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( ‥)世の中、間違っている
と言うよりも
(‥ )間違っているのが
世の中だ。
というよりも、こう言えばどう?
∧∧
( ‥)私のプランは世の中を記述することが
出来ず、必然的にプランの失敗を
招いたのです
( ‥)記述できない自分を
愚かというのか、
自分の願いを拒否する
世の中を否定するのか
こうすれば良いのに、なぜみんなはそうしない?? 世の中は間違っている
このようなよくある言い様とは、ようするに、
∧∧
( ‥)世の中の動態を記述するのに
失敗したのみならず、自分の
理論の不完全さを是正しないまま
恨みを語っているのです。
( ‥)間違っているのが世の中だ。
こちらの場合、世の中の動態を
直視してはいるが、
そこにはまだ価値判断が
混ざっている。
良い、悪いは、動きや変化の記述とは関係ない。それは不要なパーツだ。エンジンは道徳で動くわけではない。道徳で太陽が動き、細胞が分裂するわけでもない。
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( ‥)むしろ
(‥ )今の世の中はすべての勢力や
人々の願いの力が均衡した
すでにあるべき姿なのだ、
とも言える
∧∧
( ‥)そう考えた時に
あなたはなんと?
( ‥)そうね、科学ジャーナリズムで
あるからには啓蒙活動するべし
これは青臭い考えだよね。
そこには私たちが努力すれば世界は変わる、変えられる、という前提がある。
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( ‥)実際にはそうではなくて
(‥ )すでにそれは行われ、
その結果が
この世界だと思えばよろし。
同じことを考えた人間は自分たち以外に山のようにいたはずだろ? なのになんで変わっていないのだと思う。
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( ‥)全員、失敗した、と
言いますかね
(‥ )科学を啓蒙すれば
皆が分かってくれる。
その前提がそもそもの
間違いだってことさ。
努力が足りないのではない。すでに皆が試して失敗した世界、それが僕らのいる場所だ。君のいきたかった場所に、今、君はいる。夢の扉を開けると、そこにあるのは皆の抱いた夢の末路、残骸だけだ。
残骸しかないここを、あるべき場所ではないと思うなかれ、夢が残骸に成り果てた場だからこそ、ここはあるべき場所である。