自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年3月29日金曜日
ネットも文字だが校正がない
先に書いたことだけども、
∧∧
( ‥)より詳しく言うと、
今時の高校生は
ラインなどを使い、
果てしなく文字で
会話するから
もう、漫画もラノベも
読まないのである、と。
( ‥)ネットとかで拾っただけなら
‐□ 真に受けない話なんだがね
だが、これは現場由来の話なので、
∧∧
( ‥)マジですか?? と
正直、あなたは驚いた。
(‥ )さすがに予想外なんでね
だが、ふと思い出す。あの強烈に売れている海賊漫画。買っているのは子供じゃない、むしろ大人だ! という統計結果。
あるいはこれを踏まえて曰く、あれは実は子供に人気などないのだ、というネットの揶揄。
∧∧
( ‥)この統計や、
揶揄の説明がつくと?
(‥ )少なくともつくだろ?
大人は購買力がある。
それに加えて、
今時は子供も漫画を読まない(あるいはその割合が下がった)。
というのなら。
∧∧
( ‥)奇妙に思える偏りの
説明はつきますね
(‥ )ジャンプに
「課長 島○作」が
掲載されているー、とか
言うのならいざ知らず、
あの海賊漫画は冒険ものだ
特別、大人向けって
わけじゃないからな。
先のような揶揄を
信じるには無理があるよ
その一方で、そこそこな進学校にいた高校生から話を聞けば、
いや、うちの学校の生徒はみんなではないですが、本を読みますよ。と、
∧∧
( ‥)どうも話を総合すると、
教科書を読む人間しか
漫画やラノベを読まない
そういうことらしい。
( ‥)これも個人的には
腑に落ちる話でなあ
元旦の横須賀線で見た、無駄に教育ママなお母さんに追い詰められていた子供が読んでいたのは、たわいもないジュブナイル小説だった。
∧∧
( ‥)分からなくもないですね
学校だの塾だのに追われている
子供が岩波文庫なんか
読むわけないという感じ
( ‥)ジュブナイル小説は
‐□ 一服の清涼剤みたいな
ものだからね
勉学は若い時にしかできないが、若い時に勉学することは人間的に無理がある。一部の”いわば異常者”をぬかせば、みんなどこかで必ず逃げ道が必要だ。
∧∧
( ‥)それが一服の清涼剤になる
軽い読み物。
(‥ )ゆえに整合性はある。
個人的には腑に落ちる。
∧∧
( ‥)勉学のできる人間しか
漫画やラノベを読まない時代
それはともかくとして
( ‥)んー、これは、
‐□ ネットで誤字脱字が多い
理由でもあるのかな?
出版界というプロ集団が素人に圧倒的に勝る部分、それは
∧∧
( ‥)金や経験、人脈、組織
肩書き、しかしそれ以上に
明瞭なのは
(‥ )誤字脱字の排除、
ルビの徹底
ここなんだよね
∧∧
(‥ )これが大変なんですよね
□‐
(‥ )どうしてこんなにあるんだ?
どうして見落としていたんだ
何度読みなおして、
何度チェックしても
必ず何か出てくるからな
*あれほどチェックしたはずなのに、出版後にキャプションにおける倒木のルビが「とうぼう」になっていることに気づくという実体験。
人間は前後の文脈で文字を読む。そのため間違った文字や抜けも、脳内で補完、補正して読んでしまう。だから間違いはそう簡単には見つからない。
∧∧
( ‥)そして、これは本を
読んでいた人間にしか
できない作業であると
(‥ )読んでいないと、
脳内補完うんぬん以前に
間違いがわからんからな
一方、そういうチェックが原理的に存在しないネットでは、例えば「絵を書く」とか、そういう誤字が妙に多い。「絵を描く」という正しい表現がむしろ少ないのでは? というほどに。
*他:確立と確率、個体と固体、など。
∧∧
( ‥)同音異義語ですね
ありがちな勘違いです。
( ‥)キーボードその他に
おける変換ミスが
主な原因だろうけども、
そうでない要因、
本気でそう思っている、も
あるだろうからね。
漫画すら読まない人間による、ネットによる活字会話というのは、こういう勘違いの温床になりうるだろう。
∧∧
( ‥)少なくとも本は、内容は
ともかくとして、
文字表現自体は調整され、
最善を尽くしていますから
(‥ )そういうものを読まずに
音の知識だけで漢字を
当ててばかりだと
間違いは是正されない
からなあ。
∧∧
( ‥)それを考えると漫画も
ラノベも、正しい文字表現を
維持する出版文化の
担い手になるのだと。
( ‥)それ自体は当然なんだが、
その重要性は、今後、
より強調されるべき
ではないかと思えるね。
言い換えると
∧∧
( ‥)出版業界に就職するには
本を読んでください、と。
(‥ )まあ、当たり前だけどね
そこんところも、より
強調されるだろうな。
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