自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年12月26日木曜日
骨董品は骨董品だ 新しい機能はそこにない
この物差しは正しい
この物差しで測った長さは10センチである
測られたものの長さが10センチであるという計測結果はゆえに正しい
∧∧
( ‥)実際にはこの物差しが
”狂っていても”
それゆえに
結果が間違っていても、
以上の言及自体は
論理的には
正しいことになる
( ‥)論理的に正しいだけでは
‐□ 現実に関して
何一つ語ることが出来ない
そういうことなんだが
どういうわけか、論理的に正しければ答えも正しいはずだ、と勘違いしてしまう人はそれなりにいて、
∧∧
( ‥)そして狂った物差しで
人を測っては
これは良い
これは駄目、と
殺しまくってきたと
(‥ )マルクス主義者はこれを
やっちまったんだよなあ
言い換えれば、
マルクス主義者は
ロジカルシンキング主義者
だった、そう言えばいいか
いや、もっと正しく言うと、人間の中には定義と分類と論理と公理体系に異様に執着する人が必ず産まれてきて、そういう人々が19世紀から20世紀にかけて選んだ仮面、それがマルクス主義だった、と言った方が良いか。
∧∧
(‥ )紀元前5〜4世紀には
\‐ プラトンさんとかが
論理と公理体系を
奉じていたと
(‥ )昔、面白い話を
聞いたな
レーニンだったか、いや、スターリンだったか。プラトンやアリストテレスの論理学を知って、その内容にいたく感動し、そして讃えた、という話。
∧∧
( ‥)2000年以上前の
ギリシャ哲学者たちは偉大だ
そういう受け取り方ですね
こんな古代に俺たちが
学ぶべきものがある!
という感動
(‥ )実際には逆でさ
2000年前、地方都市の
おっさんの考えたレベルから
私は進歩しておりません、
という
恥ずかしい話なんだけどね
事実、ギリシャ科学は現実的にはげろげろな内容で、ギリシャ数学ですら、現代の中学、高校、いや、小学校から見てさえも劣っている部分がある。ユークリッドの原論ですら、あの偉大な業績ですら、あのままでは自然科学には全く全然役に立たない。分度器すら作れない始末。
∧∧
(‥ )現代人の数学的能力は
\‐ 古代人よりもはるかに
上ですからね
(‥ )数学だけじゃない
物事の把握においても
僕らの方が
圧倒的に上なのだ
例えばの話、論理では因果関係を説明できない、こういう知識は比較的最近のものだ。
例えばの話、人間の思考には論理や演繹、帰納法では全然正当化できない得体の知れない動作があるが、実はこれが非常に重要。こういう知識もこの100年ぐらいのものだ。
∧∧
( ‥)ダーウィンさんが使った
仮説演繹法
ダーウィンさん以後に
始まった統計学。
いずれも論理や演繹、
帰納法でも正当化できない
独自の、しかし重要で
実り多い手法
(‥ )こういうものが
古代ギリシャには
まったくない。
これはマルクス主義者でも
同様だったのだよね
古代ギリシャ哲学が輝いて見える時、マルクスの理論がまぶしく見える時、今、流行っているらしいロジカルシンキングが希望の光に見える時、それはまやかしであると知るべし。
∧∧
(‥ )実際には近代において
\‐ 僕らが手にした新たな手法や
新たな発見を知らぬ、
薄汚れた中世期の遺物でしか
ないのだと
(‥ )まあ、骨董品には
骨董品の価値があるのだが
いくら価値はあっても
新しい機能自体は
そなわっていない、
それは忘れるべきでは
ないよなあ
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