つまりこう? 混合遺伝という大前提で世界を見た時、人間が人為的に育種を行う際には望ましい変異を持った個体AとBとを厳密に選抜することで、急激に”変異を集積させる”ことができる。
しかし、違う気候へ導入された動植物の進化と適応、といったもう少しゆるい選抜では、望ましい変異を持った個体A+Bだけでなく望ましくない変異を持った他の個体も残るので、変異の集積は人為淘汰よりもゆるい。
∧∧
( ‥)つまり人為淘汰は急激な進化を起こせるが、
別の国に導入された動植物の進化は
必然的にもっとのろい、と考えたということですか?
(‥ )そうでないと、育種家は自分が望んだ形質を数年で
作れると豪語したことを引用する一方で、
違う気候に導入された飼育栽培品種の適応を
淘汰+獲得形質で説明した理由がわからんだろう?
もう少し、彼の文章の表現に注目してみるとしよう。覚えている限りではそういう理解でいいと思うのだが。