自己紹介

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2009年3月31日火曜日

展示

 
 某博物館の某展示がおかしくなった、という話。その内容とやらをネットで見てみると。

 
    ( ‥)うーむ、素人目に見ても変な箇所がいっぱい
      -/
 ∧∧
( ‥)おいちゃんが見てもそうだから
    専門家の皆さんはどう思うんでしょうね

 というか、本当にこんな説明なの? と思ってしまうくらい変。

    (‥ )例えば、もしおいちゃんがこういうテキストを書いたら、
     □-  各所方面から馬鹿のレッテルを貼られて
        物書きとしてアウトだろうなあ
 ∧∧
( ‥)まあ、関係各位に迷惑をかけること必定ですね

 たぶん、ゼネコンかどっかがてきとーな仕事をしたんだろう。文献のリサーチがまずい。というか一般書籍を斜め読みしててきとーに書くと多分、こんな感じになると思う。研究者の監修も受けていないんだろうなあ。ようするにこれを担当したサラリーマンは仕事を果たさずに給料をもらったってわけだ。


    (‥ )というか、担当者にとっては
        これが”仕事”ってことかな。
 ∧∧
( ‥)まあ、そのサラリーマンは
    科学者や技術者やシェフじゃないですからね


 科学者や技術者やシェフや主婦とかなら現実を制御できないと大問題。塩をひとつまみお鍋に入れると味が変わる。そうであるからこそ現実を無視できない。

 だがそういう立場でないと現実を無視しても問題ない。間違ったレシピを書いても、料理を作らない人間には問題ない。間違ったテキストを書いても、研究者でないのなら問題ない。問題を認識できないし、する必要もない。

 ∧∧
( ‥)是正は可能?

    (‥ )そりゃあ可能だけど、展示を作った連中は
        たぶん、何もしてくれないよ。

 是正をするには予算がいる。予算が降りるかどうか、これが問題。たとえば展示内容のテキストに問題点があると分かるのは研究者だが、研究者は予算を決定する力を持っているだろうか? 

 例えばの話、ゼネコンだのその会社のサラリーマン(最悪の意味で)だのにとって、予算の決定権を握っていない相手の言うことに耳をかす必要はない。ようするに彼らにとって研究者の意見なんかどうでもいいのだ。

 ∧∧
(‥ )そういえば某博物館の展示品、
\-   開館から何年もたったのにまだラベルが
     間違ってますね。

    (‥ )研究者が文句いったけども
        内装会社が直さねーんだわ、これが。


 まあ、これが勤勉に働く日本人とやらの実体。
 

2009年3月30日月曜日

ホタテ貝

 
 例のカタツムリの記載論文に到達。もう150年も前のだからねーべや、と思っていたのに、本があるだけじゃなくて妙にぴっちぴちの本だった。

 焼けてもいないし、手触りも滑らか。

 えっ? なに? 劣化の進行を食い止めるなんか驚異の製本技術を使用しているの? すげー!! もしかしてオーパーツ?? と思っていたら

    ( ‥)なんか1969年に再販されてる?
      -□
 ∧∧
( ‥)まあ、40歳なら若い本ですわなあ

 問題は

    (‥ )本文はドイツ語かな?
     □-
 ∧∧
( ‥)アブストラクトはラテン語ですかね?
  -□
 
 どーすっぺや?

 ∧∧
( ‥)読みなさいよ

    ( ̄  ̄ )まあ、理念としてはそうですけどね。



 さて、そして、Amusium darwinianumの論文にも到着。といっても1842年の記載論文ではございません。2008年の、これなんていうの? 南米、第三紀の貝類のモノグラフ・・になるわけ? でごじゃります。

 A.darwinianum, もともとはPecten darwinianus 。ダーウィンの名前を冠された化石二枚貝。一応、ホタテガイだったけども、今では別属扱い。

    ( ‥)でも別論文の図を見れば・・・
      -□
 ∧∧
( ‥)ホタテガイですね。普通に。

 そういえば比較的近所の地層から掘り出したホタテガイが別属であると聞いてびっくりしたことがあったけども、いや、どうみてもこれもあれも普通にホタテガイよ???

 ∧∧
( ‥)地層の対比のために属や種を細分化しているんですかね?

    (‥ )どうだろうねえ?

 そういえば三葉虫のオンニアもおっそろしく細分化されていたよなあ。こんなの本当に識別出来るのか? というくらい。アンモナイトもものすごく細分化されているそうだけども(対比するにはそりゃあ必要なんだろうけど、、、、)

    ( ‥)いやあ、でもこれはホタテガイだよねえ
      -□
 ∧∧
( ‥)どこが違っているか調べたら?



内装

 
 地方の博物館とか、ああいう箱ものは時として中身が地獄。やたら入り組んでいて火災が起こったらお客の全員死亡は間違いなしと思えるものや、お客の動線を無視したもの、無駄な構造、無駄なデザイン、さらには展示物を無視した本末転倒なものまで。

 ∧∧
( ‥)なぜに?

    (‥ )まあ、某地方のおじさんが嘆いて曰く、
        東京のゼネコンが、田舎の連中は騙しやすいとばかりに、
        これがgoodな商品ですと、どうしようもないものを
        押し付けたと。

 それがどこまで正しいか、しかし少なくともあれだ、そうとでも思わないと確かにあれは理解不可能。無駄なデザイン、無駄な外見、無駄な演出、無駄なギミック、そういう建築物であったし、そんなものは他にも色々ありますわいな。

    ( ‥)そもそも内装そのものが無駄で出来ているんだよな
        ゼネコンが中間マージンふんだくって、仕事は全部外注。
   
 ∧∧
( ‥)まあ、だからこそのゼネコンなんですけどね
    仕事がよければいいのですが・・・・。


    (‥ )仕事しねーぞあいつら。
        最悪の意味でサラリーンマンしているやつは特にそう。
 ∧∧
( ‥)はあ、そうなんですか?


 まあそれでもまともなものが無駄のはてに出来上がることがあるが、反対に恐ろしく馬鹿なものができてしまうこともある。それはなにゆえか? ある建築デザイナーが曰く。それは建築デザイナーが我を押し通すから。

 彼曰く、連中は馬鹿で(というかそれを言っているお前自身もデザイナーじゃないのか?)、自分のしたいデザインを表明するだけで、その建物の意味も意義も目的も、しばしばまったく理解していない、と。

 ∧∧
( ‥)それは、、、理路整然と考えると理解不可能ですね

    (‥ )アーティストとかデザイナーは理路整然と
        考えません。

 ラリって考えるのがアートです。

 ∧ ∧
(  ̄  ̄)あんたのことやがな

      ( ̄  ̄ )ラリるのに薬物が必要な奴が信じられないね
            現実の界面を打ち破るのに注射なんて必要ない

 ぷっつん切れるのなんて簡単だ。しばらく飯抜きで没頭すればいい。なんか絶対降りてくるから。

 ともあれ、デザイナーとかアーティストとか、そういう連中は危険なしろもので、特に博物館とかそういう何かしら理路整然とした展示をしなければいけないものにとっては、とりわけ相性最悪。
 
 ∧∧
( ‥)なんか全国の建築デザイナーを敵に回しそうな
    言い様ですね

      (‥ )だけどなあ、以前見たあの地獄のような
          博物館を他にどう説明する?

 金だけとって仕事をしないゼネコンに、アートを追求するデザイナー。これ、最悪。

2009年3月29日日曜日

とはいえ一部なら

 
 先に書いたようにいわゆる大粛正は現実に可能だとしても選択肢としては非現実的。それは現実世界がおよそそういう構造になっていないから(たぶん)なのだが、、、

 ∧∧
(‥ )逆にいうと、今すぐ全部、既存のじーさんと置き換えられるよーん
 □-  という用意があれば選択肢としてはありということに
    なりますよね?

    (‥ )少なくとも、”選択肢として非現実的”であるとは
        言えなくはなるなあ。もちろん、
        ”非現実的であると断言できない=あり”
        ではないけどね。

 ∧∧
( ‥)失敗しても混乱が起きない程度の置き換えなら
 □-   問題なし?

    (‥ )選択肢の禁止の原因が大混乱だというのなら
        少なくともあれね、そういう場合は
        禁止する道理はないかもね。

 まあ、大粛正なんていう言い方がものすごく仮定的、かつ不穏だからあれなので。ここで、これまでご苦労された皆様方にはご退陣していただいて、、、とやればそれは現実的だし、かつまた波風も立たないわけで。

 ∧∧
( ‥)大学院生の大量生産/需要・供給のアンバランス、
    自転車事故の急増で親子3人乗り禁止か否か、
    こういうのはむしろ変革進めてオッケー?

    (‥ )そうねえ。そもそも問題がはっきりしているからねえ。

 データだってあるはずだし(なかったら現状を維持する意味がないわけだから、それはそれで変革抑制の理由にならない)、適切に解析する人間がいるのだったら(というか、いるのが当たり前なんだけども)、その場合は

 ∧∧
( ‥)現状失敗した人は責任をとって
    ちゃっちゃとやめなさいと。

    (‥ )名誉ある自主的退陣を要求、推進

 


公民館

 
 国会ってなんなんだいありゃあ? どいつもこいつも与党も野党も時代錯誤で役立たずの馬鹿ばっかり、ゴミの巣窟じゃないか。そういう人が多いけども。

 
    (‥ )あれは公民館で開かれている
    -    町内会だと思えば良いのです
 ∧∧
( ‥)はあ、でっかい公民館もあったもんですね

 そりゃあ、日本のトップ、King of 公民館ですから。大きいのは当然ですよ。しかし、このことからひとつ予想されることがあるのだぞなもし。

 
    (‥ )仮に自分が理想に燃える人間でこうすれば日本はよくなる
        そう信じて、独裁的な権限を握ったとしよう。
        さて、くそ馬鹿政治家と軽蔑していた連中を大粛正した
        その場合、どうなるか。
 ∧∧
(‥ )町内会でいうと役員、全員解雇ですね
 □-

    (‥ )困ったね、次にどうすればいいのか分からん。
 ∧∧
( ‥)何やっていたか知りませんでしたからねえ。


 公民館でさえ多分、こんな有り様。ましてや国家規模の独裁者となったら。

 ∧∧
( ‥)権力掌握しただけじゃ駄目だってことですか

    (‥ )馬鹿だアホだといっても、彼らのコネクションで
        動いていたわけだろ? いきなり引っこ抜いたら
        大変なことになる。

 さながらあれ? 古い役立たずのものだからといって、老朽化した橋を吹っ飛ばしたり、水道管を全部爆破したりすれば。

 ∧∧
( ‥)即座に大混乱ですねえ

    (‥ )町の公民館だって、いきなりじじーを放逐したら
        町内会は大混乱確実ね。

 まあ、変革だ、革命だ、と、とんでもなく気負って大上段にかまえるよりは、ちょびちょびと改良すればいいんじゃねーの。

 ∧∧
( ‥)でも、改良されているように見えないので
    へきへきしているのかもですね。

    (‥ )改良されないくらいに停滞しているのか
        改良点に目を向けないくらい消費者が過激なのか
        さてどうだかね。

 公民館の町内会でじーさんたちの顔を見ればうんざりするに違いない(あるいはそれなりに暇つぶしになるのかもしれないけども)。しかしだからと言ってじーさんたちを皆殺しにするわけにもいかない。仮に皆殺しにしても問題ない状況下であったとしても、その選択肢はたぶん、非現実的。
 

ぱんじぇねしす

 
 ふとクローニンの言っていたことが気になって確認。やはり、岩波文庫版「種の起源」は一部の訳が第1版ではなくて、第6版の原文にそったものになっているらしい。

 ∧∧
( ‥)なにゆえ?

    (‥ )分かりやすいからじゃない?

 原文を読むとおよそ

 第1版:選択されることで個体の利益が得られるのなら個体がコミュニティーの利益に適応する

 この文章が

 第6版:選択された変化でコミュニティーが利益を得られるのなら、個体はコミュニティーの利益に沿ったものへと適応する

 になっている。クローニンによるとダーウィンはこういう単語や表現の書き換えをあっけらかんと、しかも相互に、つまり集団→個体、個体→集団、といったあんばいでやっているそうな。

 ∧∧
( ‥)後世になってダーウィンは淘汰の単位をどう
   考えていたんだろうと問題にされるゆえんですね

     (‥ )まあ、ダーウィンにとっては個体が単位だから
         彼の問題提起とその解決策がここにはなかった
         と言われる/考えられるのなら表現にこだわらなかった
         のかもしれないんだけどね。

 ただ、注目したいのは岩波文庫版を訳した八杉という人は、どういうわけか第1版を訳しているはずなのに、少なくともここの部分は第6版に沿って訳しているらしい。ちなみに文庫版では上巻の120ページ。

 それにしてもこういう変則的なことをした(らしい)のは

 ∧∧
( ‥)第6版の文章の方がなんか分かりやすいから?

     (‥ )たぶん、そうじゃねーか?
         少なくとも、第6版を調べて
         そうか、この文章はこういう意味か!!
         と思ったのではないのかね?

 そうでも考えないとこの変則的な訳は理解不可能。文庫版の他の箇所についてもこういうことがあるのだろうか?

 さて、

 ダーウィンのパンジェネシス仮説を調査中。こちらも訳が変っぽい。もっとちゃんと調べないといけないけども。

 ∧∧
(‥ )ダーウィンさんのパンジェネシスって、体細胞と生殖細胞
 □-  遺伝型と表現型、ホルモンの作用とか、そういうことが
    区別ついていないから必然的にごちゃまぜっぽいですね

     (‥ )そういう現象を全部、一括して説明する仮説っぽい
         よねえ。現代人からすれば間違いなんだけど。

 ∧∧
( ‥)植物の体細胞変異/枝変わりの
  -□ アナロジーで動物も論じているんですね

     (‥ )プラナリアみたいな動物なら
         ありな考え方なのかな?

 パンジェネシスの作用は現在の遺伝子と同時に、体の中を移動して情報を伝えるホルモンの役割も仮定されているようなので、それなりに整合的であるいっぽうで、やっぱりどこか変。

     ( ‥)とはいえ、無数の粒子があって体の各器官の
         有り様を支配するというのは、
 ∧∧
( ‥)細胞それぞれが遺伝子を持っているとか、
    形質はむしろ量的遺伝子に支配されているとか
    そういうことを思わせますね。

 まあ、それも当然で、そうしたことで起きる実際の現象を説明するために提案された仮説、それがバンジェネシスなんだけども。

     (‥ )これが彼の進化理論にどう影響を与えたのか
      □-  むしろ、相互的な影響なんだろうけど、
          それを検討する必要があるなあ。
 ∧∧
( ‥)なんか先、長そうですね・・・

 

2009年3月28日土曜日

僕の彼女は

 
 なんの気もなく検索をかけてリンク先を辿っていったらどういうわけか、昔の特撮。キャプテンウルトラの最終回というお題にひっかかる。

 ∧∧
(‥ )最終回は宇宙の果てにある
\-  お花畑でダンス?

    (‥ )あっ、みんな死んだの?
        涅槃?? 全滅オチ?
        誰に負けたの?
        それとも事故?

 

 というわけではなくて、宇宙の果てのそのまた果てに、そこにもまたフロンティアがあるという話だった(本当かよ)、とかなんとか。

 さらに触発されて納得のいかない最終回なるスレを見つけたり。
 
 いやはや、全員殉職とか、全滅、あげくに生き残りが死んだ仲間と一緒に消えちまうとか、主人公が刺されて死にましたとか、大事な人全員死亡、廃人、家が燃えて一家離散、いやどこまで本当なんだよと思わせるものまで、いろいろあるもんだ。

 ∧∧
( ‥)やっぱり
    ハッピーエンドでないと
    皆さん、納得がいかない
    みたいですね

   (‥ )まあ、死ぬのが前提の
       話ならともかく
       ハッピーエンドでないと
       わだかまりが残るだろうね

 それにしても創作において最終回も、あるいは男女のあり方もほとんどのレパートリーは行われているらしい。これだけ小説、映画、演劇、ドラマ、アニメ、特撮が何年も作られていれば当然なわけで、脚本家とかシナリオライターとかは大変だ。

 ∧∧
( ‥)なんかアイデア出せって
    言われても困りますよね。

  (‥ )そーねー、
   □-  会社の同僚同士で略奪愛
      不倫、あるいは特殊職業
      レスキュー隊員との恋愛
      カップリングも恋愛形態も
      やりつくされているよなあ
 

 僕の/私の、彼女/彼氏は機械とかサイボーグとかもあるくらいだし。


   (‥ )僕の彼女は地縛霊とか?
 ∧∧
( ‥)似たネタはすでにありますけど、
    最終回はどうするんです?


    (‥ )主人公も死んで
        仲良く2人で地縛霊
 ∧∧
(‥ )それじゃあバッドエンドですよ。
 □-  地縛霊の彼女が小泉八雲チックに
    転生するとか

 とはいえ、生まれ変わりによるハッピーエンドはカップリングに年齢差が生じるのが問題だ。小泉八雲の話も結果的に20歳近く離れてしまったはずだし。あるいは2人とも死んじゃって同時に転生という手もあるけども、転生オチはなんか厳しい。

 ∧∧
( ‥)後、考えてみれば、
 □-  地縛霊ではデートできませんよ?
 
   (‥ )話をどう膨らませれば
       いいんだろうねえ
       地図でも広げて室内で
       妄想デートさせようか?


 さて、困りましたね。


老人

 
 博士が余ってます。就職できません。つまるところ、後先考えずに博士を量産したせい。需要と供給があってなーい。原因はものすごく当たり前でとんでもなく間抜けなものらしい。

 ∧∧
( ‥)聞いた話では年齢ごとの
  -□ 構成とか、そういう群集の
     構造を理解していなかったそうですね

     (‥ )平たく言えば政策立案者が
         お馬鹿さんだったということなんだが。

 巡回先のさらにリンク先をたどれば、”問題解決をする気もないままに責任転嫁を続ける馬鹿老人”と怒っている人もいるけども、まあ、たぶんそうなんでしょうねえ。仮に政策立案者が60歳(ぐらいなのか?)だとしたら、その人は40年も前に教育を受けただけなわけで。

 ∧∧
( ‥)時代遅れもはなはだしいですね

     (‥ )必要な訓練を受けたかというと
         ざっと考えて怪しいよな。
         40年も前だよ。

 しかし考えてみれば奇妙なことでもある。40年前には年齢ごとにどう構成されているか考えましょうとか、そういう理解がなかったのだろうか。

 ∧∧
( ‥)なんかにわかには信じられませんけどね

     (‥ )でもなあ、問題解決に努力とか
         道徳とか、そういう抽象的な提案しかしない
         じじーを見ると、あーそうなのか、
         と思えるんだよね

 例えばの話、統計学に関する理解は、どうもぱっと見た限りではないっぽい。原因と結果のまともな考察もないままにぱっとした思いつきで言っているだけなのかもしれない。ともあれ、こういえばオッケー? 知的に劣った連中だから失敗するのだ。

     ( ‥)自転車事故が増えているから
         傘さし運転や母子乗りを禁止と
         提案した連中だってそうだろ、たぶん
 ∧∧
( ‥)少子化の状態で母子乗りが
    事故増加の原因になるって理屈に合いませんからね

 考えてみれば、この件だって自転車事故と被害者/加害者(になってしまった人)の年齢とか構成とかをちゃんと考慮して提案したのか実に疑わしい事例なんじゃないのか。というか急増しているという目下の課題と、以前からこれまで続けられてきた事柄(傘さしながら運転とか子供を乗せる)を関連づけるのはどう考えてもおかしい。

 それをつけて思うに、人間に寿命があるのはすばらしい。人が死ぬのは幸いだ。


神学

 
 ∧∧
(‥ )さる人のブログに曰く
\-   大学の生協にID論の本があったそうです

    (‥ )まあ、本屋ってのは売り物の内容にまで
        介入しないからね

 本は食べ物と違って体に良い/悪いがはっきり分からない。

    ( ‥)だから本屋は自身の判断を保留して商品を
        消費者に丸投げするし、それができる分野なんだよな
 ∧∧
( ‥)本というのは現実というよりは
    バーチャルなものだってことですね


 少なくとも、本屋はスーパーよりもバーチャル。本は野菜よりも浮世離れしている。

 もちろん、いくら本屋が混交して売ったとしても、ID論と進化理論は同列の品物なんかではなくて、使い勝手さに違いがある。例えばの話、本日、すでに過ぎ去った過去の天気は神様理論でも気象学でも説明できるが、天気予報をしようとすると違いがはっきり出てくる。

 それと同様、ID論と進化理論は既存のすでにある知識を説明する段階では(”説明しましたよ”という非常にゆるい基準だけではおそらく)区別がつかないが(だからひっかかる人が多い)、自然をこれからさらに理解しようと予測し検証する時点では等価たり得ない。

 ∧∧
( ‥)実際にはID論の本って既存の知識に関する説明も
    かなりゆるいですけどね。

    (‥ )まあ、それは彼らの努力が足りないからで
        理論のせいではないな。

 それはともかく、

    ( ‥)ID論は実際には相当に深刻な状態だと思うけども
 ∧∧
( ‥)データからグラフを描く段階がおかしいってやつですね

 過去の既存の知識は説明できるが、未来予想が全然できない。あるいはできるのだが予測がまったく当たらない(おみくじ状態/あるいはデータから適切なグラフを引けないので検証が不可能)。これは現実世界を生きる上で不便であることこの上ない。

    (‥ )例えばの話、天気予報を使う時は
        神様理論を採用しないが、
        日常生活から一歩離れた
       (実際には日常から逸脱などしていないけど)
        科学の世界では理論採用の基準を
        変えているわけだ。
 ∧∧
( ‥)ダブルスタンダードですよね

 これは真面目に考えるとかなり深刻。宗教的には神の作った秩序正しい世界を推し量る時に、まったく違う基準を用いていることに他ならない。

 ∧∧
( ‥)楽園追放で魂が汚れたのだ
   といっても

    (‥ )神の作った秩序に従う時、
        ダブルスタンダードな立場をとっているという
        矛盾はそれでは解消されないだろうなあ。

 なぜ神は我々に自身の存在を否定する知性を与えたもうたのか?

 それは魂がけがれたからである。そう答えたとしても、

 ではなぜ神が与えた知性に沿って世界を推し量る時、我々は生延びることができるのか? 我々の知性と世界がフィットしているのはなぜなのか? それは神が我々の世界と我々とを整合的に論理的に創りたもうたからではないのか? 世界と我々はより高次な知性で創られた、それがあなた方の意見ではないのか?

 それはしかり

 ではなぜ、その知性で推論する時、神の存在は肯定できなくなってしまうのか?

    (‥ )このような問いを投げかけた場合、なんとする?
 ∧∧
( ‥)神学的にはどうなんでしょうね?

 神学的にはよく分からない。答えることは可能。しかし、神学は矛盾のない体系ではあるかもしれないけども、それ以上ではないすっからかんなものなのかもしれない。だけど、もう少し別のものかもしれない。

 ∧∧
( ‥)トマス・アクイナスの
  -□ 神学大全でも読みます?

    ( ‥)長いんだよなあ、あれ。
 
 しかし個人的に一番、ID論に、というかID論者に失望したのは、三位一体説を否定する人々、つまり単性論者のキリスト教徒がいるってことを知らなかったことで。

 ∧∧
( ‥)あらびっくり

    (‥ )ID論者ってそもそもキリスト教自身のことを
        知っているのかねえ?

 個人的には三位一体説はどうも容認できそうにない。無限なる神が有限の個人イエスに宿るとはこれいかに?

 ∧∧
( ‥)奇跡でしょ?

    (‥ )そりゃあ、それで説明にはなるけどさ。

 
 

2009年3月27日金曜日

手榴弾

 
 先日のことである。ふとテレビをつけたらアメリカでの銃撃戦の模様が流されていた。犯人、何が気に入らないのか自動小銃を乱射乱射。

 ∧∧
( ‥)そりゃあ・・・警官に包囲されて
    いるからでしょ?

     (‥ )いやそうだけどさ。

 自動車を盾に10メートル程度の距離で撃ち合い。もはや馬鹿。でっ、思うのですけども。

 
     (‥ )素人考えで悪いけどさ、
     ゜-   ああいう場合、手榴弾を投げた方が
          効率よくね?
 ∧∧
( ‥)はあ、犯人に手榴弾ですか?
    まあ、確かに制圧はできそうですけどね。
    どうなんでしょうね。

 なんで投げないの?

 ∧∧
( ‥)いや、装備として
    持っていないんじゃないですか?

     (‥ )なんで?

 ∧∧
( ‥)警察だから?

     (‥ )それ、理由になってなくね?


 警察が手榴弾もっちゃいけないのかね。それとも手榴弾は実は効率が悪いのかね。


 ∧∧
( ‥)そういえば昔、アメリカの将軍だかなんだかに
    いつも胸元に手榴弾をぶら下げてた人
    いませんでしたっけ?

     (‥ )敵に襲われた時、拳銃で狙いさだめるよりも
     ゜-   手榴弾の方が効率いいって理屈だったよな
          うろ覚えだけど。

 やっぱ遮蔽物に隠れている犯人を制圧するには手榴弾じゃね?


    #(‥ )あるいはRPG-7。どうよ。
     \-   コンクリの向こうにいても確実よ
          壁ごと貫通、粉砕。これ確実。
 ∧∧
( ‥)死んじゃいますよ


     (‥ )いや、しょっちゅう射殺してるじゃん
         ノープロブレム?
 ∧∧
( ‥)いや、ですからね。

 
 なぜ手榴弾ではないのだぞなもし?

 

イモ論争

 
 本日は某所へ出かけて資料をせっせと探す。

    ( ‥)ようやくオタマジャクシの論文発見
      -□
 ∧∧
( ‥)カタツムリの資料はまだですか?

 それはこれから。それにしても本を読めば世界にはいろいろなカタツムリがいる。サザエみたいなものはともかく、巻きがゆるくなってほどけている種類までいるとは思わなかった。他にも装飾過剰で、まるで捻ったタワシのように見えるもの、殻の口が異様に膨らんで本体より大きく、四角いもの。話で聞いた、地面に向けてぺたりと殻口が(体軸からいうと最後に横を向く)ものなどなど。世界は広い。カタツムリ、あなどりがたし。

 さて、図書館にはいろいろなお客がくる。今日見たのは「サツマイモが茎か根か、それに決着をつけた理由はどの本を読めばいいのか?」と司書の人に訪ねているじーさん。

 ∧∧
(‥ )サツマイモが茎か根か・・

    (‥ )根っこだって話らしいけども
        その根拠って知らないな。

 見た目? 解剖学的な特徴? はたまた他の何か? 
 
 ∧∧
( ‥)論証せよと言われたら結構めんどくさそうですね

    (‥ )ジャガイモ、サツマイモ、地下茎、根、
     ○-  植物をそれぞれちゃんと観察する必要が
        ありそうだね。

 スーパーで売られている状態からサツマイモが根か茎か、いずれであるのかそれを論証せよ。これはこれで面白そうな話題だぞなもし。

    ( ‥)切ったら分かるかなあ
      -○
 ∧∧
( ‥)じっくり観察してみましょう。

 
 まあそれはそれとして

 ∧∧
( ‥)それにしても、そういう本がないのか?という注文は
    おじいさん、アバウト過ぎますよねえ。

    (‥ )こんな議論があって調べているんです、
        といっていたけど、、、、、

 じーさん、それは手がかりではなくて動機だ。

 それでも議論に関わった著者の名前で検索をかけてあげる司書は仕事をしている。


2009年3月26日木曜日

どうすっぺや

 
 種の起源を読む。amazonをのぞいてみると痛い奴だなこいつ、という書評もさることながら、なんじゃあ? こりゃと思うのが、”この商品を買った人はこんな商品も買っています”の品々の顔ぶれ。ファインマンとか自助論とか知の欺瞞とか。なんか理系なようでいて、購買層が微妙に理系からずれてるんじゃね?

 ∧∧
( ‥)知の欺瞞はあなたも買ったでしょ?

    (‥ )いやそうだけどさ。
        オレ、過去に理系だったというだけだし。
 
 やっぱダーウィンという人は理系から注目されるというよりは、むしろ比較して文系から多くの注目をあびる人物らしい。神を殺した男。マルクスとエンゲルスが賞賛と否定の言葉を送った男。社会ダーウィニズムの根源として何か勘違いした人たちから訳分からん評価をされた男。それがダーウィン。

 まあそもそもライターの書いたダーウィンの本を理系が買うことはそうそうあるわけないので(研究とかに直接役立たなーい)、こういう結果は予想はしていたんだけど。

 いや、しかし、これは大失敗だったのではなかろうか。

 ∧∧
( ‥)なんで?

    (‥ )理工系の書籍を買う人って50代、60代なんだよな

 理屈の上でいうと彼らは1〜2世代前に”汚染された進化論”の本を読んだ世代だよね。実際、先日買った1977年に出た「生物進化論」講談社学術文庫、徳田御稔をざっと見たら、これがもう地獄絵図。うわっ、1、2世代前の人たち、こんなのを読んでいたんかい!! こりゃあ訳の分からん誤解が広まるわさ。

 今さら、ごめん、あれ全部間違い。若い時に聞きかじったこと全部忘れてね。すべてを0から始めてちょ、って言われた場合、おじさん、おじいさん達はどう反応するんだろう? たぶん適応できないのではないのか。

 ∧∧
( ‥)でも「種の起源を読む」はそういう主旨の主張は
    していないでしょ?

    (‥ )だが結果的にそういう本である。

 というか、

1:科学者の進化理論
2:ごく最近まで(あるいは現在もなお)ちまたにあふれている一般書籍の進化論

このまったく違う起源を持つ2つの文化的系譜が並立する。そういう構図が構造的に出来上がっているわけで。進化理論の話をしたら自動的にそういう主張をすることになる。
 

    ( ‥)おじいちゃんたちに
        今までのこと全部通用しませんですのよ
        といって通用するわけないしなあ・・・・
        よもや購買層の自己否定を
        要求することになるとは。
 ∧∧
( ‥)老人のところをバカにするでねーって言うのでは?

 
    (‥ )しかしパラダイムシフトは個人の転向でなく、
        死によって進行するという即物的な現実がある
 ∧∧
( ‥)じゃあどうします?


 あー? えーっと、ここは古びた男はあきらめて、汚染されていない(かもしれない)女性の購買層を開拓するとか?

 ∧∧
( ‥)車やゴルフやお酒のようなわけにはいかないのでは

    (‥ )そーさのー

 どうすっぺや?

    ( ‥)ここはそれこそ、この商品を買っていますに
      -/ 入っている「その数学が戦略を決める」
         に突破口を・・・・
 ∧∧
( ‥)なんだかなー
 
 
 

 
 夜に外へ出たらみぞれ、というか霰(あられ)が降っていた。そして今しがた外へ散歩に出てみれば。

 ∧∧  今度は雪ですよ
( ‥)
 -( ‥)時々あることとはいえ、
      この季節、関東で雪ですか

 雪降る中でウグイスが鳴いている。




 

2009年3月25日水曜日

予言

 
 考えてみればお笑い芸人、それも新人を発掘あるいは評価するという名目で時間を過ごす番組が幾つかあるのだぞなもし。

    (‥ )さる人、これを評価して曰く
        低賃金で時間を潰せて、なおかつ
         そこそこ視聴率を稼げるからではないかと
 ∧∧
( ‥)そこそこの笑いを提供できて
    なおかつコストもかからない。
     効率がいいということですね?

 実際にそうなのかどうなのかよく分からない。とはいえ、新人は出演料が安いだろうし、ドラマを作るよりは金もかからなさそう。ざっくり考えた限りでは、およそこの説明でいいのではあるまいか?

    (‥ )そこで次の予想を。
     -   ブレイクした芸人はお金が
         高くなるので切られるだろう。
 ∧∧
( ‥)はあ、そこで新人発掘にかこつけて
    また安い素材を利用。そして使い捨てってわけですか?
     どうなんでしょうね。

 この予測。成立するや否や?
 

    ( ‥)仮にそうなった場合、
        芸人になるメリットがないから
        お笑いは今より規模を縮小するだろう。
 ∧∧
( ‥)まあ、将来性が無いと分かれば
    若者は逃げますからね。


コストと利益

 
 伝聞によると、敬遠するはずのところで結果的に勝負してしまって、それが敗北の原因だった、のだとか。


     (‥ )敬遠して勝つか、勝負して負けたか。
 ∧∧
( ‥)敬遠はよく不名誉だといわれますよね



     (‥ )だが、勝てばそのマイナスのイメージが
         払拭されること、間違いない。
 ∧∧
( ‥)勝負しても負けたら
    いろいろ言われちゃいますからね。

 
     ( ‥)だが、、敬遠して勝っても文句言われることもある

 ∧∧
( ‥)昔、高校野球で強打者を敬遠し続けて勝ったら
    批判されたって話がありましたよね。

 しかし、もしこれがゲームでなくて、本人達の生き死にがかかっているとした場合、まあ大抵の人は敬遠かあるいはそれに類するものを批判しないだろう。

     (‥ )ざっと予測するに、不名誉というコストに対して
         得られる利益、それ次第だということではないか?
 ∧∧
( ‥)得られる利益が
    戦争>プロ>アマチュア
    なので同じ選択肢でも評価が違うだろうと。

 つまりこれはこういうこと。不名誉という価値観は現実の前に屈服する。

     (‥ )あるいはこう。価値観は社会の中でしか
         通用しない弱い拘束力である
 ∧∧
( ‥)バーチャルってことですか。

 

2009年3月24日火曜日

金喰い虫はどれ?

 
 戦争をするにはお金がかかる。人によってはその予算でどれほど軍需産業がうるおうか!!?? と言うけども。ところで、戦争ってどういう時にどうお金がかかるのだぞなもし?

 ∧∧
( ‥)そもそも戦闘を一切しなくても
    お金がかかりますよね?

     (‥ )兵隊さんの食料費、水道代、ガス、電気、
      □-  光熱費、施設の維持費・・・・


 ∧∧
( ‥)食料っていってもあれでしょ?
    現地調達や現地購入じゃないでしょ?

     ( ‥)すると輸送費がかかるなあ。
       -□

 ∧∧
( ‥)一切、外に出ないわけにもいかないですよね?
   車両を動かせばガソリン代がかかりますよね?

     (‥ )ガソリン代と
      □-  ガソリンの輸送費と・・・


 ∧∧
( ‥)そもそも兵隊さんの人件費は?

     (‥ )えーっと
      □-  1日あたり1万円だとして・・・


 ∧∧
( ‥)1万って・・・

     (‥ )うーむ、暴動になりかねないか。
      □-   いくらにすればいいのだ?
           というか、いくらなんだい?

 何万人とか10万人とか、あるいはそれ以上。そんな都市規模の人間をはるばる地球の反対側まで輸送し、維持運営するってのはおっそろしくお金がかかるらしいってことは、まあ確実。

 ∧∧
( ‥)利益ってそもそも
    必要経費と売り上げの差から
    生じるんですよね?

     (‥ )そこなんだよねえ。

 軍需産業がぼろ儲けっていうシナリオが成り立つのってどんな状況?

 ∧∧
( ‥)空き缶に黒色火薬を詰めた”だけ”の
  -∩ ”砲弾”が出来ました

     (‥ )よし!! これを1個、300万で売るのだ
     -
 


 

ローン

 
 まあ、ようするに

      ( ‥)戦争やるより株をやれ
          戦よりもローンで売り買いを
 ∧∧
( ‥)まあそれは正しいですけど
  -□ 今は株も駄目っぽいです。

 戦争で共和党は倒れなかったが、株で圧倒的に敗北したってのは

 ∧∧
( ‥)経済の大きな要素がなにかってこと
    明確に語ってますよね

      (‥ )あー、でも反論は可能だよな。

 戦争という過ちを犯したからこそ共和党は敗北したのだ、と言えばよい。

      ( ‥)とはいえ、3000人の死者に
          どんなインパクトがあったんだ?
          という疑問は残るが。
 ∧∧
( ‥)ローンの方がでかそうですけど?
  -□

 名前も知らない死者よりも、自分のローンの方がこれ大事。

      (‥ )これぞ現実
 ∧∧
( ‥)はあ
 
 

グラフに沿ってデータを解釈する

 
 ある人が曰く。ブッシュ政権の8年間は戦争経済の時代だったのだそうな。はてー? どういうことだろう。戦時下の経済ってことか? ところがその人、警備会社(この場合はイラクで活動している傭兵の会社のことね)や証券会社を一緒くたに語っているので、どうも戦争で回る経済のことを言っているらしい。

 ∧∧
( ‥)でも、今時の戦争って
    そんなもうかりませんよね?

      (‥ )昔みたいにどこの会社でも
          軍事物資をすぐ作れるようならともかく、
          今はそうはいかないだろうなあ。

 軍需産業なり企業の軍事部門なりは石油、証券、商業、自動車といった経済の花形に比べればとんでもなくちっちゃなもんだったはずだし、身売りや切り捨てもよく聞く話であるし、いやその、戦争で経済なんか回らないでしょう。戦争の特需でもうかるなんて、もう昔の時代だよなあ。もしそうだったらボーイング社とかは、さてどうなっておりますやら。

 ∧∧
( ‥)本当に儲かるのなら
    イラク戦争で日米欧の製造業は
     うはうはだったでしょうね。

      (‥ )オバマ候補が優勢になった時点で
          株が落ちたりしてな

 でもそうじゃなかったよねえ。少なくともそんな話は聞いたことがない。

 たぶんあれかなあ、死の商人が戦争を引き起こして世界経済を牛耳っているという、いわゆる都市伝説にそって色々な事柄を”解釈”しているんだろう。

 ∧∧
( ‥)”発見したグラフ”に沿って
    データを解釈するわけですね。

      (‥ )人はそれを恣意的な解釈という。

 それにしても前の大戦とかでは戦争で特需があったりしたわけだから。

 ∧∧
( ‥)昔の戦争ってローテクだったんですね

      (‥ )昔は人も機械もばんばん消費して
          ばんばん送り込んだからなあ。

 今の戦争では数年の単位でようやく数千人が死ぬ”程度”


      ( ‥)時代は変わったということか
 ∧∧
(‥ )でも悲惨であることに
\-   代わりはないですね
 

2009年3月22日日曜日

雨の日

 
 雨の日、仕事しているとKDDI の勧誘員が光にしませんかとやって来たが、とっくに光じゃ、阿呆。ところがこいつがうっとうしい奴で、いらねーよと言っても帰ろうとしないからさっさとどっかいけと怒鳴る。

     ( ‥)○○寺とかいうあの男、忘れんぞ。
 ∧∧
( ‥)数秒、ぽけーっとしていただけの相手でも
    すぐに切れちゃいますね、あなたは。

 うっとおしいやつだった。死ねばいいんだ。

 ∧∧
( ‥)またそういう問題発言を

     (‥ )君が理性を担当する限り、
      -   おいちゃんは理性を担当する必要がないのだ。


 ∧∧  。模擬人格に理性を譲与してしまうとは・・・ 
(‥ )゜

      (  ̄  ̄)死ねー、死ねー


 ∧∧
( ‥)だからそういう発言を
    ひかえてくださいよ

      ( ̄  ̄ )じゃあ、餓えろー、餓えろー


 雨の日はこうして過ぎてゆく

   

10000 vs 2500

 
 聞いた話。大戦の後期、政変で英米に降伏したイタリア。彼らは後にノルマンディーに連合軍と一緒に上陸してくることになる。それを見越したというわけでもないだろうけども(というかその結果は必然的ではあるのだが)、地中海のある島でイタリア軍とドイツ軍がなし崩しに戦闘状態にはいったのだそうな。その数、イタリア軍1万に対してドイツ軍2500。そして

    ( ‥)イタリア軍が全滅・・・
      ‐□
 ∧∧
( ‥)そんなこと、理論的にありうるんですか?

 
    (‥ )時々聞く公式、(a x a)-(b x b)=(c x c)
     □-  から考えると、最後の1人が死ぬまでドイツ軍が
         抵抗したとしてもイタリア軍の損害は
 ∧∧
( ‥)300人ぐらいのはずですけどね
   ? なのになぜイタリア軍が全滅?

*aは数の多い方の軍隊。bは数の少ない方。cは最終的に生き残るaの数。まあ確かにお互いに例えば1人あたり100発撃つと相手が1人死ぬ、という条件で考えれば、4倍の戦力差は冗談みたいに圧倒的に効いてくることは納得がいく。

 のだが、どういうわけかこの場合は4倍の軍隊の方が敗北。しかも全滅。

 話を聞けばイタリア軍の指揮系統は混乱、一方のドイツ軍には航空部隊もいたらしい。それに圧倒されたとはいえイタリア軍の全員が戦闘で死んだわけでもないのだとか。生き残りの3000人が亡くなったのは島から出る時に船が触雷したのが原因だそうな。

 ∧∧
(‥ )そうはいってもなぜ敗北?
    しかもなぜ全滅?

     (‥ )補給がなかったのかな。
         理屈の上ではそうなる状況だと思うけど。

 ちなみにこのエピソードは映画にもなっているそうな。そういえば一度それとおぼしきもの、というか確実にそれなんだけども、以前、テレビ東京でやっているのをちらっと見た事がある。なんか、全然意味が分からない映画というか、戦争映画に見えなかったのだけど(最初は戦争映画を撮影している映画かと思った)。

 ∧∧
( ‥)映画ではドイツ軍に虐殺されたって
    ことになってるみたいですが。

     (‥ )まあ、一方的に負けただけでも
         確かにそうなるだろうね。

 具体的に何が起きたのかは知らない。
 

2009年3月19日木曜日

固定の2

 
 つまりこう? 混合遺伝という大前提で世界を見た時、人間が人為的に育種を行う際には望ましい変異を持った個体AとBとを厳密に選抜することで、急激に”変異を集積させる”ことができる。

 しかし、違う気候へ導入された動植物の進化と適応、といったもう少しゆるい選抜では、望ましい変異を持った個体A+Bだけでなく望ましくない変異を持った他の個体も残るので、変異の集積は人為淘汰よりもゆるい。

 ∧∧
( ‥)つまり人為淘汰は急激な進化を起こせるが、
    別の国に導入された動植物の進化は
    必然的にもっとのろい、と考えたということですか?

      (‥ )そうでないと、育種家は自分が望んだ形質を数年で
          作れると豪語したことを引用する一方で、
          違う気候に導入された飼育栽培品種の適応を
          淘汰+獲得形質で説明した理由がわからんだろう?
 
 もう少し、彼の文章の表現に注目してみるとしよう。覚えている限りではそういう理解でいいと思うのだが。
 
 
 

固定

 
 ダーウィンの著作を読むに、どうも彼はごく短期間で起こる、つまりほんの数世代で起こる進化(淘汰による遺伝子頻度の変化)を説明する時に困難に打ち当たったらしい。


    ( ‥)そういう現象を説明するさいには淘汰だけじゃなく、
      -□ 使用や気候順化による”遺伝”にもより多くのウェイトを
        与えた。というか、そういう記述が増える。
 ∧∧
( ‥)いわゆる獲得形質の遺伝を説明に
    持ち込んでいるわけですね?

 たぶん、ダーウィンは混合遺伝の世界観で見ているから、淘汰でそんな急激な遺伝子頻度の変化が起きるとは思えなかったのではなかろーかって感じ。

 ようするに受精によって1世代ごとに遺伝が混ざってしまうと考えた場合、選抜された遺伝が薄まってしまう。これではそう簡単には進化は起きない。つまり”理論的にありえない”。

 ∧∧
( ‥)混ざらないエレメントという考えがあれば

    (‥ )エレメントを集積するのはごく容易だね。

 しかし混合遺伝の世界ではそうではない。そしてつまり、”ありえないくらいに速い進化”を説明するために持ち出した(あるいは1、2世代前からあった古典的進化論から受け継いだ原始形質としての)補助仮説が獲得形質の遺伝。たぶん。

 ∧∧
( ‥)あの人の理論体系を理解するのは
    難しいですね。

     (‥ )そうなんだよねえ、目下最大の難問は
      □-  なんでダーウィンは乳牛のミルクの生産量を
         選抜だけでなく、獲得形質で説明したのかなのだが。

 なぜだ? 種の起源読んで以来、ずーーーっと疑問になっている部分なんだが。

 

マザー

 
 どうも記述からすると、やはりダーウィンは量的遺伝子が集積する過程を見ているらしい(というか考えてみれば当然か)、のだけども。

 ∧∧ 
( ‥)具体例を検証するとなるとやっかいですね

     (‥ )ショウジョウバエの事例はあるんだけどねえ・・・
         マザーの本しかもっていないんだよなあ。

 マザーの本は当然、参考になったのだけども、ダーウィンがショウジョウバエの育種に言及しているはずもなく、さりとて肝心なハトの論文には辿り着けなかった。もっともそれは100年前のものだったんだけど。

 ∧∧
( ‥)ハトの育種なら、もっと最近のがあるはずですよね

     (‥ )しかり。だがまだ見つからん。

 弱ったね、もっとリサーチしないと。意外と実は部屋に転がっている本の中にヒントがあるんじゃねーのか? と思ったりするんだけど。あれ? もしかして「遺伝」のバックナンバーを探せばいいのか?

 それにしてもマザーがやるまで科学者が行った”量的遺伝子を集積する試み”は破綻していたらしいけども、

 ∧∧
(‥ )連鎖している有害遺伝子を集積させて
\-  しまって、結果として系統の絶滅が起きたみたいですね

     (‥ )それをマザーさんたちは淘汰を加えていない
         野生に近い集団と交配させることで
         是正させたというのだが

 でもなあ、考えてみれば品種改良のさいには大きな集団が必要で、、、というのはダーウィンが育種家の作業から語っていることなんだよねえ。

     ( ‥)ダーウィンからマザーさんまで
         何があったんだろう?
 ∧∧
( ‥)育種家と科学者の交流って
    どうだったんでしょうね?

 あまり関係ないけども、ルイセンコ時代にかかれたソ連の乳牛の育種の本をちらっと読んだら、ルイセンコ万歳という表現とうらはらにルイセンコ的なことはしていないらしく、見た限りでは地道に優良な個体を選抜して交配させ、畜舎を良好に保ち、適した飼料を与えることで目標を達成したっぽい。

 よもやと思うが、ソ連に関して言えば、現場にいた育種家は冷静で、キチ○イ研究者(自称)の言う事なんか無視して地道に頑固に伝統的に仕事をしていただけなんじゃなかろうか。


錬金術師

 
 日本の生物学は1世代程前までルイセンコ主義者や今西進化論者によって相当な程度傷つけられ、汚染されていた。当時の生物学や進化論の本を読むとそれはそれはひどい内容で、150年前のダーウィンに追いついていないどころか、まるで錆び付いた中世期からそのままやっていたようなどえらいしろもので、生気論チックなブラックボックスは大手を振って歩いているし、集団遺伝学を平気で否定して、化石記録を恣意的に解釈して”発展の法則”を打ち立てるわ、もはや悪夢を通り越して地獄状態。まあ、まともな学生だったらこんなジャンルに踏み込まなかっただろうなーと思わせるもので。

    ( ‥)この状況ってやっぱりあれか?
      -□ 進化理論出現以前の状態ってことか
 ∧∧
( ‥)どうもそれっぽいですね

 さて困りましたな。およそ汚染されたとおぼしき世代。つまり今の50代以上、というか40代も怪しいのでそこに含めてしまうけど、こりゃあ40以上が根こそぎ全滅しないとダーウィンが理解される日はこないのではなかろうか、というかそうだろ、これ。

    (‥ )うーむ、それを考えると人間が死ぬというのは
        なんとすばらしいことなんだ。
 ∧∧
( ‥)世代交代が起きるからですね?
    でも、それが分かっていてもなお、自分の命は
     おしむわけでしょ?
 

    (‥ )そりゃあ、40代のおいちゃんだって死にたく
        ないからね。
 ∧∧
( ‥)社会のためにと言いつつ、たとえ社会の負担になっても
    自分は死にたくない。
     矛盾ですね
 
 

    (‥ )いやその、我々は社会的な動物である以前に
        個人の集合体でね・・・
 ∧∧
(‥ )あなたたちお猿さんは嘘つきですよ
\-

 

2009年3月18日水曜日

派手

 
 ひさかたぶりに海へ。うっかり寝過ごしたのだけども、逆にいい時間に到着。

      ( ‥)うーむ、まさにいい具合に引き潮だ
 ∧∧
(‥ )黒くて地味なウミウシさんもいますね
・-

 でっ、磯をうろうろしているうちに蛍光ピンクのしろものを発見。青い頭部、輝くみのっぽいふさふさの背中。

 ∧∧  ミノウミウシさんですね
( ‥)
 -( ‥)初めて見た

 浸食された深い溝で隔てられて波がざっぷんざっぷんで1メートルより近付けなかったけども、まあ確実。それにしてもなんという不自然なまでに派手な姿。

 ∧∧ さすが警告色ですね
(‥ )
 -(; ̄  ̄)あの色を見て食べようとする奴が信じられないよ

 *注:ミノウミウシは食べた腔腸動物の刺胞を背中に回すことで防御しており、危険であることをアピールする警告色をしている(らしい)


2009年3月16日月曜日

でも

 
 自分の採用した仮説は妥当か? そう問うのは当たり前。事変が起きた時、どう対処するべきなりや? と思いつつ、そもそも最先端に追いついていくのが今の自分の精一杯。というかそれも怪しい。例えばの話、社会性昆虫のコロニーの進化をハミルトン仮説だけで説明したのは(分かりやすいとはいえ)良かったんでしょーかー?

 と思いつつも。


        (‥ )だけどさあ
 ∧∧
( ‥)なに?

 
        (‥ )こういうのってスリルがあるよな
 ∧∧
( ‥)はあ・・・・


洪水がくる


 これは以下の書き込み、「ぱらだいむしふと」の続き。

 ∧∧
( ‥)地雷を踏みかけたことってあります?

     (‥ )ペドペンナがディノニコサウリアの
         共通祖先にかなり近い特徴を残しているの
          では? と考えたことがある。

 確かにその可能性は今も当然あるのだけど、前よりは弱いかなあ(感想ね)。当然、慎重にならざるをえない。

     ( ‥)他にはネジレバネがハエの仲間に近縁で
         体節が前後逆転しているのではないか?
         という仮説。
 ∧∧
( ‥)懐疑的な意見があるってことですよね。
    でも、それだと地雷というほど大きくないのでは?

 確かにこれだと”ある仮説が壊れうるかもしれない”、というだけであって(とはいえ例えばペドペンナはディノニコサウリアでしょうねえなわけで、壊れてもさほど変動はない)、こういうことはしばしばある。

     (‥ )ティラノサウルスがアルクトメタターサリアだって
         いう仮説は好きだったんだけどね。
 ∧∧
( ‥)最近はちょっと壊れたっぽいですよね。
    でも結果は大してかわらないでしょ?

 
さて、以上のような個々の仮説の変動ではなくて、大規模に舞台そのものが組変わる巨大な事変が時として起こりうる。これに乗り遅れてしまうことは幸いながら

 ∧∧
( ‥)なかったと

     (‥ )というか、そもそも事変に遭遇しなかった。
         分岐学の出現、体系学論争、
         天体衝突とKT事変、ハミルトン革命
         近年になって起きた比較的大きな事変は
         どれも”革命がすんでいた”ものばっかりだったし。

 ∧∧
( ‥)リアルタイムで大きいのが来た時が
    怖いですよね

     ( ‥)見極めがまずいと死ぬよなあ。

 洪水に流される。

ぱらだいむしふと


 その業界における”ある考え方”を変えることで、業界に大きな革新が起こることがある。

 というか、これまでのデータを全く別の、それでいてもっとよさげな配置に組み替えることができるではないか。そのことに気づいた人々と、それに懐疑的な人々や、あるいは受け入れない人々同士の間で起こる殺し合い。

     ( ‥)さあ、戦え、戦え、殺し合え
 ∧∧
( ‥)またそういうネタを

 こういうことが起きた場合、科学者の”転向”で革命が進むのではなくて、多くの場合、旧世代の寿命による絶滅で革命は完了する、とはよく言われるところ(というか、これ、前にも書いたよね)。

 ∧∧
( ‥)自分が旧世代になってしまうのは怖いですよね

     (‥ )そういう人は科学者じゃなくても
      □-  ライターでも会社員でもいくらでもいるからなあ。

 昨日は打ち合わせでこんなことを相手に言った。

 科学者に必要とされる能力は意識していようが、意識していなかろうが、しばしば哲学に関わるもので、通常の場合、こうした能力があってもなくても問題ないが(問題が隠蔽されている)、しかし革新的なことが起きる時には、これが生死を分けるみたいです。

 ∧∧
( ‥)という話をしたら、技術者上がりで社長さんになったのに
    超能力研究の会社を作った人が何十年か前にいた、
     そういう話を相手にされましたね。

     (‥ )怖いよなあ。

 1世代くらい前には超能力というのはそれなりに”あり”だと考えられていた時期があったので、そういう波に乗ろうとしたのかもしれない。とはいえ、たぶん、当時の考えからしてもあまりに突飛な方針転換だったのではなかろうか。

 検証されたとは充分に言えないアイデアに掛け金を多く上乗せしすぎたのがたぶんよくなかったんでしょうね。やっぱり哲学なり方法論の背景にある仮定や前提を自覚するのは大事だよ。それが分かっていないとこういう風に地雷を踏むのだ。


・・とここまで考えて思う。

 ∧∧
( ‥)でも彼は超能力こそがパラダイムシフトだって
    考えた、そう受け取れますよね。

     (‥ )”結果的に”妥当な革新と妥当でない革新をその当時、
         現在進行形の状況下で見極めるには
         どうすればいいんだろうねえ?

 個人的には10年前、サイン配列に基づいたクジラ・カバ近縁説の側についたのは、正解だったわけだけど(いや!! 正解じゃない!!と言う人もまだいるのだろうなあ)

 ∧∧
( ‥)当時はそれなりに勇気がいったんでしょ?

     (‥ )研究者の人たちほどではないけどね
         それでもやっぱり無い頭を動かして
         妥当かどうか検討したさね。

 検討した上で、これなら大丈夫、考えても見ればなんとも分の良い賭けではないですか、とついたわけだけども。

 ∧∧
( ‥)この次に起きる”何か”に対応する時、
    今度も賭けに勝つとは限りませんよね。

     (‥ )限らんね。

 賭けに負けた場合、それなりに代償を払うことにもなるだろう。

 自分が正気であると確からしく確認するにはどうすればいい?




描く場所がないのなら

 
 本日は確定申告の最終日。さてさて、去年の本代は

 ∧∧
(‥ )67万ですね
\-
     (‥ )それに加えてコピー代、資料代、標本などなど
      □-  すべてを雑費として一括で突っ込んだけども、
         税務署はこの金額をどう受け取るんだろう?

 謎

 ∧∧
( ‥)肩書きのイラストレーターというのも
    よくわかりませんよね。

     (‥ )最近は色々な仕事をしているから・・・

 絵を描く場所がないじゃん、どーすっぺや? おっ!! そうだ、自分で本を作っちまえば絵を描けるじゃんよ。と始めてこんな有り様に。

 ∧∧
(‥ )消耗品より雑費の方が圧倒的に多いイラストレーター
\-   というのも奇妙じゃありません?

     (‥ )どうだろ? 純粋なイラストレーターでも
         資料はたくさん買うだろうし・・・。

 

身近なゆるい淘汰

 
 先日、ある場所である人から、北村くんは分子系統学が絶対だと考えているようだけど、それは正しくないと言われた。というか、そんなこと書いたことは無いのだけども、結局、この手の話はその人とはお互いしないことにした(らしい、よくわからん)。

 ∧∧
( ‥)おいちゃんも研究者を相対主義者と呼ぶのは
    どうかと思いますけどね。

      (‥ )それは相対主義ですよね
          まずいんじゃないですか? と言っただけさ。
 
 別に問題なかろう。
 
 会合自体はもう一押し何か欲しかったところ。

 ∧∧
( ‥)というか、興味が別の場所をさまよっている
    から、あなた、上の空だったんでしょ?

      ( ‥)ダーウィンの論法がじょじょに
        -□ 分かってきた、、、とは思うのだが。

 淘汰がゆるむと変異が増える。ある程度、変異が多いのは淘汰圧がゆるいことを示す。それでもある程度は一定に保たれているのは、例えば性淘汰とかがかかっているせい。性淘汰は自然淘汰よりもゆるい。彼によれば人間の男女で体毛の差があること、人間の集団によってそれぞれ外見上の違いがあることは性淘汰の結果。

 ∧∧
( ‥)そもそも人間の体毛が少ないこと、それ自体も
  -□ 性淘汰の結果だと考えていたんですね。

      (‥ )確かに、人間のそれぞれの集団や男女、個体に
          よっても体毛にはずいぶん差があるからなあ。

 体毛の多い少ない、黒い、薄い、天然パーマの人もいれば、直毛の人もいる。これだけ変異があるということは、言われればまことに奇妙なことではないか。なるほど、ダーウィンが言うように自然淘汰というよりは、もっとゆるい圧力がかかっている結果かもしれない。あるいは人間の好みによる(これも性淘汰でいいのかな)、平衡多型の状態なのかどうなのか。とはいえ、このあたりの研究はまだ進展中らしい。

 ∧∧
( ‥)ダーウィンさんは平衡多型については
  -□ 言及していないみたいですよね?

      (‥ )少なくとも、ああこれ平衡多型じゃん、という
          記述は見た覚えがないなあ。

 もしかしたら、読んだこっちが忘れているのかもしれないが。

 さて、こういうことを考えた後で考える。化石でも現在の種類のものでも、生物のある形なり姿、特徴なりはなにを反映したものだろうか?

 ∧∧
( ‥)自然淘汰でできたとか、性淘汰の場合とか、あるいは

      (‥ )あるいは中立的なので浮動している過程なり
          あるいは固定された結果だとかね。

 ということは言えるのだけども、これでは知っている”ありうる原因”を列挙しているだけで、何も分からないのと一緒。

 ∧∧
( ‥)化石記録から形の変遷を見て、それが
    中立的な変動か、淘汰がかかったものか
    ある程度は分かるんでしょ?

      (‥ )まあ、中立であったとか、そうでないとか
          そういうことは言えるみたいだね。

 
 
 

2009年3月15日日曜日

帰ってくるホルスタイン

 
 ホルスタインの赤毛。あれは優性の黒毛に対して劣性で、今だに排除し切れていない。そういう話は先の本に書いておいたのだけども、ぎりぎりで優性/劣性の対になっていない、というような話を聞いて削除。ところがその後、別の文献を読んだらやっぱり最初の通りでよかったらしい(っぽい)

 ∧∧
( ‥)じゃあ、第2版が出たら記述を復活させますか?

      (‥ )本当に良いか確認してからね。

 来週、確認しよう。

 さて、

 種の起源が理解できない、ダーウィンの理論が分からない、交雑できないのなら別種だ、まあその他もろもろ世の中の”頭のいい人たち”が展開する論法はなかなかに奇妙。というか、なぜに相手を疑うのに、自分たち自身の前提を疑わない? 

 ∧∧
( ‥)というか、前提に関して無自覚なんでしょ?

      (‥ )ルイセンコ派の人々みたいにね。
          無自覚だから疑わないんだよな。

 なぜオーソドックスの遺伝学者はメンデル遺伝という前提を通してしか物事を解釈しないのか? それが問題だというのに!!、と力説したご本人達が自分たち自身の前提”マルクス主義は真理なり”を疑わなかったのが致命的。

      (‥ )というか、○○が真理だとすると
      -    現象Aが観測されるはずだ
           だがいくら確認しても観測できず。
 ∧∧
( ‥)反証(こういう言い方が妥当かどうかはともかくとして)
    が増大しても理論を救おうとし続けたのがまずかった
     んですよねえ。

 前提を通じて物事を見るのが問題なのではない、その前提、それ自体が現実と照らし合わせて妥当なのかどうか、それこそが大問題。

 ∧∧
( ‥)でも理論を棄却しないで
    理論を救うために色々な補助仮説を導入したんでしょ?

      (‥ )例の未知の回路”ホルスタイン”だよなあ。

 つまり、そのなんだ、ルイセンコ主義者はホルスタイン状態だったのだ。

 ∧∧
( ‥)・・・なんか途端に牧歌的になりましたね。

      (‥ )イデオロギー色が抜けていいと思わないかね?

 肩から力が抜けるとはいいことだ。


2009年3月13日金曜日

どんな訳?

 
 いまや引退したカストロ議長(というか元議長ですかね)が静養しながらのんびりと種の起源を読んでいるという話が。へー、あれですかね、ダーウィン生誕200周年だから? それとも昔、左派系の知識人がダーウィンを(どうしようもないくらいに)誤解して高く評価(あれが評価と呼べるのか?というのは別にして)したから、その時の影響なんじゃろか。

 ∧∧
(‥ )革命に燃えた若き日のことを
 □-   思い出しながら読んでいるのですかね?

      (‥ )さあ?

 というか、そもそも何語で読んでいるのだろう。原文のままの英語だろうか、それとも翻訳だろうか。翻訳だとしたら、一体、どういう翻訳になっているのだか。


2009年3月11日水曜日

音楽

 
 19世紀と我々のいる21世紀とでは技術に大きな差がある。当然、こちらで無意識のうちに前提にしていることが通用しないことがある。ダーウィンは学生時代に人を雇ってわざわざ歌ってもらったのだとか(<出典うろ覚え)。

 はへー? なんでそんなことを・・・と思って考えてみれば当時はiPodどころかCDも、いやいやエジソン以前の世界なのでそもそもレコードすら影も形もない。というわけで、、、、、

 ∧∧
( ‥)音楽を聞きたいなー、と思ったら
    直に弾いてもらうか、歌ってもらうかなんですね。

     (‥ )だから当然なんだよな。

 例の「英国レディになる方法」を読んでみると「フロス河の水車場」なる小説(1860年の作品らしい)では4人の仲の良い男女のグループ。そのひとりスティーブンが仲間のフィリップとルーシーに音楽を奏でさせておいて、自分はもう一人の女の子、マギーをくどくシーンがあるのだそうだ。

 ∧∧
( ‥)!! ひっど!! 
    お友達をムード盛り上げ係に
     したんですか!!

     (‥ )まあ、でもしょうがないんだよなあ。
         音楽機械がないわけだし。

 しかし友達がCDがわりっていうのは、ある意味、シュールな光景ではある。

 ∧∧
( ‥)まあ、4人でカラオケにいって
    2人に歌わせておいて、自分はくどいているのだ
    と思えば、理解しやすい状況ですね。

     (‥ )そうなんだけどね。

 ダーウィンは奥さんのエマの奏でるピアノを喜んだというけども、この場合は奥さんがCDがわりってことになるんだろうか。

 ∧∧
(‥ )当時は音楽とは良家のお嬢様のたしなみだった
\-   そうですね

     (‥ )今よりもずっと必要性が
         あったんだろうなあ。

 


2009年3月10日火曜日

中立遺伝

 
 ダーウィンの著作の幾つかを見てその端々から考えるに、ダーウィンは中立的な形質が偶然固定されうる可能性も考えていたっぽい。ただ、その過程や結果の考察が今の私たちの理解や、あるいは現代の中立遺伝の話とはずいぶん違うように思える(あるいはそうであるらしい)。


     ( ‥)たぶん、混合遺伝で考えていたせいだと
       -□ 思うのだが・・・・
 ∧∧
( ‥)混ざってしまうと考えていたようですね。

 とまあ、ここまで考えて気がついた。ダーウィンは多型的な種族や形質のことも中立的なものとして理解していたのだが、ではなぜあれらは混ざっていると考えなかったのだろう? それとも考えたのだろうか。

 ∧∧
( ‥)混合遺伝の世界観って分かりにくいですよね。

     (‥ )ダーウィンの遺伝と変異の体系を
      □-  どう理解すればいいものか。
         悩むなあ・・・・

 その一方で、ダーウィンは保護色がその種族においてある程度一定であることを、自然淘汰+性淘汰で考えているようなのだが・・・・。

     (‥ )言われればそうかって気もするんだよな。
         保護色のバリエーションが近縁の種族で
         それぞれ違っているのに、種族で一定というのは。
 ∧∧
( ‥)現代の進化学ではどう考えられているんでしょうね?

 自然選択で保護色が成立したにしても、ある程度のバリエーションはありうるはず(実際、それはたぶん正しいと思う)、それに近縁であっても種族によって保護色にバリエーションがあるのはまったくの事実。しかし、それならば一体どうして種族の内部で”保護色のパターン”がほぼ一定なのだ?

 ∧∧
( ‥)そこで性選択を持ち出したのだと?

     (‥ )と思うのだがねえ。

 この理解と、”この理解が正しかった場合の理解の正しさ”は、それぞれどの程度、妥当?

 そして見るべき論文はどれね?
 
 

2009年3月9日月曜日

日本独自の進化学

 
 彼氏が和文雑誌に載っていた。別れたい・・・・


     (‥ )こういうジョークを言う世代から見た時、
         今西錦司は日本独自の進化論を提案した
         というアピールはどう聞こえるんだろうねえ?
 ∧∧
( ‥)そんな時代もありました、そう言うんじゃないですか?

 和文雑誌が駄目でございますなんて言えないけど、確かに英文の方がねえ・・。というか自分の成果がすっげーと思っているのなら、そりゃあ世界に向けて打って出るべきで。そう言う場合は、

 ∧∧
( ‥)英語が望ましいですよね

     (‥ )望ましいね。

 世の中には英語でしか勝負できないなんて、日本を誇りに思わないのか?? と批判する人もいかねないんだけども。


     (‥ )英語で勝負しようというのは・・・

 ∧∧
( ‥)アメリカ向けには左ハンドルで売りましょう
    という自動車業界と同じ、世界戦略ですよねえ。

 それにしても、かつて今西進化論には”日本独自の進化論”というキャッチコピーのもと、当時、マスメディアも飛びついたのだそうな。

 なんかそう言う態度ってあれだよなあ、アメ車買え買えって言って、何の工夫もしないで売り込みにきたビッグ3みたいだよなあ(*バブル崩壊前のお話)。

 あるいはあれ、欧米向けに家電製品を売っておいて説明書は日本語みたいな。



 

2つの系譜

 
 日本の生物学は近年になるまで欧米の科学と接点を持つ一方で、相手の動向を注目していなかったか、あるいは理解していなかったらしい、という話がある。まともに考えると理解不可能なことなのだけども、それは現代人の視点かもしれない。

 ∧∧
(‥ )彼氏が和文雑誌に載ってた。別れたい・・・
 □-  このジョークっていつからあるんでしょうね?

     (‥ )いつからだろうね?
 
 いつからかは知らない、いずれにしても。
 
 ∧∧
( ‥)50代ぐらいの人、今、働き盛りの人たちは
    当時、ずいぶん苦労したみたいですよね。

     (‥ )それは種のためであると
         説明する旧世代と戦って
         ついに勝ち得た成果である。
          そう評した人もいたっけなあ。

 しかし、勝ち得た成果ではあるが、本当に勝ち得たのかというと、まあどうだろう。世代交代が進んで、時代についていけないじいさん達がおっちんでいっただけなのだ、おおむね。

 ∧∧
( ‥)パラダイムシフトは、大概は転向ではなくて
    世代交代が進んで起きるってやつですね。

     (‥ )訓練された科学者といえども
         自分が若い時に学んだ
         基本的な考えやアイデアや仮説が
         たとえ使えなくなっても
         放棄しないものだ、
         そういうことだね。

 とはいえ、少なくとも相手が”敗北は認めないものの抗戦を放棄した”ので、やはりこれらは勝ち得た成果であることには違いない。

 さて、幾つかの話や読んだ本、幾人かの科学者の意見や言動などから考えると、日本における”進化論誤解”には、少なくとも1〜2世代前の世代から受け継がれた2つの系譜があることは確か。

:ひとつは日本の独自性や単一民族性などの価値観/イデオロギーから”種の実在を信じる”流れ
:ひとつはマルクスの教えに従って”種の実在を信じる”流れ

 ∧∧
( ‥)どっちも種内部の生存競争は否定したっぽいですね

     (‥ )そうしたみたいだねえ。

 そして種が実在していると信じていれば、ダーウィンの理論は理解不可能。哲学や科学史からすれば興味深い事柄には違いないが、これは逆に言うと。

 ∧∧
( ‥)旧世代が全滅するまで
    誤解の根は消えないってことですね?

     (‥ )まあ、少なくともこの問題に関しては
         そうであるなあ。
 
 逆にいうと、生物が死ぬことを選択したのはまことにもっともなことだ。


2009年3月8日日曜日

それは奇妙

 
 さる掲示板をふとのぞいてみたら、これぞ進化論の証拠というやつを探している人がいた。はあ、そんなもの当たり前にそのへんにごろごろ転がっているじゃないか、ネコとか見た事ないのかね、この人は、と思うのだけども

 ∧∧
( ‥)データをどう配置するのか知らないと
    進化論と創造論の区別はつかないでしょうね。

      (‥ )ようするにパズルの組立て方が分かるか
          分からないか。そこなんだよな。

ようするに進化論と創造論の論証の有り様の区別がついていないらしい。

 ∧∧
(‥ )逆にいうと、この手の人は天動説と地動説の
□-   優劣の区別をどうつけているんでしょうね?

      (‥ )さあ? 教科書に載っているかどうか
          偉い大学の先生が言っているかどうか
           じゃないの?

 でもおかしいよなあ。天動説と地動説でも、そのどちらでも天体の運行は説明できる。しかも天動説であっても未来予想はできるのだ。しかし・・・・

 ∧∧
( ‥)創造論じゃ未来予想はできませんよね。


      (‥ )おかしなもんだよな。
          未来予想もできない創造論をなぜ信じる?
           創造論って天動説以下じゃねーのか。

 天動説と地動説の区別はつくのに、創造論と進化論の区別がつかないのはなんでだ?

 ∧∧
( ‥)区別しているようでいて、実は区別していないのでは?
    鵜呑みにしたか、していないかじゃないですか。


      (‥ )なぜ鵜呑みにできる/できないの違いが
          生じるのか? これが問題。


 

2009年3月7日土曜日

ファニー・ヒル

 
  
 下の書き込み「小説」でもちょっと述べた小説、というか”英国ポルノの古典”、「ファニー・ヒル」。面白半分に検索かけたら

 ∧∧
(‥ )amazonで売ってますよ
\-
     ( ̄  ̄ )まじですか? 

 かつては発禁処分だかなんだかって話が書かれているが、まー、今の我々からすれば別に普通の本だべさ(たぶん)。というわけで発注。というか・・・・

 ∧∧
( ‥)あなた、180年前に良家のお嬢さんが
    この小説と自分の境遇を重ね合わせたのでは
     あるまいか? と疑っているんでしょ?

      ( — —)だって、主人公たちの名前が
         -□  同じじゃんよ

 あっ!! でも今、気がついた!! 英語版じゃなけりゃ意味ねーじゃんよ、あやまり。日本語版を買ってどーするんだい??

 ∧ ∧
(  ̄  ̄)あんたって人は

      ( ‥)まあそう言いなさんな
        -/ Fanny Hill:Memoirs of A Woman of Pleasure
           を発注と。

 それにしても検索かけたらDVDまであるんだね。というか、映像化しているのか。

 ∧∧
(‥ )若草のふくらみ ファニー・ヒル(ヘア無修正版)DVD
\-
     (‥ )まあ、いいから落ち着こうよ、みんな。

 それにしてもBBCが作ったバージョンまであるらしい。2世紀が過ぎるとポルノも立派な古典なのか。

     (‥ )金色夜叉とか?
 ∧∧
( ‥)いや、それ、売女っていうやりとりが
    あるだけじゃないですか。


 

おしゃれ

 
 「英国レディになる方法」読んでいたら、ヴィクトリア朝時代のおしろいは、

 ∧∧
( ‥)粉末でんぷん、米粉、オートミールなど
  -□
     (‥ )まじですか?

 鉱物系のおしろいもあったけど、鉛を使ったやつだからどう考えても体にいいわけがない。とはいえ、でんぷんやら米粉も”有害ではない”とはいえ、顔に塗るにはなかなかきつそう。さしもの大英帝国も技術や商品開発が今ほどではなかっただけに、現代人からすれば不便なことも多いですわいなあ。

 さて、女の子のおしゃれや髪型と言いますと、ダーウィンが航海から帰ったその当時。女の子は頭の中央で髪をわけて、左右に垂らしてカールさせていた。ダーウィンの奥さんになったエマ・ウェッジウッドの当時の肖像画もそういう髪型をしている。そしてカールさせるには・・・

 ∧∧
( ‥)濡らした髪を紙で包んで
  -□ 焼きごてをあてる方法が・・・

     (‥ )あっぶねーなあ

 濡らした髪を包んだまま寝るというのもあるが、当然、これはこれでやっぱり苦行だそうで。

 ∧∧
( ‥)当時の女の人は大変だったんですね

     (‥ )エマさんにも色々な苦労があった
         のだろうねえ。

 それを考えると時代は大変な進歩をとげたのだ。髪の毛のカールなんて今ならずっと簡単だ(というか、らしい)。

*ちなみに一応書いておきますと、ダーウィンの奥さんであるウェッジウッド家のエマは個人名。小説の「エマ」作者ジェーン・オースティンとは特に関係ありません。


小説

 
 ヴィクトリア朝時代の参考に買った小説エマ。といっても出されたのは1815年。ヴィクトリア女王の即位が1837年だからヴィクトリア朝時代の小説ではないのだけども。

 ∧∧ まあ、ちょっと読んだだけでも家庭教師が住み込みでいるとか
(‥ )道路が舗装されていないとか、村ぐるみのつきあいで
 □-  あることとかが分かりますね

     (‥ )家庭教師とその家の子供が
         家族同然のつきあいになることが
          あったということだなあ。

 他の作業があるので最初の部分を読んだだけだけども、訳者後書きを見ると、この「エマ」に関しては酷評する人が結構いたらしい(もっとも原文を読んでいないので詳細は不明)。本日届いた「「英国レディになる方法」なる本を読むと、当時、ロマンス小説は読者の知能を退化させ、堕落させる悪書であるという扱いをされていたそうだけども。

 ∧∧
( ‥)恋愛模様を描いた(っぽい)エマが酷評されたのは
    そのせい?

     (‥ )どうだろう? そもそもエマが
         ロマンス小説なのかどうかが分からんし。

 イギリス文学なんていうジャンルはなにがなにやらさっぱりわからない、五里霧中状態だから、さて、なんと考えればいいものか。読んでいけばそのうち分かるだろう。

 ところで

 ∧∧
(‥ )英国ポルノの古典「ファニー・ヒル」1748年、には
 □-  娼婦のファニーと最初の客チャールズとの別離、
     再会、そして結婚が描かれているそうですね

       ( ̄  ̄;)うーむ、一瞬、びっくりしたぞなもし。

 チャールズ・ダーウィンの時代から見てさえ70年も前の小説だし、関係ないとは思うけども。

 ∧∧
( ‥)でも日本人だって夏目漱石とかえらい大昔の
    本を読むじゃないですか。

       (‥ )まあ、確かになあ。

 源氏物語なんかはいわずもがなだし。
 

2009年3月6日金曜日

でんでんむし

 
 某国、某地域にいる”でんでんむし”の姿が分からない、というか殻はまあまあ分かるのだけども軟体部の形が分からない。資料がないので急遽、文献をリサーチするために出かける。

   
 ∧∧ 雨がざーざーやな天気
( ‥)
 -( ‥)まあ、それはしょうがない

 でっ、その”でんでんむし”の生態の資料は手に入ったのだが、肝心の姿が分からない。


      ( ‥)少なくとも同属の種類では体は黒くて
        -/ 目は白くて半透明らしいのだが
 ∧∧
( ‥)スペインだかイタリアだかにいる
    種類でしょ? 肝心のイスラエル産のものが
     それと同じかどうかは分かりませんよね。

 困ったなあ、”でんでんむし”で作業がストップするとは・・・・。

 ∧∧
( ‥)”でんでんむし”だからじゃないんですか?

      (‥ )種類が多くて、むしろ害虫だもんね。

 くだんの種類の記載は1846年という話。どうもフランス語っぽい。文献を手に入れられるともちょっと思えないし、どっちにしても殻と交尾器の形態と全体の簡単な記述しかなさそーな予感。

 ∧∧
(‥ )それにしても熱帯地方の”でんでんむし”ってきれい
□-    なものが色々といるんですね。

      (‥ )真っ白、緑、黄色、しましま、
          形もそれなりに色々、
           やるなあ、でんでんむし。
 

2009年3月5日木曜日

理論が説明するもの

 
 以下の書き込み、そういうことね、をまとめるとこう?

:自然淘汰説と中立説は生物界で起きている現象を説明するために提案された仮説であり理論である

:創造論、ID論、今西進化論などは”種が実在するという人間の認識”を説明するために考案された仮説である。自然科学の範疇にはない。


 ∧∧
( ‥)そんなもんですかね

      (‥ )ざっくり言うとこうじゃねーのか?

 




そういうことね


 古本屋で某書籍を購入。そこそこというか、ちょっと古い本で80年代もの。原著者に問題はないのだけど訳した某大学教授の書いたところによると、ダーウィンの自然淘汰説はあくまで小進化を説明するものでしなかなく、より進化の理解を進めるにはラマルクに立ち返る必要があると書いているのでございますよ。

 ∧∧
( ‥)・・・ダーウィンさんは種を解体したから
  -  進化理論の適用は種だけにとどまりませんよね?

      (‥ )種の起源はそういう主旨の本なんだけどね
       □-  教授はそうは理解しなかったんだろうなあ。

 実際、そうでないと種と呼ばれるものから分岐した”種の集団”が、ある特徴を共有するがために他の系統群を滅ぼしたり、あるいは滅ぼされる、こうした原則をもって化石記録の変遷のパターンを説明するダーウィンの論法は理解不能。

 逆に言うとおそらくこう。種が実在すると思っているから(小進化は説明できると受け取るが)大進化は説明できないに違いない、そう考える。あるいはそう思い込む。

      ( ‥)徳田って人の本もまた見つけたので買ったよ。
        -□ やっぱり大進化は説明できない、およそ
          そういう主旨のことを書いている。
 ∧∧
( ‥)その人の場合はダーウィンを曲解して肯定し(事実上は否定)
    その上で、集団遺伝学を否定しているんですね。

 まあ、でもどっちもダーウィンを理解できていないという点では同じ。そしてそうなってしまう原因は、大進化と小進化とを”区別できてしまう”ことがおそらくそれ。そして

 ∧∧
( ‥)区別できちゃうから、自然淘汰以外のメカニズムが
    働いていると思っちゃうんですね。

      (‥ )そしてダーウィンを理解しそこねるわけさ。

 でっ、ここで疑問。

      (‥ )生物学者は近年になるまで種が実在すると
          無批判に思っていたわけだけど、よくそれで
          進化が理解できたなあ。
 ∧∧
(‥ )・・・・・・

 

      (‥ )なに?
 ∧∧
( ‥)実は理解できていなかったんじゃないんですか?
 
 

      (‥ )・・・
 ∧∧
( ‥)どうなんですか?

 

 

2009年3月3日火曜日

こういう意見

 
 例えばこういう意見。イギリスやフランスは暖かい地方に植民地を持てたが、ロシアは南下できず、東へと広がるしかなく、しかも寒い地域が多い。うわっ、おれたち食い物どうすっぺや?

      (‥ )そこでルイセンコがもてはやされた
 ∧∧
( ‥)はあ、それであれを正当化できると?


      (‥ )というか必要性に強烈にせまられて
          ああいうのにひっかかったんだろ?
 ∧∧
( ‥)原因としてそうだというわけですか。

 原因としてはそうだ。ならば、スターリンはたくさんの人を強制労働させた、これはイギリスの植民地とかアメリカやスペインの奴隷制度と同じなんじゃねーの。どこの国も発展の段階ではやっているよねー、という見方もあるけども

 ∧∧
( ‥)それであれを正当化できると?

      (‥ )低賃金労働者が欲しかったのであの条件下で
          こんなことした、というだけの話
           そう言えばこれオッケー?

 良い、悪いではない。さりとて、「スターリン? 奴はサイコよ!!」というロシア人の言葉を思い出すと、良い悪いで述べていないと言うこと、それ自体が良いことなのやら悪いことなのやら。反対にスターリンはいい人だったという人も、もちろんいるに違いない。

 ∧∧
( ‥)道徳的な判断は読者にまかせると


      (‥ )読者の判断もまた、個々それぞれの
          読者によって判断されるだろう。

 道徳とか善し悪しなんてそんなもんだろう。ともあれ、

      ( ‥)そういえばルイセンコ運動では
          ”ルイセンコの理論は求めに応じたものだ”
           とか言っていたっけな。
 ∧∧
( ‥)環境という背景から思想や運動を
    とらえるのも興味深い試みですね。

 

手紙

 
 前にも書いたけども、なんで180年も前の他人様の手紙を読まねばならんのだ、と思いつつ目を通す。ダーウィンから最初の彼女に送った手紙は、どうもまだ発見されていないっぽいのだけども、どうなったのだぞなもし?

 ∧∧
( ‥)彼女か誰かが焼いちゃったとか?

     (‥ )どうなんだろうね。

 聞いた話ではダーウィンと違い、別れた(というか遠距離恋愛の間にもっと社会的ステータスが高い男と婚約が決まった)彼女の結婚生活はあまり幸せではなかったっぽい。・・・・のだが、よくわからん。そもそも他所様の家庭生活をあーだこうだというのは、まあなんだ、相当あれでない限りはまずかろう。


     ( ‥)それにしても、この手紙の文面、
       -□ どう解釈すればいいんだろう?
 ∧∧
( ‥)未練があるんですかね?
    それとも結婚に不安なんですかね?

 わからんなあ。
 婚約が決まったのに昔の彼氏、それももう航海に出かけるという男になんで手紙を送るのだ? そしてもうひとつ分からないのが。ダーウィンと結婚したエマさんの方。

     (‥ )エマさんはいつからダーウィンを狙っていたんだろう?
      □-
 ∧∧
( ‥)? さあ?

 
 

選択の単位


 ヴィクトリア朝時代の英国をちょいと調べようとそのあたりの小説を探すものの、ディケンズは何度立ち読みしてもどうにも読む気が起こらなかったので、「高慢と偏見」と「エマ」とやらを購入。

     ( ‥)虚栄の市とやらも買おうかと思ったのだが
       -□ 1巻が欠けてる・・・
 ∧∧
( ‥)まあ、ありがちな話ですね。

 後、それと進化論特集なので「日経サイエンス」も購入。なんかサイエンティフィック・アメリカンの編集部はいわゆる複数レベル選択理論が結構好きらしい。

     (‥ )まあ、あれでもなんか説明できるからな
 ∧∧
( ‥)古典的な群選択だって、種の・・・とか言い出さなければ
    理屈の上ではありうるわけでしょう?
     ちっちゃな隔離された集団とかなら。

 もっとも、そういうのがいても血縁淘汰とどう違っていて、どこがどう画期的に群淘汰なんですかね? とか、複数レベル選択ってどういう役に立ってるの? とか議論というか質問は尽きないんだろうなあ。

 ∧∧
( ‥)ところで複数レベル選択論者からすると
    アリマキとアリはひとつの選択単位なんですかね?

     (‥ )さてねえ

 

2009年3月1日日曜日

具体性がないから分かります

 
 秋葉原通り魔事件とアメリカの住宅バブルは関係している、とまあ、そんなことを言っていた人がいたという話、それが以下にある書き込み「ホルスタイン」。殺人事件と住宅バブルとは、奇妙なものをくっけたもんだ、この2つの事例にどんな因果関係があるのざますか? と思っていると、ご本人が曰く、私もああいう気持ちになる時もあります、みたいなご発言。ここでぴんときましたのですよ。

     (‥ )ようするにだな
         どっちもおかしな人なんじゃねーの?
          同類だから理解できたのではなかろうか。
 ∧∧
( ‥)はあ、それは思いつきですよね?
    それはどんなデータにサポートされるのですかね


     (‥ )どっちも変なこと言ってる。どうよ。
 ∧∧
( ‥)またアバウトなくくりですね。
    それでどうこう言われましても。
 
 まあ、その文化人だか知識人だかが奇妙な言葉を言っていたのは、確かなんだ、というか・・・

 ∧∧
( ‥)おいちゃんが理解できなかったということですよね。

     (‥ )専門用語というか、造語が多くてなあ、

 個人的には理解不可能。すでに言ったことであるけども例えば、無意識の荒みってなんじゃらほいね? 

     ( ‥)なんで、例えばホルモンのバランスが・・、
         とか言わないんだろう? 
          そうしたら具体的に調べられるのに。
 ∧∧
( ‥)調べる必要がないんじゃないですか?


     (‥ )そんなことがあるだろうか?
 ∧∧
( ‥)すでに分かっていると思っていることは
  - もう調べませんよ。


 実際、すでに”わかっている”と本人が思っているからこそテレビカメラの前で説明したり、あるいは意見を表明したりできるのだと考えれば、理解可能。

 つまるところ”具体性がないから分かってます”ということで、オッケー?

 
  

ホルスタイン

 
 眠い目をこすって起きて、飯を喰って、一仕事して、それからなにげにテレビをつけたら坊さんが言っていた。間違っていたと気づいた方がむしろ多くのことを知る。

 ∧∧
( ‥)・・・まあ、そりゃあそうでしょうね

      (‥ )新しいデータによって既存の解釈よりも
          よりよい仮説を組み上げる。
           これ、科学の歴史。

 ありがたがっていいのやら、はあ、確かに大事でしょうねえ、それ、基本ですから、と言うべきなのか、さてはて。
 公園にいって本を読む。帰ってまたテレビをつけてみたら、なんかへんなおっさんが、アメリカの住宅バブルと秋葉原の通り魔事件を関連づけていた。

 ∧∧
( ‥)その割には悪の核が分からないとも言ってましたね。

      (‥ )事象に因果関係があると主張しているのに、
          原因が不明とはこれいかに

 無意識が荒んでいるのだとも言っていたが、名詞はあれども、肝心の名詞の指示対象が不明。なんで物事の説明にそんな未知のパーツが必要なのだ?

      (‥ )前にも書いたけど、おれの発明を使えば
          問題解決と言っている人の回路図の
           中に・・・
 ∧∧
( ‥)ホルスタインっていうブラックボックスが
    あったという話ですね。

 無意識の荒みってようするにこれか?

 ∧∧
( ‥)説明になっていませんね

       (‥ )なってないね。

 

萌ーえ萌え

 
 amazonで本を買うついでに”萌えで知識を教えるもの”を検索してみる。マンガで分かるなんとやら・・・はオーム社から。これはamazonの”こんな商品も買ってます”をさらっと見る限りでは購買層は理系中心らしい。

 ∧∧
(‥ )漫画ってタイトルからすると
 □-  ”漫画で分かりやすく学習もの”
    この手のジャンルでなおかつ
    大学生以上版なんですね

  (‥ )そもそも子供が統計学やら
      電磁気学やら
      フーリエ解析やら、
      そんなのやらんからな。
      大学生向けだね
 

 比較的最近のものらしいPHP研究所のもの(複数形)は萌えな元素周期表やら量子論やら。

 ∧∧
( ‥)こちらだと途端に
  -□  購買層がアニメというか、
     漫画そのものへ
     シフトしますね

   (‥ )イーグルパブリッシング
    □-  という会社なら、
       もう完全に漫画、あるいは
       アニメ関係だなあ。
       これこそ真の萌え、
       というべきか...。
 
 あるいはこちらの場合、”擬人もの”と受け取るべきかもしれぬ。

 進化論もいずれ誰かが出すのだろう。ただ、

   (‥ )ラマルク説とか、
       ウイルス進化論とか、
       定向進化説とか
       誤解された中立説とか
       断続平衡説とかを
       ただ網羅して
       カンブリア爆発ー!!
       とか言っていたら
 ∧∧
( ‥)萌えどころか、萎えですね。

 

 さてさて、どうなりますことやら。編集者がどこの研究者に監修を頼むか次第。というか編集者の頭やリサーチの出来次第だってことか。

 ∧∧
( ‥)というか、
    これまでそういう本だらけ
    だったということは
    つまるところ多くの人は
    ちゃんと仕事をしていない
    そういうことなのでは?

   (‥ )そういうことだろうね。
 

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