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2009年3月16日月曜日

ぱらだいむしふと


 その業界における”ある考え方”を変えることで、業界に大きな革新が起こることがある。

 というか、これまでのデータを全く別の、それでいてもっとよさげな配置に組み替えることができるではないか。そのことに気づいた人々と、それに懐疑的な人々や、あるいは受け入れない人々同士の間で起こる殺し合い。

     ( ‥)さあ、戦え、戦え、殺し合え
 ∧∧
( ‥)またそういうネタを

 こういうことが起きた場合、科学者の”転向”で革命が進むのではなくて、多くの場合、旧世代の寿命による絶滅で革命は完了する、とはよく言われるところ(というか、これ、前にも書いたよね)。

 ∧∧
( ‥)自分が旧世代になってしまうのは怖いですよね

     (‥ )そういう人は科学者じゃなくても
      □-  ライターでも会社員でもいくらでもいるからなあ。

 昨日は打ち合わせでこんなことを相手に言った。

 科学者に必要とされる能力は意識していようが、意識していなかろうが、しばしば哲学に関わるもので、通常の場合、こうした能力があってもなくても問題ないが(問題が隠蔽されている)、しかし革新的なことが起きる時には、これが生死を分けるみたいです。

 ∧∧
( ‥)という話をしたら、技術者上がりで社長さんになったのに
    超能力研究の会社を作った人が何十年か前にいた、
     そういう話を相手にされましたね。

     (‥ )怖いよなあ。

 1世代くらい前には超能力というのはそれなりに”あり”だと考えられていた時期があったので、そういう波に乗ろうとしたのかもしれない。とはいえ、たぶん、当時の考えからしてもあまりに突飛な方針転換だったのではなかろうか。

 検証されたとは充分に言えないアイデアに掛け金を多く上乗せしすぎたのがたぶんよくなかったんでしょうね。やっぱり哲学なり方法論の背景にある仮定や前提を自覚するのは大事だよ。それが分かっていないとこういう風に地雷を踏むのだ。


・・とここまで考えて思う。

 ∧∧
( ‥)でも彼は超能力こそがパラダイムシフトだって
    考えた、そう受け取れますよね。

     (‥ )”結果的に”妥当な革新と妥当でない革新をその当時、
         現在進行形の状況下で見極めるには
         どうすればいいんだろうねえ?

 個人的には10年前、サイン配列に基づいたクジラ・カバ近縁説の側についたのは、正解だったわけだけど(いや!! 正解じゃない!!と言う人もまだいるのだろうなあ)

 ∧∧
( ‥)当時はそれなりに勇気がいったんでしょ?

     (‥ )研究者の人たちほどではないけどね
         それでもやっぱり無い頭を動かして
         妥当かどうか検討したさね。

 検討した上で、これなら大丈夫、考えても見ればなんとも分の良い賭けではないですか、とついたわけだけども。

 ∧∧
( ‥)この次に起きる”何か”に対応する時、
    今度も賭けに勝つとは限りませんよね。

     (‥ )限らんね。

 賭けに負けた場合、それなりに代償を払うことにもなるだろう。

 自分が正気であると確からしく確認するにはどうすればいい?




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