先日、ある場所である人から、北村くんは分子系統学が絶対だと考えているようだけど、それは正しくないと言われた。というか、そんなこと書いたことは無いのだけども、結局、この手の話はその人とはお互いしないことにした(らしい、よくわからん)。
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( ‥)おいちゃんも研究者を相対主義者と呼ぶのは
どうかと思いますけどね。
(‥ )それは相対主義ですよね
まずいんじゃないですか? と言っただけさ。
別に問題なかろう。
会合自体はもう一押し何か欲しかったところ。
∧∧
( ‥)というか、興味が別の場所をさまよっている
から、あなた、上の空だったんでしょ?
( ‥)ダーウィンの論法がじょじょに
-□ 分かってきた、、、とは思うのだが。
淘汰がゆるむと変異が増える。ある程度、変異が多いのは淘汰圧がゆるいことを示す。それでもある程度は一定に保たれているのは、例えば性淘汰とかがかかっているせい。性淘汰は自然淘汰よりもゆるい。彼によれば人間の男女で体毛の差があること、人間の集団によってそれぞれ外見上の違いがあることは性淘汰の結果。
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( ‥)そもそも人間の体毛が少ないこと、それ自体も
-□ 性淘汰の結果だと考えていたんですね。
(‥ )確かに、人間のそれぞれの集団や男女、個体に
よっても体毛にはずいぶん差があるからなあ。
体毛の多い少ない、黒い、薄い、天然パーマの人もいれば、直毛の人もいる。これだけ変異があるということは、言われればまことに奇妙なことではないか。なるほど、ダーウィンが言うように自然淘汰というよりは、もっとゆるい圧力がかかっている結果かもしれない。あるいは人間の好みによる(これも性淘汰でいいのかな)、平衡多型の状態なのかどうなのか。とはいえ、このあたりの研究はまだ進展中らしい。
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( ‥)ダーウィンさんは平衡多型については
-□ 言及していないみたいですよね?
(‥ )少なくとも、ああこれ平衡多型じゃん、という
記述は見た覚えがないなあ。
もしかしたら、読んだこっちが忘れているのかもしれないが。
さて、こういうことを考えた後で考える。化石でも現在の種類のものでも、生物のある形なり姿、特徴なりはなにを反映したものだろうか?
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( ‥)自然淘汰でできたとか、性淘汰の場合とか、あるいは
(‥ )あるいは中立的なので浮動している過程なり
あるいは固定された結果だとかね。
ということは言えるのだけども、これでは知っている”ありうる原因”を列挙しているだけで、何も分からないのと一緒。
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( ‥)化石記録から形の変遷を見て、それが
中立的な変動か、淘汰がかかったものか
ある程度は分かるんでしょ?
(‥ )まあ、中立であったとか、そうでないとか
そういうことは言えるみたいだね。