自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年12月9日月曜日
例えば階層化された社会で学園ラブコメは存続するのか?
先日、図書館で資料を読んでいて、ふと見ると、前の席のおっさんが読んでいる本のタイトルが
「保証人になってはいけない!!」
だった
非常に真剣な顔。
∧∧
(‥ )何事?
(‥ )なっちゃったんじゃね?
それとも
これからなるのかな?
さて
TPPで安い米が入ってくる。そうすれば僕ら貧乏人は、もう保護された日本のコメ農家が作る不正に高い米を買わなくてすむのだ!!
という、楽天的な煽り
∧∧
( ‥)食費が必要なくなった分
給料が減額されるんじゃね?
(‥ )まあ、そんな感じかな
法律で最低賃金は保証され、とは言うものの、食費がそんなにかからないのなら、じゃあその分、給料を下げましょう、という話になってくるんだろう。
∧∧
(‥ )現状でさえ
\‐ これじゃ生活がやっとだよ
というところにまで
人件費の節約が及んだ
からには、
(‥ )安い米の流入で食費が
以前より安くすむ。
そうなるのなら
生活維持に必要な金銭の
最低ラインは
降下したわけだ
ならば、
そこに達するまで
さらに人件費を削るのは
必然だよね
ベトナムの安いお米を入れろー!(それもジャポニカ米で)
入れたよ
バンザーイ
じゃあ食費が浮くのだからその分、給料を払っても無駄だよね、無駄だから給料を下げて、人件費を削るね
げー
まあ、ごく単純に予測するとこんな。
*一応、書いておくと、現時点ではベトナムの米はインディカ米で、ジャポニカ米は統計に現れるほどには存在しないそうである
=>www.maff.go.jp/j/kokusai/kokusei/kaigai_nogyo/k_syokuryo/h22/pdf/asia_h22_04.pdf
**以上のリンク先にあるpdfファイルは農林水産省のもので、平成22年度の調査分析報告書
=>農林水産省/主要国の農業情報調査分析報告書(平成22年度)
***hilihili内部の以前の書き込み=>hilihiliのhilihili: もしもジャポニカ米がベトナムで、という場合は
∧∧
( ‥)あなたはTPPに賛成?
反対?
( ‥)賛成、反対の問題では
‐□ ないな、
グローバル化が進む
というのなら、
理屈の上では
貧しい発展途上国の
労働者と、
アメリカの大金持ちと、
このふたつが国内で
同居するのが必然になる
賛成、反対とは関係なく、現実世界がそうなる傾向にあるというのなら
∧∧
( ‥)その状況下で金をかせぐ
ことを考えないといけない
(‥ )出版界としてはこうした
格差社会をどう考えるか
難しいところだよね
雑誌、というどうでもいいような活字産業がネットの発達で壊滅する、というのなら、格差社会なんてどうでも良い話だ。=>hilihiliのhilihili: 教科書ハン国
∧∧
(‥ )勝ち組の人向けに
\‐ 本を作れば良いだけだ、
そう考えることも出来る
(‥ )雑誌は壊滅するが、
教科書、漫画、ラノベは
不滅だ。
そもそも普通の大部分の人間が、”本”を読むわけがないんである。せいぜい新聞だの雑誌だのが限界なのだ。あんなものは本ではない。本を売りつける客が存在する限り、それが富裕層である限り、格差社会など、どうということはない。
そもそも勝てない人間が教科書を読むわけがない。
あるいは、勝とうとした人間だけが、いかがわしいビジネス書に金を払う
あるいは、教科書を読める人間でないとラノベも漫画も読みこなせない
だというのなら格差社会なんかどうでもいい話だ。出版界が一時だけ手にしたかりそめの客である読者群は、文章をまともに読めない負け組の低賃金労働者に零落して、電子の世界で愚痴をこぼし、トリビアを集めていればいい。
∧∧
( ‥)とっ、言う見方も出来るけども
次のようにも考えられる
( ‥)格差社会になる、
‐□ 例えば白人がかつて
植民地にしたような国。
白人やキリスト教徒が
傲慢な最上位階級で、
それ以外の人と信徒は
名誉白人扱いか、
あるいは征服された土着の
人間の末裔か、
あるいは異教徒か、
このように段階別に
区分されている、そんな国
そういう国では、人口が階層で分断されるから、人口という分母が見た目よりも非常に目減りしてしまう
∧∧
( ‥)極端な話、
学校へいく就学率が
階層によって全然違う
そういう状況に陥る可能性
(‥ )例えばの話、
そういう世界で
学園ラブコメというものが
創作として、
あるいは漫画として
成立するのか?
という疑問
分断されていて分母が少ないと売り上げが減る。
当然、作家は生活が苦しくなる。
苦しければ機材や画材が買えない。アシスタントも雇えない。
作家生命が非常に短くなる。
売り上げが少ないのなら、掲載雑誌は限られた存在になるだろう。分母が少ないと新しい漫画家や作家がなかなか出てこないだろう。
競争力はなくなり、魅力も多様性も失われるだろう。
∧∧
( ‥)そういう分断された世界で
例えばの話、
コミケは存在しうるのか?
(‥ )存在しうるだろうけど
規模も活気も洗練度も
まるで落ちてしまう
だろうな
つまり、この見解に立てば、格差社会は出版界にとって憂慮すべき事態。
∧∧
(‥ )さて、どうしたもんですかね
\‐
(‥ )単純に言ってしまえば
漫画とラノベの未来の
ためには
団塊世代をつきつぶし、
布に入れてぎゅーっと
しぼって、
金を抽出して
次世代に分配しないと
いけないのだがな
さてどうしたものかな
∧∧
( ‥)あなたはどっちかというと
新書や、図書館に入れる本と
関連していますよね?
( ‥)つまりだな、格差社会が
‐□ 進行しても直接の打撃は
極端ではないのだ。
∧∧
(‥ )低空飛行だから打撃が
\‐ 比較的軽微でも深刻だけどね
(‥ )だから賛成反対なんか
どうでもいいんだよ
金儲けの策を考えなくては
いけないのだ。
そうでないと死んじまうでな
とはいえしかし、生き延びるだけ、というはちょいとつまらん。
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