古本屋で某書籍を購入。そこそこというか、ちょっと古い本で80年代もの。原著者に問題はないのだけど訳した某大学教授の書いたところによると、ダーウィンの自然淘汰説はあくまで小進化を説明するものでしなかなく、より進化の理解を進めるにはラマルクに立ち返る必要があると書いているのでございますよ。
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( ‥)・・・ダーウィンさんは種を解体したから
- 進化理論の適用は種だけにとどまりませんよね?
(‥ )種の起源はそういう主旨の本なんだけどね
□- 教授はそうは理解しなかったんだろうなあ。
実際、そうでないと種と呼ばれるものから分岐した”種の集団”が、ある特徴を共有するがために他の系統群を滅ぼしたり、あるいは滅ぼされる、こうした原則をもって化石記録の変遷のパターンを説明するダーウィンの論法は理解不能。
逆に言うとおそらくこう。種が実在すると思っているから(小進化は説明できると受け取るが)大進化は説明できないに違いない、そう考える。あるいはそう思い込む。
( ‥)徳田って人の本もまた見つけたので買ったよ。
-□ やっぱり大進化は説明できない、およそ
そういう主旨のことを書いている。
∧∧
( ‥)その人の場合はダーウィンを曲解して肯定し(事実上は否定)
その上で、集団遺伝学を否定しているんですね。
まあ、でもどっちもダーウィンを理解できていないという点では同じ。そしてそうなってしまう原因は、大進化と小進化とを”区別できてしまう”ことがおそらくそれ。そして
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( ‥)区別できちゃうから、自然淘汰以外のメカニズムが
働いていると思っちゃうんですね。
(‥ )そしてダーウィンを理解しそこねるわけさ。
でっ、ここで疑問。
(‥ )生物学者は近年になるまで種が実在すると
無批判に思っていたわけだけど、よくそれで
進化が理解できたなあ。
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(‥ )・・・・・・
(‥ )なに?
∧∧
( ‥)実は理解できていなかったんじゃないんですか?
(‥ )・・・
∧∧
( ‥)どうなんですか?