自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年12月1日日曜日
どれが水星なのか
明け方近く、東の地平線を眺めようと公園まで出向く。
∧∧ 霜が降りてるね
( ‥)
‐( ‥)もう12月だからね
‐ ベンチに降りた露も
放射冷却で凍りついてる
ようやく昇り始めた月は太陽に近く、すっかり細くなっている。そして地平線の上に輝くは水星と土星(とっ、この時は思っていた)。
ちっちゃなデジカメで
∧∧ 撮影ですか
( ‥)
‐( ‥)やるだけやってみよう
‐□
一応、撮影には成功。さすがにポケットサイズのデジカメで天体の撮影は厳しく、画像は粗いけども、こんな案配に。
露出時間がかかった月は影になった部分も明るく輝いて写り、その下に並ぶ二つの明るい星。地平線近くでこれだけ目立つのは惑星だろう。上が土星、下が水星だ(とっ、撮影した時はそう思っていた)。
∧∧
(‥ )水星、ずいぶん動いたね
□‐ この前まで指先程度の
距離にまで土星と水星は
近づいていたのに
(‥ )水星は足が速いからなあ
夜は急激に明けていく。ところがそこで気がついた。水星だ、と思っていた星のさらに下、大体6〜7度の距離に明るい星がある。
撮影してみてもさすがによく分からないが、画像では画面を左右に走る複数の電線の、上下二つある大きな隙間のうち、下の中程、画面やや左寄りでぽつんと光っている星がそれ。
∧∧
(‥ )しし座、おとめ座がすでに
上がって…
次にてんびん座、さそり座
あの近辺で明るい星というと
アンタレスですか?
(‥ )いや、アンタレスは
ここまで明るく見えないと
思うけどなあ。
それにまだオリオン座が
地平線に沈んでないし
ベテルギウスも光ってる
ここらは西に丹沢の山が
見えていて、
ベテルギウスと
アンタレスを
同時に見るのは
経験からして
無理なんだけどな
よもやと思うけども、こっちが水星か? いや、それにしてもいくらなんでも速すぎるようにも思う。以前見た時、土星と水星は近接していて、1度程度の距離だったのに=>hilihiliのhilihili: 26日朝の土星と水星
それがわずか5日後に6〜7度とは一体どういうことか。それともこんなに速い惑星なのか。
望遠鏡で確認しようにもここは公園。そしてもう明け行く空の中、星は次々に見えなくなっていく。
∧∧
( ‥)まあ、天体の動きは
自分の目で見ないと
実感できないからね
( ‥)明日の朝、
晴れて都合が良かったら
望遠鏡で確認してみよう
しかし、家から見えるかな
あっという間に夜は明けて、空は青くなり、星はかすんで消えていった。
翌日、2013.12.01に続く=>hilihiliのhilihili: やっぱ下が水星だったらしい
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