日本の生物学は近年になるまで欧米の科学と接点を持つ一方で、相手の動向を注目していなかったか、あるいは理解していなかったらしい、という話がある。まともに考えると理解不可能なことなのだけども、それは現代人の視点かもしれない。
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(‥ )彼氏が和文雑誌に載ってた。別れたい・・・
□- このジョークっていつからあるんでしょうね?
(‥ )いつからだろうね?
いつからかは知らない、いずれにしても。
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( ‥)50代ぐらいの人、今、働き盛りの人たちは
当時、ずいぶん苦労したみたいですよね。
(‥ )それは種のためであると
説明する旧世代と戦って
説明する旧世代と戦って
ついに勝ち得た成果である。
そう評した人もいたっけなあ。
そう評した人もいたっけなあ。
しかし、勝ち得た成果ではあるが、本当に勝ち得たのかというと、まあどうだろう。世代交代が進んで、時代についていけないじいさん達がおっちんでいっただけなのだ、おおむね。
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( ‥)パラダイムシフトは、大概は転向ではなくて
世代交代が進んで起きるってやつですね。
(‥ )訓練された科学者といえども
自分が若い時に学んだ
自分が若い時に学んだ
基本的な考えやアイデアや仮説が
たとえ使えなくなっても
たとえ使えなくなっても
放棄しないものだ、
そういうことだね。
そういうことだね。
とはいえ、少なくとも相手が”敗北は認めないものの抗戦を放棄した”ので、やはりこれらは勝ち得た成果であることには違いない。
さて、幾つかの話や読んだ本、幾人かの科学者の意見や言動などから考えると、日本における”進化論誤解”には、少なくとも1〜2世代前の世代から受け継がれた2つの系譜があることは確か。
:ひとつは日本の独自性や単一民族性などの価値観/イデオロギーから”種の実在を信じる”流れ
:ひとつはマルクスの教えに従って”種の実在を信じる”流れ
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( ‥)どっちも種内部の生存競争は否定したっぽいですね
(‥ )そうしたみたいだねえ。
そして種が実在していると信じていれば、ダーウィンの理論は理解不可能。哲学や科学史からすれば興味深い事柄には違いないが、これは逆に言うと。
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( ‥)旧世代が全滅するまで
誤解の根は消えないってことですね?
(‥ )まあ、少なくともこの問題に関しては
そうであるなあ。
逆にいうと、生物が死ぬことを選択したのはまことにもっともなことだ。