
 
 反対に考えてみよう。西欧人は西欧には人身売買がないと言う...。いやしかし実はこれ、西欧では人間に値がつかないということでは?
 
 ∧∧
( ‥)東欧の低賃金労働者を
    無料で大量購入したから
    人間の値が暴落したかな?
 
  (‥ )可能性はあるよな
 

 望まぬ職場に人を送るとは良からぬことである。一方これは、究極的には賃金の問題なのであった。例えば望まぬ職場でも、この金額で、そしてこの期間だけ我慢して、と提示されれば、人は思案するだろう。その人をいくらで買うとは、究極的にはその人に十分な対価を支払っているかどうかの問題であった。高所恐怖症の人に時給2万円で鉄塔作業させるのは一見十分なように見えて、実際には奴隷労働である。しかし時給1億なら多分、そうではない(それでも嫌がる人にはもっと高い支払いが必要ではあるが、問題としてはこういうことだ)。
 
 西欧世界が我々には人身売買がないと自慢することは、実際には人間に値がつかない、人の値が暴落した、それだけのことかもしれない。
 
 

    

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