自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年3月21日木曜日
春分と花粉と黄砂と鉱物粒子と同定と定義と陰謀
∧∧
( ‥)仕事が終わりましたね
( ‥)あとは印刷してもらう
–□ だけだね。
さて
∧∧
(‥ )昨日は春分の日でした
┷ 日時計の測定はその前の
19日でしたけど
(‥ )20日は午後から曇りの
予報だったからね。
記録を1日早めたのだ
南中時、つまり太陽が真南に来た時、高度は55度に到達。
その翌日であった昨日。予報によれば、黄砂はそれなりな量が関東にまで飛んできて、そして午後から少し雨が降る予定。
∧∧
( ‥)スライドグラスを外に出し
雨粒が落ちるのを待つ。
予報通りやってきました
期待通りの小雨です。
( ‥)それを乾かしたら何やら
–□ 細かい粒子が!!
おおっ、黄砂か? と思って顕微鏡で見てみると、それは全部、花粉でしたとさ。
∧∧
( ‥)先日の風が強い日に降った
雨粒には鉱物らしき粒子が
たくさんだったのにね。*
( ‥)んーーーーー、
–□ まいったね、黄砂飛来と
そこそこ雨が降る条件
それを狙ったのに
出てきたのが花粉だけ、
とはなあ。
もちろん、微細な粒子もあるんだけども、先日の雨粒のような、乾いた雨粒の痕に本当に細かい微粒子がわさっとある、ああいう感じではない。あの時は水滴が蒸発する過程で出来たのだろうか、一種、同心円的な配置もあったのに(*水たまりや塩水の水滴が干上がる時などに出来る蒸発の過程を示す構造のこと)。
∧∧
( ‥)言い換えるとですよ、
先日18日の鉱物らしき
微粒子もですよ
(‥ )あれ、黄砂じゃないの
かもしれないね。
風が強かったから、あれもまた関東のどっかから飛んできた微粒子なのかもしれない。
*注:今ここのセンテンスで言っている「黄砂」とは大陸から飛んできた土壌由来の微粒子(粒子の大きさのピークは大体1000分の4ミリ)のことです。
**注:気象庁や、あるいは環境省でさえも、何らかの現象を黄砂、と呼ぶ場合、それは「大陸から飛んできた土壌由来の微粒子」を必ずしも意味しないし、指定できないらしい。黄砂という言葉の使用は実のところむしろ混乱を招くかもしれない。*(実際、以下で使用している「黄砂」という言葉には明らかに以上と違う定義と範囲と指定があることに注意)。
∧∧
( ‥)日々と違う粒子の有様、
黄砂の予報、それらとの
整合性から大陸由来の
鉱物粒子と言えそうなものを
探す。思ったよりもはるかに
やっかいですね。
( ‥)例えば日本にはないような
–□ 硫黄酸化物で汚染された
鉱物粒子を見つける。
でも、そんな機械は
持ってないしなあ
持っていて、特定、同定しても、それだけで他も全部黄砂でございます、などと言えるわけもなし(かなり黄砂が多いですね、ということもそれなりに大変だろう)。
∧∧
( ‥)黄砂なんて組成も現象も
定義も、自然界の中では
かなり単純な方のはず
なんですが
(‥ )その単純なものとやらでも
同定作業はわけわからず、
世間は言葉の定義で
大混乱して陰謀論が
渦巻くわけだ。
なるほど、この世界は単純なようでいて、しかし、複雑怪奇、かつ、難解。
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