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( ‥)どう?
( ‥)ナスィール・アッ・ディーン・
-□ アッ・トゥースィー
この人は知らなかったなあ
キリスト暦13世紀のイスラム天文学者、いわゆるイルハン国(モンゴル帝国のイラン領とでも言えばよいか)の人物。天文学史では有名、かつ画期的な人物のひとり。
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(‥ )でも、この人の天文体系らしい図は
\- 科学雑誌で見たことありません?
(‥ )というか手持ちの本で、この人の
簡単な解説があったよ。
読んでいたのに念頭から
はずれていたのだね。
例のあれ。知ってることしか書いてない本だ、そう思って、新しい知識を身につけてから読み直すと、知らなかった事柄や今なら分かる内容、著者の文章の意味や記述のより正しい解釈がごろごろ出てくるというやつ。
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( ‥)結局、分かった、というのは
読んで「この本の内容は
こういう内容だろう」と提案された
暫定的な仮説ですからね。
(‥ )知識や解釈や情報を
バージョンアップして
新しい仮説を手にした上で
それらを見直すと、
以前の理解がポンコツだって
分かる、そういうことよね。
*これは見方を変えれば、ネットやamazonとかで見る「トンデモ書評」も、書いているご本人は大真面目だし、”理解”して書いているということでもある(言い換えると、理解や確信には何の意味もないということでもある)。
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( ‥)ところで、なんでナスィールさんは
アラムート城にいたんですかね?
(‥ )さあ? なにやってたのかね?
アラムート城、いわゆる暗殺教団の本拠地。数々の政敵を倒してきたが、モンゴル軍にはかなわなかった。