幼稚園の時のことを、ふと、思い出した。将来なりたいもの、というお題で紙を渡されて、自分が書いたものは
∧∧
( ‥)「平凡な会社員」、でした
( ‥)なりたいものもないし、
-□ なるだろうものを書いた
のだ。そうなるはずだ、
そう思っていたからな。
先生は「夢がない」と言ったが、それは選択肢の否定というよりは、「いや、そうではなく、なりたいものを書いて欲しいの、というか、それがお題なのよ」そういう意味合いであったと思う。
∧∧
( ‥)でも、なりたいものがないんじゃ
しょうがないですよね。
( ‥)昔、科学がこれだけ進んでいるのに
なぜ楽にならないのか? そう
尋ねた人がいた。
いやまあ、答えは簡単なのだ。競争での敗北を恐怖して編み出した技の幾つか、そのひとつに科学があった。科学を生み出すのは競争であり、競争がある限り、科学はそれを生み出した親と共にいつまでもあなたがたの近くにいるだろう。
∧∧
( ‥)そればかりか、
状況はエスカレートする
ばかりですよ。
( ‥)現在の門をくぐり、未来へ
至ろうとするすべての人よ、
一切の希望を捨てよ。
我らの未来は過労死なり
力の均衡は結局は答えを収束させて、どれも似たようなものへと変える。
会社員になれなくても、会社勤めの苦しみが分からなくても、結局は似たような消耗戦を展開するはめになるは、これ必定。
∧∧
( ‥)社畜だ、なんだと揶揄を言っても
結局どこへいっても過労死と
表裏一体レースなのであると。
(‥ )この流れはとまらない
力の均衡が生み出す現象は
停止させるすべがない。
そうだ、世界も自分も望ましくない、しかし他にやりようのないコースを進行している。すべては極めて順調だ。