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2013年12月12日木曜日

この競合と絶滅と偏りはいかに理解すべきか?

 
 ∧∧
( ‥)どうよ?
 
  ( ‥)んんんんん…..
    ‐□ 30年あまり前のこの図
      氷河期末期の
      気候と植生を示した
      図が正しくない、という
      可能性が出てきた。
 
 というか、本自体は1981年なんだが、気候と植生の元データは60年代、70年代のものだ。それがしかし、どうも正しくないらしい。
 
 ∧∧
(‥ )むしろ、以前の植生推定よりも
\‐  新しい最近のデータの方が
    つじつまが
    あうんじゃないですか?
 
  (‥ )以前の話はすごく変だった
      からねえ
 
 この化石種は分布からして当時の森林地帯、針葉樹による寒冷なタイガ、あるいは針葉樹と広葉樹の混合林にすんでいた
 
 という解釈が、妙におかしい。
 
 なぜならその化石種が本当に森林地帯に住んでいたのなら、なんで森林地帯の一部にしかいないのか? という疑問
 
 それも緯度を貫いて南北に分布するくせに、東西には拡大しない、という珍妙な分布。
 
 ∧∧
(‥ )最近の結論と照らし合わせると
\‐  草原、あるいは半乾燥地帯で
    樹木と灌木が点在する地域に
    いたみたいですね
    いない場所が森林地帯ですよ
    これなら緯度に拡大しても
    東西には拡大しないでしょう
 
  (‥ )ただ、今度はそれはそれで
      悩みどころだな
 
 じゃあ、なんで絶滅したの? 草原自体は今でもあるじゃん。
 
 ∧∧
( ‥)近縁種との競合に負けた
  ‐□ その可能性は
    あるみたいですよね、
    少なくとも、両種は
    同じ場所で同居することが
    ほとんどなかったみたいですし
 
  (‥ )とはいえ、
      なぜ負けたのかが
      問題になるな
      どっちも疎林や灌木、
      草原地帯の動物だろ?
 
 ありうるとしたら、ほんのわずかな好みの違いがあって、気候が変化するにつれて植生が変わっていく中、このわずかな好みの差が致命的になった、ということ、だろうか。
 
 *氷河期の草原と現代の草原は環境も構成種も違っている場合があって、どうも同じには扱えない、という意味。
 
 ∧∧
(‥ )人類の狩りは、直接は
\‐  影響していないみたいですね
 
  (‥ )むしろ存続した方の種が
      猛烈な影響をこうむった
      痕跡があるんだが、
      系統としては存続したの
      だよな
 
 ∧∧
( ‥)絶滅種は個体数が
    少なかったから、
    人類の狩りの証拠が
    残りにくい
    そんな可能性
 
  ( ‥)やれやれ、
    ‐□ 分からんこと、
      知らん事が
      検討すべきことが
      山のように出てきたな
      脳が痛い、眠い、
 
 例えば花粉が化石になる過程で、保存されにくいもの、されやすいものとがあり、結果的に当時の植生を偏った構成で再現してしまう可能性。
 
 ∧∧
( ‥)貝化石とか見ると
    それは良く分かるのですけど
 
  (‥ )当然だけど花粉でもそれは
      起こるんだな。
      考えてみれば当たり前では
      あるんだが、
      考えた事なかったからね
 
 *貝化石だとよく分かる:化石ではないが、海岸で拾った貝殻と、その海岸を猛烈な台風が襲って削れた土砂から出てきた貝殻の構成が、全然違う、というぎょっとするような体験。



 

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