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2013年12月31日火曜日

プレセペ星団

 
 勢い余ってプレセペ星団を追加=>Untitled Document
 
 ∧∧
(‥ )なんかさ、だんだん
\‐  地学どころか、天文学の
    基礎からも外れてきてない?
 
  (‥ )まあ、いいんだ
      そのうち、赤土とか
      玄武岩や花崗岩も
      やるからさ
 
 というか、驚いたのが手持ちのデジカメでプレセペ星団の星をまがいなりにも分離できた、ということで。
 
 ∧∧
( ‥)実際には分離した星は
    複数の近接した星では
    ないか? という
    疑惑がありますけどね
 
  (‥ )プレセペ星団は
      なんというか
      星があちこちで小さく
      集まって、クラスターを
      作っているイメージが
      あるからな
 
 思うにリンク先の画像3枚目で見える密集した星、それぞれひとつひとつ、これら自体が実際には複数の星なのではないだろうか。望遠鏡で見た映像ときちんと比較したわけではないので、なんとも言えないけど。
 
 とはいえ、それでも分離できたのは正直驚きである。デジカメとは高度な性能を持つものだ。
 
 ∧∧
(‥ )PENTAX Optio RZ10
 □‐  これ、星を写せるような
    デジカメだとは
    思えませんでしたけどね
 
  (‥ )ポケットサイズだからね
      それに、設定や条件や
      ズームするしないで
      ずいぶん写りが変わるのだ
      こうしろ、というよりは
      自分で色々といじって
      試してみるしかないなあ
 
 
 そもそも今朝方は条件が良かった。年末の真夜中、冬の関東。日本海から吹く風は列島を越える時点で雪を降らし、水分を失って乾いて澄んでいる。それに人の動きも少ないせいか、肉眼でかに座が見えるし、
 
 ∧∧
( ‥)プレセペも一応、肉眼で
    見えましたよね
 
  (‥ )良き、夜であった
 
 ただ、さすがに放射冷却が効いて寒いので、早々に退散。
 
 ∧∧
( ‥)さて、では仕事の方を
 
  ( ‥)あと少しだからな
    ‐□
 
 
 *ところで
 
 広がる畑や田んぼの間を歩きながら、気づいたことがある。夜も回って2時過ぎだというのに、珍しく車の通りが多いのだ。それも妙にのろのろ運転。時速20キロ出ているかも怪しい。
 
   運転席の人、妙に
 ∧∧ 前のめりでこわばってますね
( ‥)
 ‐( ‥)街灯がなくて真っ暗
     左右が田んぼだから
     神経質になって
     いるだけかもしれんけど
 
 とはいえ、ヘッドライトはつけているし、これまでの経験からしてもこんなに遅いのはどうもおかしい。それも間隔を置いているとはいえ、2台続けてだ。思うにあれは
 
   
 ∧∧ 飲酒運転?
(‥ )
 ‐( ‥)仕事も無い年末の夜だろ?
     可能性はあるな
 
 2006年、福岡で飲酒運転をしていた福岡市職員による追突事故。追突された乗用車が博多湾に転落、子供3名が死亡。
 
 あの時、近所の公園でぼけーっとしていると、50代、60代のおっさんの会話が耳に入ったのである。
 
 あの事故ひどいよね?
 
 そうだね、あれ以来、俺、飲酒運転してないよ
 
 ∧∧
( ‥)まじかよ
 
  ( ‥)ここらへん、
      ちょいと田舎でな
      都市化は進んだけども
      世の中、信用ならんことが
      多いでな



     

2013年12月30日月曜日

かに座の写真と青い空のシュロヤシと

 
 かに座のコンテンツをアップ=>Untitled Document
 
 ∧∧
(‥ )かに座さん、意外にも
\‐  写真に写ってくれました
    からね
 
  (‥ )プレセペ星団も一応、
      撮影できたんだよな
      なんともはかなげな
      画像だけども
      肉眼で見た状況に
      かなり近いのだよね
 
 
 美しい天文写真はそれはそれで結構だけども、こんなチープな画像でも、チープであるがゆえに使い道が出る場合もある。
 
 ∧∧
( ‥)それにしても、
    まがいなりにも
    プレセペ星団まで
    撮影できるとは
 
  (‥ )昨晩というか、
      日時としては今朝なんだが
      月もなくてきれいな夜空
      だったからね
      実際、ひさしぶりに
      望遠鏡でプレセペを
      見る事ができたしな
 
 星団を肉眼で見るのは、さすがに無理だったが、かに座自体は眼で確認できた。ただし、家の前では無理で、家から出て、少し離れた場所なら見えた。どこでも街灯はあるし、そこの距離は家からほんの数十メートル先なんだが、片側が樹々の影になっている。見えたのはそのせいかもしれない。
 
 ∧∧
(‥ )街灯の灯りが微妙に影響を
\‐  与えているわけですね
 
  (‥ )何気ない街灯が星座の
      見える見えないを
      左右してしまうくらい
      神奈川中央の空は
      明るいってわけよ
 
 
 そして夜は開けて、さても、さても、昼間は昼間で散歩
 
 ∧∧
( ‥)ひなたぼっこは
    暖かでした
 
  ( ‥)空は青く、しかし
    ‐□ 高い場所は
      風が強いのかな?
      南からたなびく雲が
      流れてきてね
 













 
 ∧∧
(‥ )南からの風ということは
\‐  気圧は冬型配置じゃない
    ということなんですかね?
 
  (‥ )さあ? どうだろうね
      局地的なものかも
      知れないしな
      今夜の天気はどうなるかね



火星、順行中

 
 起きて、いそいそと撮影に出かける。
 
 ∧∧ さむーい
( ‥)
 ‐( ‥)まあ、さすがにね
   ‐□
 
 昨日、29日早朝の4時に引き続き、本日2013年12月30日2時36分に、
東より昇るおとめ座を撮影。
 
















 ∧∧
(‥ )γ(ガンマ)星ポリマに
\‐  対して、火星が動いているのが
    分かるね
 
  (‥ )21時間30分で
      このぐらいは
      動くわけだな


これはhilihiliのhilihili: おとめ座の火星の続き
 
 


2013年12月29日日曜日

おとめ座の火星

 
 おとめ座の火星を追加=>Untitled Document
 
 ∧∧
(‥ )おとめ座のγ星ポリマの
\‐  近隣を火星さんが通過中
 
  (‥ )運行が速いね
   □‐  記録だと12月の1日には
      ポリマから13度30分の
      位置にいたんだけどね
 
 ポリマに対して、腕を伸ばして、親指を立てた手の幅ぐらいの角度にあったのだけども、今朝方には2分の1度程度、つまり腕を伸ばした時に見える人差し指の幅よりも近くなっている。速い速い。
 
 ∧∧
( ‥)3日もあれば
    指の幅、ひとつ分ぐらい
    動いていく計算ですね
 
  ( ‥)うん、だけど、
    ‐□ じょじょに速度が
      落ちているみたいだな
      10月28日から
      11月8日の時点では
      2日もあれば指一つ分の
      移動をしていたし
 
 ∧∧
(‥ )明るさもじょじょに
\‐  強くなってきたみたい
    ですね
 
  (‥ )10月31日の時点で
      レグルスと同じぐらい
      そう自分でも書いている
      からね
 
 =>hilihiliのhilihili: 火星・レグルスおよそ9度10分
 
 ∧∧
( ‥)レグルスさんの光度は1.43
    今はスピカさんと同じぐらいで
    スピカさんの光度は1.21
 
  (‥ )光度ってのは一等違っても
      結構大きな差だからね
      地球が火星に
      追いつこうとして
      両者の距離が
      じょじょに近づき、
      光度が上がり始めたのだ
  
 ところで
 
 ∧∧
(‥ )それにしても、ちいちゃな
 □‐  デジカメだと、見事な
    星空にはなってくれませんね
 
  (‥ )でもさ、神奈川の中央で
      星を見ると、
      本当にこの程度しか
      星が見えないんだよな
 
 なんというか、この頼りない写真が、実際に目で見た星空の様子にかなり近いんである。  
 
 

機械仕掛けのダッチワイフと答えたら、その人工知能は本物だ

 
 ∧∧
(‥ )人工知能学会の
\‐  学会誌の表紙が
    女性差別だ、性奴隷だと
 
  (‥ )ああ、機械仕掛けと
      思わしきお姉さんが
      掃除しながら本を読んで
      こっちを見てる奴ね
 
 はて? これがメイドロボット、機械仕掛けのダッチワイフだという解釈とその根拠はいずれにありや?
 
 ∧∧
(‥ )単に自分の部屋を
\‐   掃除している
     人工知性かもしれません
 
  (‥ )むしろその解釈こそが
      論理的にはスマート
      だろうね
      メイドロボットなら
      主人がいてメイド服を
      着ているべきだし
      ダッチワイフだというなら
      セックスしてなきゃ
      駄目だよね。
 
 背中にケーブルのつながった掃除をする女性、という絵から、機械仕掛けのダッチワイフを連想する。これは論理的には正当化できない飛躍であって。
 
 ∧∧
( ‥)だが、それこそが
    人間の特徴だと
 
  (‥ )人工知能はこういう
      人間の認知的な特性をも
      再現せねばならん。
 
 例えばの話、
 
 手がかり:彼女は学生時代、社会貢献に関わる運動を盛んに行っていた
 
 設問:この人は卒業後の今、なにをやっているか? 選択肢より選んでください
 
 1:専業主婦
 2:銀行員 35歳独身
 
 このような設問を与えられた時、どういうわけか
 
 彼女は今、2番:銀行員 35歳独身 である、を選ぶ人が多い。
 
 ∧∧
( ‥)もちろん、学生時代の運動と
    35歳独身の間に
    何の因果関係もない
    この連想は論理的には
    まったく正当化できない
 
  (‥ )だが、これこそが
      人間の認知であり、
      人間という知能の特性だ。
      そしてこれを再現する
      これぞ人工知能
 
 つまり機械に人工知能学会誌の表紙を見せた時、
 
 女性が掃除をしています。と言ったら、それはまだ単なる機械
 
 ∧∧
( ‥)だがしかし
 
  (‥ )これは機械仕掛けの
      ダッチワイフです! と
      言い出したら本物だ。
 
 もちろん、その人工知能は、学生時代に社会運動をしていた? ああ、彼女は今、35歳独身に決まってます、と言い出すだろう。というか、そうでなければ人工知能ではない。その連想は論理的には正当化できません、とか言うようだったら、それはまだ、ただの機械だ。
 
 ∧∧
(‥ )まあ、しかし、それを
\‐   考えますとねえ…
 
  (‥ )知能とは、
      無様なものよな
 
 だがしかし、知能とやらが見せる、この無様で哀れでひ弱な有様、これこそがすばらしい。
 
 そして、これを機械で再現せしめた時、我々は自分自身の解剖に成功するのだ。
 
 

2013年12月28日土曜日

直接選挙制という大衆的弊害

 
 ∧∧
( ‥)オバマ大統領は
    安倍首相を冷たくあしらった
    というのがもっぱらの話
 
  (‥ )外交ってのは儀礼であって
      そういうことやっちゃ
      いけないんだけどね
 
 というか、普通に失礼だよね。
 
 オバマ大統領は国粋主義者とも揶揄される安倍首相を嫌っているという話。
 
 ∧∧
( ‥)嫌いな人には会いません
    ですかね
 
  (‥ )私人としてはそれでも
      良いけども、
      公人でそれをやったら
      ただの駄目な人だよね?
 
 ∧∧
(‥ )でっ、靖国神社への
\‐   参拝をするな、とか
     注文をつけていたらしい
 
  (‥ )失礼で、公人として
      あるまじき振る舞いをして
      注文をつける。
      これは馬鹿にしてるだろ
      
 
 というか、自分がこういう扱いをされたら、と考えてみればいい。普通の人間なら、はらわたが煮えくり返るだろう。
 
 ところがである
 
 ∧∧
(‥ )シリアの毒ガス問題では
\‐  限定攻撃を示唆するも
    結局、実力行使はなし
    2013年の秋には
    APECをドタキャン
    でもって、南アフリカの
    故マンデラ大統領の
    葬儀には参列
 
  (‥ )ここら当たりから
      ははーん、という感じに
      なってくるよなあ。
 
 ああ、この人、理念はあるけど、何も分かってないただの素人だわ。
 
 という評価。
 
 ∧∧
( ‥)多分、諸列強の指導者たち
    からはそう思われている
    だろうと
 
  (‥ )自分が企業の社長だとする
      そして、取引先の
      大企業の年下の社長が
      自分や他の社長に
      こういうことをする人だと
      考えてみる。
      自分ならこういう人を
      どう思うのかってことさ。
 
 会わない、失礼、公人の自覚がない、口先だけ、ドタキャン、シンボル的な故人の葬儀には参列。それぞれにそれぞれ立派な理由があっても、こういう行動がずらりとそろうと、さて、自分ならどう思うか?
 
 ∧∧
(‥ )諸列強の指導者たちって
\‐  中国の方々も含まれますよね
 
  (‥ )中国は自由競争が
      激しすぎる国で
      誰もが強烈なビジネスマン
      みたいなもんでな。
      そういう人たちからみれば
      オバマっちは
      カモに見えるかもしれんな
 
 それにしても、オバマ政権、二期に入ってから一気に外交面で問題目白押しって状態になってきたけども。
 
 ∧∧
(‥ )なぜでしょうね?
\‐  第一期で国務長官だった
    ヒラリーさんが
    退任したからですかね?
 
  (‥ )考えて見れば、
      ヒラリーさん
      ファーストレディーの
      時代から
      旦那を尻にしいて、
      影の大統領とか
      言われてたけども…
 

 ∧∧
( ‥)ヒラリーさんいなくなって
    オバマさん駄目に
    なっちゃった?
 
  (‥ )どう評価すべきか知らん
      けどもさ、
      ヒラリーさん、
      政権にいた時代が
      長い人なんだよなあ
      旦那と一緒に外遊したし
      さらに国務長官として
      外交したわけだしね
 
 
 ∧∧
(‥ )ヒラリーさんにしておけば
\‐  良かったのですかね?
 
  (‥ )でも柔和でハンサムな
      オバマっちと比べて
      ヒラリーたん、表情が
      ちょっときついんだよね
 
 ∧∧
( ‥)失礼な
 
  ( ‥)クリントンがモニカと
    ‐□ 浮気した時、
      オーストラリアの人に
      尋ねてさ
 
 日本人から見るとモニカは見た目がちょっときついのだが、ヨーロッパの方々にとっては、あれが美人なのかね?
 
 いや、モニカは僕らから見てもあれで、アメリカの人もそこが恥ずかしかったみたいよ。俺たちの最高指導者がなぜあれを…、大統領ならもっとこう…、という感じで。
 
 ∧∧
( ‥)...失礼な
 
  (‥ )失礼だけど
      現実なんだよ
 
 さらに聞いたのである。
 
 モニカよりはヒラリーの方が美人だよねえ?
 
 ...いや、それはどうかなあ。
 
 どっちかを選べ、と言われたらヒラリーじゃね?
 
 ...まあ、そうねえ。
 
 ∧∧
( ‥)失礼な
 
  ( ‥)でも、直接選挙制には
    ‐□ こういう弊害があるって
      ことは忘れちゃいけないな
 
 柔和でハンサムなオバマか?
 
 ちょっときつめな表情のヒラリーか?
 
 大衆は見た目で選ぶし、見た目は重大だけども、それが致命的な結果をもたらすこともありうる。
 
 ∧∧
(‥ )アメリカどうなっちゃうの
\‐   でしょうね?
 
  (‥ )この点、日本はいいよな
      任期を待たずに
      引きずり下ろせるからな
      
 直接選挙制だとこうはいかん。
 
 
 
 *それにしても
 
 ∧∧
(‥ )オバマさんヒラリーさんが
\‐  いなくなって、
    内政に専念できなくなって
    脳内パニックですかね?
 
  (‥ )なんか途端に混乱的に
      なってきたイメージが
      あるからなあ。
      考えてみれば、
      失礼なことをしているのに
      相手に注文つけるってのは
      自分のことで手一杯に
      なっている人間がよくやる
      間違いだよね。
      それもどつぼにはまるって
      やつだ。
 
 自分の仕事に専念したいから外回りをしない。しかし、そうすると外で問題が起きる。すると自分の仕事が手につかない。そうなると外回りが…という悪循環。
 
 ∧∧
( ‥)....なんか起きますかね?
 
  ( ‥)そういう予測が立つなら
    ‐□ それで金儲けするのが
      予言した者の筋なのだ
      金も賭けられない
      予測なんざ、
      机上の空論だでな
 
 とは言うものの、さてはて、以上の予測から金儲けする手段は何も思いつかん。
 
 
 

無理数の宇宙

 
 ∧∧
( ‥)例えばの話、
    座標とか距離で考える
 
  (‥ )ある二つの物体の距離は
      都合良く自然数になって
      くれるだろうか
 
 ∧∧
( ‥)なってくれる時もあるし
    無理数になることも
    あるでしょう
 
  ( ‥)結局そういうこと
    ‐□ なんだよな
      いくら量子コンピューター
      というご都合主義を
      持ち出しても、
      シミュレーションする
      過程で無理数が出てきたら
      どうにもならん
 
 無限に続く数をどうシミュレートせよと?
 
 ∧∧
(‥ )たぶん、座標で言えば
\‐  Xが131 Yが256
    そういう感じで
    素粒子の位置を示せる
    つまり、自然数、あるいは
    割り切れる数で示せる
    だから演算可能だ、
    そう思っていたのかも
    知れませんね。
 
  (‥ )座標で宇宙が記述できる
      のであれば、
      ラプラスの魔は実在しうる
      ってか?
      だが問題はここだ
      僕らが使う座標って、
      単なる人為的な目盛り
      でしかないんだよね。

 量子コンピューターで宇宙を完全再現できる、という主張は、なんのこっちゃない、古典物理学で言われたラプラスの魔を実現できるという主張だ。
 
 だが、この考えにはどうも落とし穴があるのではないか?
 
 実際には、人為的な目盛りという恣意的な枠組みを作ることで、無理数を考えから排除したのではないのか?
 
 いや、あるいは、人為的な目盛りに騙されて、自然数と数の比だけで世界を記述できる、そう勘違いした人がいる。そう言うべきか?
 
 ∧∧
( ‥)無理数を排除するのは
    勝手だけども、
    問題は現実世界がそうか?
    という話ですよ
 
  (‥ )少なくとも、この宇宙が
      無限分割できる世界なら、
      この世は無理数だらけだと
      思うけどもな。
 
 言い換えれば
 
 ∧∧
( ‥)あなたはこの宇宙が
    シミュレーションされた
    ものではない、
    そう考えていると
 
  (‥ )まあ、
      そういうことだね
      シミュレーションで
      宇宙を作るという
      哲学の思考実験や、
      SFにも意味はない。
      そう考えているわけさ
 
 
 もちろん、ありうる宇宙の中には無限の演算が有限時間で可能な宇宙もあるのかもしれない。それがどんな宇宙なのか理解不可能だけども。
 
 ∧∧
( ‥)あるいは、
    この宇宙ではこの宇宙自身を
    演算できない、
    それだけのことかも
    知れないけども
 
  (‥ )だが、少なくとも、
      この宇宙がシミュレート
      されたものであるという
      根拠はないことになる
      それで充分。
     
 思うに、無理数、というのは、思っている以上に重要な鍵なのかもしれない。
 
 もちろん、この問題はもっと詳細に検討、リサーチしなければいけない。
 
  
 これはhilihiliのhilihili: 私のいる世界は割り切れない世界の続き
 
 
 

私のいる世界は割り切れない世界

 
 ∧∧
( ‥)あなたは疑っているのだと
 
  ( ‥)そうだね、疑っているね
 
:プラトン
:SFファン
:ロジカルシンキングを信奉するビジネスマン
:マルクス主義者
 
 これら全部、根っこは同じ
 
 ∧∧
( ‥)定義、公理、演繹、体系化
    それしかない人々だと
 
  (‥ )定義、公理、演繹
      そして体系化、
      これさえあれば
      完全な理解に到達できる
      そう考えた人々だ
 
 実際、SFマニアである人が曰く、すべての素粒子のベクトルを測定し、それを量子コンピューターで解析すれば過去も未来も分かり、そのシミュレーションによって初めて古生物学は科学になりえるのだと。
 
 ∧∧
( ‥)たわごとだと
    だがあなたには以上の
    見解から納得もしたと
 
  (‥ )端的言っちゃうとだ
      彼らの世界は
      割り切れる世界なんだな
 
 彼らの世界には、おそらく無理数というものが存在しない。いかなる数の比でもっても表現できない、無限に続く数、それが無理数。これが存在しない世界に彼らはいる。
 
 ∧∧
( ‥)量子論や不確定性
    そういう話を抜きにしても
    計算の中に無理数があったら
    どうするつもりなのか?
 
  (‥ )無限の彼方までいかないと
      正確な値が分からない数字
      それが計算に入ったら
      さて、何度目の演算で
      明らかな誤差が出現するか
      
 
 無理数が存在する世界はシミュレートできるか? 少なくとも、彼がその可能性を考慮していないことは確かだろう。過去も未来も正確に演算できる。そう主張しているということは、彼の、いや彼らの世界には割り切れる有限の数字しかないこと、いわば自然数しか存在しない世界に住んでいると、予測できる。
 
 ∧∧
(‥ )それって例えば√2や
\‐   πが存在しない
     世界なんですよね
 
  (‥ )考えてみれば信じがたい
      話であるんだ。
      どれも義務教育で習った
      数のはずだからな
 
 だが、先の言い様、量子コンピューターによる大演算を用いれば宇宙を再現出来る、この主張に感銘を受けた人々も確かにいた。
 
 つまり、世界には自然数しか存在しない。そう信じ込んでいるらしき人々がいるのだ。これは衝撃である。
 
 この世界は完全に割り切れて完璧に予測可能である。この思想は驚きである。
 
 だが、そう考えると理解しやすいことがある。
 
 世界は確定的で、未来は予測できる。こういう思考をする人々は過去から現在に至るまで、連綿と存在した。
 
 確かに彼らはいた。
 
 未来は予測可能だ。うかつにもそう言い立てて、我々こそ指導者にふさわしい。そうマルクス主義者は主張して、そして失敗したのではなかったか?
 
 確かに確かに、マルクス主義者の開祖、マルクスはダーウィンと同時代の人物でありながら、ダーウィンがおぼろに導入を始めた統計学の世界に住んでいなかった。マルクスの世界はむしろ時代遅れになっていく決定論的な古典物理学の世界のままだった。彼はまだ、ラプラスの魔が住んでいられた世界の住人だった。端的に言うとマルクスもマルクス主義も、誕生の瞬間から時代遅れの単なる遺物でしかなかった。
 
 そして、現在でもロジカルシンキングを信奉する人々がいる。
 
 これらすべての始まりのようにも見えるプラトンは、イデアを前提として定義を信じ、論理を振りかざし、無理数を抹殺しようと試み、師匠が開いた無理数の証明をあろうことか記述せず、師匠の証明は記録から消えた。おそらくはユークリッドの原論の内部に痕跡自体は残っているはずなのだが、師匠とその証明に対するなんという暴虐。
 
 そしてSFファンは先のような有様。
 
 サイエンスフィクションと言いつつ、この宇宙は完璧に割り切ってシミュレートできる、このような主張を信奉する有様は、まさに奇怪。発想ではなく、思考がスチームパンクなのだとも言える。ラプラスの魔が実在できた決定論的宇宙の住人たち。見捨てられた時代遅れの遺物。それがSFだということではないのか? そうでないというのなら、では冒頭のあの主張は一体なんだ?
 
 ∧∧
( ‥)そして、全部、根っこは同じ
    人は定義と論理と体系化で
    分かった気になれる動物だ
 
  (‥ )というかだな、
      定義と論理と体系化に
      固執する人間が
      必ず、ある割合で
      産まれてくる、
      そう見るべきではないかと
      思うのだけどね。
 
 そして彼らは仮面をつける。それはプラトン主義であったり、イデアであったり、あるいは決定論であり、あるいは分類主義であり、あるいはマルクス主義であった。そうではないか?
 
 彼ら自身は科学を口にするが、実際には彼らの世界観は非常に古く素朴なのだと言える。自然数しか存在しない世界とはあまりも古典的だし、そして義務教育とは一体全体なんだったのか? と思わせるものがある。
 
 ∧∧
(‥ )自分は割り切れる世界に
\‐   住んでいるか否か
 
  (‥ )これは、意外と重い
      課題なのだと思う
 
 

 
 

2013年12月27日金曜日

取引先の社長が若くて頼りにならない場合

 
 ∧∧
(‥ )安倍さんが靖国神社を
\‐  参拝
    アメリカが異例の
    批判的声明
 
 (‥ )あまり波風を立てては
     欲しくない、
     遠交近攻
     ”日本は隣国だ”という現実
     過去、戦争をした事実
     リベラルな民主党政権
     アメリカの見解は当然だけど
 
 アメリカ軍自体はともかく、あの国、イラク戦争の痛手で、これから一世代は役に立たないんじゃねーの?
 
 ∧∧
( ‥)ベトナム戦争の後、
    どうにもならなくなった
    ようにね
 
  ( ‥)それに、これからまだ
    ‐□ 3年間はオバマ政権だ。
      そしてどうも
      あの政権の外交は
      ちんちくりんだからなあ
      次に期待で、それまで
      ばいばいなのかもね
 
 なんというか、今のアメリカは、やることやっていないのに文句だけ多い、という、いかにもリベラルなイメージ。不満があっちこっちで出ているらしい。
 
 ∧∧
(‥ )保守派の田舎臭いおっさんより
\‐  スマートなんですけどね
 
  (‥ )世界の大半は田舎なんよ
      都市のおしゃれでひ弱な
      理屈で推し量ると
      流れを見誤るだろう。
 
 この機に乗じてプーチン大統領が日本に接近してくる、というのも当然と言えば当然。
 
 ∧∧
( ‥)プーチンさんや安倍さんの方が
    オバマさんよりも年上で
    経験も長い
 
  (‥ )彼らからすれば
      ”役立たずの青二才”に
      見えている可能性が
      あるよなあ。
 
 というか、普通、こういう状況だとそう評価するのが自然だろう。
 
 大事な取引先の大企業、あるいはライバル会社なのだが、就任した新しい社長が、自分より年下で経験が短く、口先は立派なリベラルなんだが、どうも常識とかこれまでの取引をきちんと把握していないらしい。
 
 となれば、皆が新社長をどう思うのか? それは火を見るよりも明らか。
 
 ∧∧
(‥ )まあ、いくら日本とロシアが
\‐  接近したとはいっても
    武器は西側や
    アメリカの企業から買っている
    わけですから
    日本がロシア陣営につくなんて
    ことはありえないわけ
    なんですけどね
 
 (‥ )そんなことは日本もロシアも
     アメリカだって承知の上だな
 
 ただ、アメリカがここしばらくはあまり役に立たない、というだけの話。
 
 ∧∧
(‥ )せっかくベトナムの痛手から
\‐  湾岸戦争で立ち直ったのに
    国民の総意を受けて
    イラクに攻め込んで
    また貯金がマイナスに
 
  (‥ )そして今度は世界なんて
      どうでもいいから
      引きこもりだろ?
      素人の大衆に
      最高権力者を直接選ばせる
      直接選挙制の弊害が
      もろに出ている
      状態だよね
 
 日本だって、直接選挙で選んだ知事は、しばしば成り上がり者の素人で、ろくなことをしなかった。それを考えるとアメリカの迷走ぶりは理解しやすい。
 
 ∧∧
( ‥)なんか頼りになりませんと
 
  ( ‥)頼りにならないなら
    ‐□ 頼りにするわけには
      いかんからなあ。
 
 それに、中国と日本が争うことは、相互に不利益だが、相互に利益がある。そういう側面もあるんだろう。
 
 ∧∧
( ‥)日中が互いに争えば
 
  (‥ )分裂して、混乱するのは
      アメリカだからね
 
 
 

さあ、世界の鍋の中へ

 
 紀元前6世紀の人物ピタゴラスは数字と数の比を宇宙の根幹とみなして、それを宗教とした。紀元前5〜4世紀の人物プラトンはその伝統を受け継いだ哲学を広めた。
 
 ∧∧
( ‥)そういう2〜300年あまり
    続いた伝統の成果を
    ユークリッドが
    アレクサンドリアにおいて
    紀元前3世紀初頭に
    まとめたものが
    「原論」
 
  ( ‥)古代ギリシャの数学は
    ‐□ 世界には真理、あるいは
      理想的な原型とも言うべき
      イデアがある
      それは定義と公理と演繹で
      証明、発見できる
      そういう考えに基づいた
      ものなんだよな
 
 いや、数学というべきではないのかもしれない。それは宗教であって哲学であって人生の指針であって
 
 ∧∧
( ‥)数道って感じですかね?
 
  (‥ )剣道とか茶道とか
      そういうのと
      同じ感じと見るべきかもね
 
 宗教、信念、確信、理想、貴族的なエリート感覚、演繹、証明、定義、数学
 
 これらがごちゃまぜになった、おっさん理論、それが数道、とでも言えば良いか。
 
 いかにも地方都市のおっさん、例えばプラトンが飛びつきそうな内容ではないか。
 
 彼が無理数を抹殺しようとした暴挙も、こう考えると分かりやすい。
 
 数学では暴挙でも、数道と考えれば作法だろう。
 
 そしてさらに、ここから数学を抜いちゃったものが
 
 ∧∧
( ‥)ロジカルシンキングだと
 
  (‥ )まあ、そんな感じじゃね?
 
 そうね、そういう意味ではロジカルシンキングとはピタゴラス教団の劣化コピーだとも言える。
 
 そして多分思うに、現在と同じ劣化は多分、古代でも同様に起こった。
      
 
 ∧∧
(‥ )ポリス時代に盛んだった
\‐   数学や哲学も、
     ローマ時代に入ると
     人生訓を述べただけの
     ストア哲学や
     エピキュロス哲学に
     なっちゃうんですよね
 
  (‥ )劣化コピーになって
      おっさん哲学に
      なっちゃったんじゃね?
      今も昔も人間のやる事には
      限界があるからな
 
 ああ、そういえば「絶望先生」でこんなネタがあったじゃないか。内容と題名が合っていない本が多すぎます。先生のこの一言から、図書委員同士による、内容に合った題名を考えだせ、という勝負が勃発するという話。*「絶望先生」第七集 69話「バラバラの名前」
 
 ∧∧
( ‥)ああ、
    「世界の中心で愛を叫ぶ」を
    「オーストラリアの観光地で
     人灰をばらまく迷惑な
     日本人観光客」に
     変えたりとかね
 
( ‥)当時ベストセラーだった
  ‐□ 「国家の品格」も
     勝負のネタにされてね
    「新橋ガード下の上司の愚痴」
     に変えられただろう?
 
 ああ、いいねえ。元の本は読んだ事無いから知らんけども、「新橋ガード下の上司の愚痴」とはすばらしい響きじゃないか。
 
 ∧∧
( ‥)…ローマにおける
    数学を取り除かれた
    ギリシャの劣化哲学は
    「ガード下飲み屋で語られる
     上司の愚痴」ですか
 
  (‥ )挫折したおっさんに
      数学なんか無理な話だでな
      なんちゃってロジックで
      うさんくさい人生訓を
      垂れるしかないわけよ
 
 嘘だ、というのなら、ではなぜだ? ロジックというのなら、なぜ証明が出てこない? なぜ数学を無視する? 論理を賞賛しつつ、プログラマーを唾棄するのはなぜだ? なぜ論理式が出てこない?
 
 逃げているのだろう? 自分の学力が足りなかったゆえにこそ、今ここにいる。自分の過去の結果、それが今だ。そのことは誰よりも自分たち自身がよく知っているのだ。そうではないか。

 現在日本におけるロジカルシンキングも、ロジカルシンキングの元がアメリカだというなら、アメリカのビジネスマンも、そして古代ローマの悪戦苦闘もそういう文脈で見た方が、多分、より現実的だろう。
 
 無数のおっさんが狭く煮え立つ鍋の中でもがき苦しんでおる。
    
        
 

2013年12月26日木曜日

ロジカルシンキングは地方都市のおっさん向けだからね

 
 ∧∧
( ‥)意地悪な言い方を
    すればですよ
 
  (‥ )ロジカルシンキング
      なんてのがそこそこ
      流行るのは、
      楽だからなんだよね
 
 そもそもロジカルがどうしたこうした、と大袈裟に言い出したのは2000年以上前の人口数万程度の都市にいたおっさんたちなのだ。こんな程度で出来ることがそんな大層なもののわけがない。
 
 ∧∧
(‥ )でもユークリッドの原論を
\‐  生み出したのもこの人たち
    なんですよね
 
  (‥ )じゃあ、ロジカルシンキング
      とか言ってる人は、
      原論と証明から
      始めないとな
 
 現実はそうではなく、ただ単に勉学に挫折したおっさんたちが人生訓を理屈っぽくこねくりまわすだけであった。
 
 原論を作るでもなく、読むでもなく、論理では扱えないものも扱うべく統計をするでもない。
 
 ロジカルシンキングなんて、背伸びしたいアマチュア向けの詐欺的な冗談だろう。紀元前の世界ならいざ知らず、現代世界において真面目に評価するようなもんじゃない。
 
 
 ∧∧
( ‥)でも、だから売れる?
 
  (‥ )物を売るには
      色々な手段があるのだ
      最新型だから売れる
      不可欠だから売れる
      正確だから売れるってのは
      素人の考えよな

 
 

骨董品は骨董品だ 新しい機能はそこにない

 
 この物差しは正しい
 この物差しで測った長さは10センチである
 測られたものの長さが10センチであるという計測結果はゆえに正しい
 
 ∧∧
( ‥)実際にはこの物差しが
    ”狂っていても”
    それゆえに
    結果が間違っていても、
    以上の言及自体は
    論理的には
    正しいことになる
 
  ( ‥)論理的に正しいだけでは
    ‐□ 現実に関して
      何一つ語ることが出来ない
      そういうことなんだが
 
 どういうわけか、論理的に正しければ答えも正しいはずだ、と勘違いしてしまう人はそれなりにいて、
 
 ∧∧
( ‥)そして狂った物差しで
    人を測っては
    これは良い
    これは駄目、と
    殺しまくってきたと
 
  (‥ )マルクス主義者はこれを
      やっちまったんだよなあ
      言い換えれば、
      マルクス主義者は
      ロジカルシンキング主義者
      だった、そう言えばいいか
 
 いや、もっと正しく言うと、人間の中には定義と分類と論理と公理体系に異様に執着する人が必ず産まれてきて、そういう人々が19世紀から20世紀にかけて選んだ仮面、それがマルクス主義だった、と言った方が良いか。
 
 ∧∧
(‥ )紀元前5〜4世紀には
\‐  プラトンさんとかが
    論理と公理体系を
    奉じていたと
 
  (‥ )昔、面白い話を
      聞いたな
 
 レーニンだったか、いや、スターリンだったか。プラトンやアリストテレスの論理学を知って、その内容にいたく感動し、そして讃えた、という話。
 
 ∧∧
( ‥)2000年以上前の
    ギリシャ哲学者たちは偉大だ
    そういう受け取り方ですね
    こんな古代に俺たちが
    学ぶべきものがある!
    という感動
 
  (‥ )実際には逆でさ
      2000年前、地方都市の
      おっさんの考えたレベルから
      私は進歩しておりません、
      という
      恥ずかしい話なんだけどね
 
 事実、ギリシャ科学は現実的にはげろげろな内容で、ギリシャ数学ですら、現代の中学、高校、いや、小学校から見てさえも劣っている部分がある。ユークリッドの原論ですら、あの偉大な業績ですら、あのままでは自然科学には全く全然役に立たない。分度器すら作れない始末。
 
 ∧∧
(‥ )現代人の数学的能力は
\‐  古代人よりもはるかに
    上ですからね
 
  (‥ )数学だけじゃない
      物事の把握においても
      僕らの方が
      圧倒的に上なのだ
 
 例えばの話、論理では因果関係を説明できない、こういう知識は比較的最近のものだ。
 
 例えばの話、人間の思考には論理や演繹、帰納法では全然正当化できない得体の知れない動作があるが、実はこれが非常に重要。こういう知識もこの100年ぐらいのものだ。
 
 ∧∧
( ‥)ダーウィンさんが使った
    仮説演繹法
    ダーウィンさん以後に
    始まった統計学。
    いずれも論理や演繹、
    帰納法でも正当化できない
    独自の、しかし重要で
    実り多い手法
 
  (‥ )こういうものが
      古代ギリシャには
      まったくない。
      これはマルクス主義者でも
      同様だったのだよね
 
 古代ギリシャ哲学が輝いて見える時、マルクスの理論がまぶしく見える時、今、流行っているらしいロジカルシンキングが希望の光に見える時、それはまやかしであると知るべし。
 
 ∧∧
(‥ )実際には近代において
\‐  僕らが手にした新たな手法や
    新たな発見を知らぬ、
    薄汚れた中世期の遺物でしか
    ないのだと
 
  (‥ )まあ、骨董品には
      骨董品の価値があるのだが
      いくら価値はあっても
      新しい機能自体は
      そなわっていない、
      それは忘れるべきでは
      ないよなあ



  

2013年12月25日水曜日

物差しが有効であるには現実と照らし合わせないといけない

 
 ∧∧
(‥ )南スーダンのPKOで
\‐  自衛隊が韓国軍に
    銃弾提供
    というニュース
    
  (‥ )いつも自衛隊ガーと
      言っていた左派が
      だんまり決め込んでる
      とか揶揄されてるのな
  
 これで供給先がアメリカ軍だったら大騒ぎだっただろうに、そうでない、という二枚舌。
 
 ∧∧
( ‥)と、批判されてしまうと
    というか、
    そう批判されているのだと
 
  (‥ )原理原則はそれ自体では
      まったく意味がない
      
 
 マルクス主義であるから良い。マルクス的に考えて、これは良い。
 
 こういう”原理原則”は、”マルクスが提案した理論”に合わせているだけで、理論自体の検証が無い。
 
 ∧∧
( ‥)理論自体を絶対の物差しに
    してしまったので、
    物差し自体を検証することが
    出来なくなってしまう
 
  ( ‥)物差しが無謬であると
    ‐□ 設定した以上、
      たとえ、その物差しが
      間違っていても、
      原理的にその物差しを
      使い続けるしか
      なくなってしまう。
 
 間違った目盛りで測っているのに、それを是正できなくなる。
 
 間違った目盛りで測っているから問題が次々に生じるのに、物差しが無謬であると信奉すれば、問題の原因は物差しではなく、間違った物差しで測定された人々のせいになる。
 
 こうして無実のものが殺される。
 
 ∧∧
( ‥)物差しの妥当性は
    現実と比較して
    検証すべきである
 
  (‥ )検証されるから物差しは
      価値が出るのだ。
 
 これが出来なかった、というか、これを拒否したがゆえにマルクス主義は価値を自ら失った。知識人はその信用を手放した。
 
 
 
      

売らねばならぬのだ

 
 こうすれば世界は良くなるはずなのに、こうすれば日本は良くなるはずなのに、こうすれば社会はよくなるはずなのに。
 
 だがそうしない。そうできない。
 
 ははーん、分かりましたよ? 世の中、馬鹿ばっかりなんですね?
 
 ∧∧
(‥ )という絶望の声は
\‐  意外と頻繁に聞こえるし、
    語られることでもある
 
  (‥ )まあ、あれね、
      これ、物書きの話にすると
      次のような内容に
      なるんよな

 
 
 なんで俺の書く事が分からないの? なんで受け入れられないの? なんで買ってくれないの?? ははーん、分かりましたよ? お前ら馬鹿なんですね?
 
 ∧∧
( ‥)途端に痛い叫びになりました
 
  ( ‥)痛い内容だけども
    ‐□ 言わんとしていることは
      ある程度、
      事実ではあるんだ

 
 
 ひとつの文章を読む時、人は脳を動かし、カロリーを消費する。
 
 文章を読むとはカロリーの投資でもある。そしてすべての人間が同じカロリーを投資したりはしない。
 
 ∧∧
( ‥)文章Aに対して
    時間やカロリーを
    それぞれ1しか
    投資しない人もいれば
    10投資する人、
    1000を投資する人
    10万を投資する人もいる

  (‥ )人間の脳の出来、
      うんぬん以前に
      投資に差があるんよな
 
 *言い換えると、ここでは”頭の出来”は考慮しない、ということでもある。投資のみで語ることにする。馬鹿という言葉も、時間あたり少ない投資しかしない、という意味に翻訳する。
 
 以上を踏まえると、物書きの仕事とは、自分が1万投資して把握した事柄を、1万の投資をする気がない人、1000人に対して、10ぐらいの投資で把握できる内容にまで簡略、劣化させて出力する仕事なのだ、とも言える。
 
 ∧∧
(‥ )10の投資をする人が
\‐  1000人集まれば
    1万の投資は回収できる
 
  (‥ )本当は自分の人件費とかを
      考慮しないと
      いけないんだが、
      まあ、こういうこっちゃな
 
 もちろん、色々なやり方がある。100の投資で把握できる程度にしておいて正確さを保ち、それを望む100人の人を狙う場合もあるし、反対に0.1の投資しかしない10万人向けに、呑み込みやすいありがちな勘違いや嘘を書いて売る、という手もある。嘘、というのは現実の超絶的な劣化なのだ、とも言えるし、それは商品になりうる。
 
 ∧∧
( ‥)人間の能力や投資の判断に
    差がある以上、
    戦略や売り方は様々である
 
  (‥ )だから、
      なんで買ってくれないの?
      お前ら馬鹿なんですね?
      という叫びは
      事実であると同時に
      間抜けでもある。
 
 100の投資をしないと把握できない内容にしておいて、10万人に売れない、と嘆くのは当然の結果でもあると同時に、間抜けな選択肢でもある。
 
 ∧∧
( ‥)事実を目の前にしている
    はずなのに、
    売り方が分かっていない
 
  (‥ )売り方が分かっていない
      のに、
      人類の大半は馬鹿である
      少なくとも優秀では
      ありえない、
      という事実に怒りだす
 
 まあ、とんちんかんなのだ。
 
 嘆く気持ちは分かるが、やっぱとんちんかんだ。
 
 ∧∧
(‥ )政策も、把握するには
\‐  カロリーと時間の投資が
    必要ですよね
 
  (‥ )世の中、馬鹿だらけだと
      怒り狂う人は、
      あれね、
      怒り狂い、世界を恨む
      ライターと同じだよね
 
 もちろん、そもそも”名案”とやらが間違いである、という可能性もあって、実際にはこれが一番問題になるところなんだろう。
 
 ∧∧
(‥ )そもそも売り方を間違えている
\‐  時点で名案ではないですからね
 
  (‥ )良策だから売れるわけでは
      ないし、
      むしろ、愚策の方が
      受けが良い場合がありうる
      良策を愚策に見せかけて
      売りつけるとか、
      そういう手が必要に
      なってくるわけだ。
      政治家とライター
      このまったく正反対に
      見える人々が、
      実は抱える問題が
      同じだったりしたら
      悲惨だよねえ。
 
 しかも政治の場合、良策や賢策が最悪の事態を招いたりするわけで、世の中、馬鹿ばっかりと嘆くのは、ちと軽すぎやしないか。

 
 
      

幸福、不幸、大滑落

 
 連続したものをそのまま扱おうとしても扱い切れない。
 
 ∧∧
( ‥)連続してるから切りないし、
    仮に有限の量でも
    無限分割するはめになったら
    扱いきれませんからね
 
  ( ‥)そのために微分積分って
    ‐□ あるんだけども、
      微分積分で扱える物事は
      やはり限られているでな
 
 というわけで、便宜的に分割することになる。例えば優秀かそうでないか、不幸か幸せか、善か悪か、良いか悪いか
 
 そもそも物差しだってミリで区切っているものだ。デジカメもスキャナーも画素で世界を区切る。あれだって連続量を扱い切れないから便宜的に区切っているのである。
 
 
 ∧∧
( ‥)でも、こんどは
    便宜的な分割のはずだのに
    分割そのものに意味があると
    思い込み始める
 
 (‥ )ミリは実在する 
     画素は実在する
     そう思い込み始める
     これは不幸だ
     なぜなら分類的に不幸だから
     これは悪だ
     なぜなら分類的に悪だからだ
     道具のはずの分類に
     支配されるのだ
 
 分類はあくまで便宜的な概念でしかなく、扱い切れないものを扱うために、てきとー、に分割した、ミリや画素でしかないはずだのに、今度はそのミリや画素に考えを支配されるようになる。
 
 ∧∧
( ‥)例えばここから先は山です
    山である以上は以下ウンヌン
 
  (‥ )でも実際には山というのは
      便宜的な概念でしかなくて
      あるのは連続した
      地形の凸凹や
      勾配なんだよね
 
 ここから先は便宜上、入山料が必要です。というのは分かるけども、ここから入ったら山である以上、これこれな装備が一律に必要になります、とか、そういう事を言い始めるとおかしなことになる。
 
 ∧∧
(‥ )ここから先は不幸です
\‐
 
  (‥ )不幸が便宜的な概念で
      あるとしたら、
      不幸か幸福かの
      枠組みだけで
      不幸と幸福を語るのは
      意味がないってことに
      なるよね
      幸福だから幸福なのだ
      前提が結果を保証し
      結果が前提を保証する
      無意味なトートロジー
      だよな
 
 だが実際にそこにあるのは、あくまでも連続した地形。谷という分類が小道のくぼみでしかないのか、あるいは真っ逆さまに滑落する危険をはらんだ絶壁なのかは、幸福、不幸という概念で論じ切れるものではない。
 
 ∧∧
( ‥)幸福、不幸という概念ではなく
    地形そのものを把握し、
    それに基づいて判断を
    しなければいけないのであると
 
 
  ( ‥)まあ、反対にさ、
    ‐□ 幸福と不幸なんて物差しで
      俺を測るな! と
      威勢良く言いながら
      真っ逆さまに
      大滑落していく奴も
      いるんだけどな
 
 
    

2013年12月24日火曜日

経験が必要な場面で論理という机上の空論を持ってくる

 
 例えばこんな見解が曰く
 
 日本は技術立国というがそうではない。アメリカなどには何十万、あるいはそれ以上に及ぶ部品を組み立て作るような巨大技術、例えばジャンボジェットやロケットのような技術がある。しかし日本にはない。
 
 これは、日本人が論理思考をすることができないからではないのか?
 
 ∧∧
(‥ )論理思考ですか…
\‐
 
  (‥ )その結論を論理的に
      証明してもらいたい
      もんだな

 たくさんの部品を機能するようにきちんと組み上げる
 
 これには論理思考が必要だ
 
 この結論を前提から証明せよ。
 
 簡単なように見えてこの証明は無理っぽい。というか、間違いだろう。
 
 論理が現実を説明できるか? それは現実を見なければわからない。テストしなければ分からない。この事実、ただ単にこれだけでも、論理的=実際に動作する、が成り立たないことは明らかだ。
 
 
 ∧∧
( ‥)むしろ先の結論は
    論理でも演繹でも
    正当化できず、
    帰納法や経験でも
    正当化できない
    そういう推論過程ですよね?
 
  (‥ )推論というか、
      てきとー、に
      結論を持ってくる
      手法だなあ
 
 別に、てきとー、な思いつきだから悪いってわけではない。世の中も人生も、てきとー、な思いつきがないとやっていけないんである。
 
 ∧∧
(‥ )問題は、論理と言いつつ、
\‐  飛躍したてきとーな
    結論をもってきて
    それを論理だと思い込んでいる
    らしい
 
  (‥ )やってることは普通だけど
      論理で正当化しようと
      いうのは、いただけないね
 
 
 むしろこれ、単純な話で、まっ先にその業界を制覇した企業が一番経験値が多く、しかし人件費がかさむから外注の割合が多くなって、その代わり、経験に基づいてすべてを統括するゼネコン業に特化しただけの話じゃなかろうか。
 
 ∧∧
( ‥)でも結果的に、この話は
    深刻な事態を物語っては
    いるのですよね
 
  ( ‥)勝ち組に勝つのは
    ‐□ 容易なことじゃない
      継続と持続と経験が必要だ
      そういうことだからね
 
 思うにだからこそ、経験が必要な場面で論理と机上の空論を持ってきてしまうのは、さてもさても、いかがなものか?
 
 
 

カノープス:理解は無知の裏返しである

 
 カノープスのコンテンツを作る=>Untitled Document
 
 ∧∧
(‥ )先日撮影した画像だよね
\‐
 
  (‥ )1枚だけうまい具合に
      カノープスが写ってね
      本当はblogへ
      アップしようかと
      思ったのだけど、
      せっかくだから
      HPのコンテンツにしたさね
 
 ∧∧
( ‥)カノープスって地平線
    ぎりぎりの星だから
    大気による屈折で、
    計算よりも上がって
    見えるのじゃなかったっけ?
 
  ( ‥)リンク先にもあるように
    ‐□ 高度は大体2度45分に
      見えたのだ。
 
 だが、カノープスの天空上における赤緯から計算すると、とてもじゃないが、ここからだと、こんな”高く”上がるはずはないようである。
 
 ∧∧
( ‥)つまり屈折?
 
  (‥ )そこんところは
      もう少し調べないと
      ちゃんとは言えないよね
 
 自分に見えたものが星かどうか、星にしてもその星がこの星かどうか、それを同定するには根拠を持ち、それを説明しないといけない。なんでもそうだが、聞いた話に少し足を踏みいれると、実態はかなりややこしい。
 
 ∧∧
(‥ )知らないからこそ
\‐  すっきり理解できる
    そういうことですね
 
  (‥ )理解は無知の
      裏返しでもある
      そういうことだろうな
 
 ともあれ、カノープスを撮影したら、ずいぶん赤く写ったのにはちょっと驚いた。
 
 ∧∧
(‥ )画像だと、
\‐  桃色に見えてるしね
 
  (‥ )中国だと酒を飲んだ
      おめでたい老人の星、
      南極老人星と言われるのも
      これを見ると納得かな
 
 
 

2013年12月23日月曜日

以前のように無邪気でいられるのか?

 
 艦隊これくしょんなるゲームは補給に関して非常にシビアだと言う。空母の維持修繕で大量の物資が消費されるのは言うにおよばず、大戦艦に至ってはどえらいことに。
 
 ∧∧
(‥ )やったことないけど
\‐  そういう話みたいですね
 
  (‥ )いつも思うけどもさ、
      そういうゲームを
      やった人は
      宇宙戦艦ヤマトを素直に
      見る事できるのかな?
 
 
 ∧∧
( ‥)補給もない、たった一隻の船が
    敵、大帝国の首都星まで
    攻め込んで勝利する
 
  (‥ )補給と維持費に泣かされた
      プレーヤーにとっては
      嬉しい話かもだけど、
      そういう夢のような話を
      以前のように素直に
      受け入れられて、
      夢中になれるものかね?
 
 戦争を続けるアメリカのヒーローは少年というよりは、むしろみんなごついおっさんで、空想的な武器もないではないが、日本のような装飾過剰非現実的なロボット兵器はどうも登場しないか、ごく少ないらしい。機械にも魂が宿るアニミズムな多神教の日本と、唯一絶対の神を信奉する一神教のアメリカ、そういう違いはあれど、あっちのロボットはどっちかというと無骨で即物的だ。
 
 ∧∧
( ‥)戦争のコスト、被害、
    戦傷兵、そうした現実が
    空想的な兵器の歯止めに
    なっている可能性?
 
  ( ‥)日本のロボットメカは
    ‐□ 格好よさ重視でな
      装飾過剰で意味不明な
      パーツが多いのよね
      むしろ無駄こそ命っていう
      中世期の甲冑だよねえ
      あれをアメリカ人は
      素直に楽しめるんだろうか
      という話よ

 
 
 もちろん文化的な違いもあるんだろうけども。現実に直面する、という圧力は装飾やデザインにも大きな効果をもたらしうる。
 
 例えばWW1の開戦当初、ドイツ軍なんかが使っていた頭のてっぺんにトゲのついた兜。ああいう装飾と思われるものが機関銃と鉄条網と塹壕戦という現実を前にして、消えてしまったように。
 
 ∧∧
( ‥)ともあれ
 
  (‥ )補給、兵站、損害、損耗率
      こういう無情な現実を
      突きつけられた人は、
      これまで
      楽しんできたものを
      これまでのように
      喜べるものなのかね?
 
 
 そういえば、模型店で戦車のプラモデルの脇にガンダムが置いてあるのを、不謹慎、と評した人がいたことを思い出す。多分、彼は宇宙戦艦ヤマトも、不謹慎。と評するだろう。
 
 
 
 

2013年12月22日日曜日

直角定規による木星運行の誤差は数分の1度程度?

 
 木星の逆行のコンテンツを少し書き直し=>Untitled Document
 
 ∧∧
(‥ )最初は3分の1度ぐらいの
\‐  誤差があったと
    思っていたけども、
    実際はもっと小さい
    みたいですね
 
  (‥ )数値をまとめて
      計算して列挙したら
      10分の1度、
      あるいは数分の1度程度の
      誤差ですんでるみたいだな
      まあ、
      誤差をどう計測するのか?
      というのは難問だけどね
 
 一応、これの続き=>hilihiliのhilihili: ふたご座δ星ワサトと木星
 
 
 ∧∧
( ‥)後、こっちが思いもよらぬ
    誤差が生じている可能性も
    ありますよね
 
  (‥ )今のところ520:...で
      計算しているけども、
      星が結像するのは観測者の
      眼球の網膜なんだよな
      つまり三角法で用いる
      直角三角形の底辺には
      眼球分の長さが
      加わっているのでは
      ないか、
      という問題ね
 
 本来なら、その長さを付け加えないといけないのではないか? いや、それ以前に、付け加えるべきなのか、否か、という問題。
 
 
 

星占いの日々

 
 hilihiliのhilihili: 冬の到来と木星の逆行の続き
 
 木星、双子座、逆行、で検索をかけてみると
 
 ∧∧
(‥ )星占いだらけだね
\‐
 
  (‥ )人間が地学や天文より
      自分の社会的地位の方に
      興味があるってことだな
 
 ∧∧
( ‥)そりゃね、自分のお金や
    経済状況よりもお星様に
    興味がある人だらけだったら
    人類は絶滅しちゃうでしょ
 
  ( ‥)厳密に言うと
    ‐□ 星に興味のある人は
      淘汰で消滅して
      少数派になり
      占い好きが大多数に
      なるんだろうけどね。
      そもそもその結果が
      この世界だとも言えるけど
 
 とはいえ、確かに、星占いも当たると言えば当たるのだ。
 
 恋愛運、健康運、金銭運、すべてが最上だったその日、疲れ果てて朝から夜まで1日中寝ていた私は、疲労が回復し、金は一銭も使わず、知り合いの女の子がたまたまかけてきた電話で眼が覚めたのであった。
 
 ∧∧
( ‥)おや、完全に当たっているじゃ
    ないですか
 
  (‥ )まあ、当たってるな
      ちっとも嬉しくないんだが

     
 
 
      

自殺攻撃のインパクトに眼が曇る

 
 勝った側でも負けた側でも
 
 ∧∧
( ‥)自殺攻撃はしばしば
    見られる話
 
  (‥ )若い少年兵に自殺的な
      攻撃をさせておいて、
      熟練した老兵が
      自殺攻撃で混乱した敵陣に
      突撃してくる、
      これで勝ったとされる
      軍隊があったよな
 
 
 というか、自殺攻撃で敵軍を追い払えばそれで勝ちだ、そういう戦い方も事実としてある。そしてこれは誰でも今や良く知っている話だ。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると、
\‐  WW2における日本軍の
    特攻攻撃をどう扱うべきか、
    例えば、
    自殺攻撃だから駄目です
    だから負けたのです
    そんな簡単な話では
    ないのは確かだと
 
  (‥ )一般的にはあんなことを
      するから負けたんだ
      そう言われるが、
      実際には負けそうだから
      特攻攻撃したんだとも
      言える。
      さらにだ、
      勝った側も負けた側も
      特攻攻撃をした事例がある
      自殺攻撃で勝っている
      事例もある
      それを考えると、
      そんな単純な話では
      ないとも言えるよね
 
 あるいは自殺攻撃や自爆、特攻の結果には、別の要因や条件が効いてくるし、それを考慮しないと戦争が理解できない、と言うべきか。
 
 ∧∧
( ‥)戦争なんて理解する必要は
    ないのだ、そう言う人も
    いるでしょうけどね
 
  (‥ )戦争は運営だろ?
      しかも国のすべてを賭けた
      運営だよね?
      それを理解する必要はない
      というのは、
      馬鹿げてると思うけどな
 
 というか、そのような判断こそ自殺的ではないか。言うなれば、自殺攻撃なんてするから負けるし、そんなことをするような国が日本なのだ、と賢し気に批判している時点で多分、致命的な過ちを犯している。
 
 ∧∧
(‥ )逆にですよ、これこそ
\‐  賢し気な見解かもだけど、
    零戦のような高度な工業製品を
    特攻に使ってしまうのは
    高度な訓練を必要とする
    パイロットを失うことと
    合わせて、致命的な損失だ、
    とも言えますよね
    これも良く言われることだけど
    この指摘はむしろ
    特攻うんぬんではなく
    そこが問題なのだ、
    ということを示している
 
 
  (‥ )特攻を愚かな運営というのは
      簡単なんだ。
      だが実はこうではないか?
      日本の特攻が
      うまくいかなかったのは
      日本が海洋国家であること
      近代の海洋国家で
      あるにも関わらず、
      工業化が遅れたこと
      むしろこれが原因なのかも
      知れない。
 
 
 海洋国家だったら、どうしても海を越えねばならなくなる。必然的に戦争は艦船や飛行機に頼るものとなる。どうしても複雑で高度な機械を使うし、高度な機械を扱える訓練された兵士が必ず必要になる。
 
 もし、これが陸戦だったら、安くて訓練もされていないような新兵や少年兵に祖末な武器や爆弾、地雷を持たせて、あるいは素手で突撃させてもそれなりな成果が上がりうるし、事実としてそういう戦い方はよくある話だ。
 
 だとしたら、特攻それ自体を問題とするのはむしろおかしい、とも言えるし、運営の重要な部分を見落としているとも言える。そうではないか?
 
 ∧∧
( ‥)高度な機械や訓練された
    兵士を失うのは愚かだ、
    それ自体、そこまでは
    良く聞く意見なのですけどね
 
  (‥ )だが理解がそこで停止して
      いると思わないかね?
      じゃあ、その原因は何か?
      そこで運営の愚かさ、
      と答えてしまう。
      それこそが実は愚か
      なのじゃないかね?
      そうではなく、むしろ
      工業力とそれを支える知識
      教育と人材の供給、
      さらにそれを強制する
      海洋国家としての立ち位置
      ひいては日本の地形に
      原因がある
      そう見るべきでは
      ないかね
 
 
 無理もない話なのだが、否定する人も肯定する人も、自殺攻撃の”自殺”という部分が持つインパクトに眼を奪われすぎなのじゃないだろうか。
 
 考えてみれば特攻をたたえる人も(皆と国のために命をなげうったのだ、讃えるのは当然だろう)、その反対に特攻を愚かと考える人も(高度な機械と兵士をなげうったこと自体は確かに愚かではあるのだろう)、どっちも”命をなげうった”という点に注目してばかりで、肝心の工業力や国の立地、それを実現するだけの教育と工業力と人材育成の必要性、こういう部分には全然注目しないらしい。
 
 ∧∧
( ‥)教育に頭が回っていない
    人々なのだと?
 
  (‥ )肯定する人も否定する人も
      教育と結びつけてはいるが
      その教育とは
      所詮は道徳であり
      道徳としてしか
      考えておらず
      工業力と技術という
      難しい側面に
      思いをいたすほどに
      高度な把握をしていないし
      それが出来るような
      教育を受けていない。
      そういう皮肉な結果
      なのではないか?
 
 道徳は現実を操作する理論ではない。道徳でラジオが動いたり飛行機が飛んだりはしない。
 
 つまり、道徳で物事、ましてや国の運営を考えるのは愚劣。
 
 
 
 
   

2013年12月21日土曜日

削除の機能が無いんだか、あるんだか

 
 前々から不思議に思っていたのだけども
 
 ∧∧
(‥ )tumblrって抜粋と引用に
\‐  つけられたコメントを
    削除する機能、
    ないんですかね?
 
  (‥ )さあ?
      やってないから
      知らんなあ
 
 ただ、時たま、どうも前後の引用、全体の雰囲気からすると、抜粋は気に入って引用したのだけども、付随しているコメントがいやでいやでしょうがない、みたいな意思がにじみ出ているものがあるような...
 
 ∧∧
( ‥)当て推量ですけども
    それが事実なら
    削除の機能がないって
    ことに?
 
  (‥ )そう思えるけども
      どうなんだろうね
 
 あるのか、無いのか
 
 あるほうが良いのか、無い方が良いのか
 
 

冬の到来と木星の逆行

 
 逆行する木星の画像をアップする=>Untitled Document

 
 ∧∧
(‥ )ちいさなデジカメの画像で
\‐   限界はあるけども
 
  (‥ )でも分かるところは
      分かるわけだ
 
 
 ∧∧
( ‥)それにしても世間的には
    ”逆行”って意味が
    分からないのでは?
 
  ( ‥)そこんところの話は
    ‐□ また今度アップするさ
 
 ∧∧
(‥ )それにしても、地学の
\‐   コンテンツだから
     星ばっかりとは
     いきませんよね
 
  (‥ )それもこれから
      おいおいだね
 
 *逆行:惑星は星々と共に東から上がって西へ沈む。しかし、同時にごくゆっくりではあるが、星座の中を西から東へ移動する。二つの、しかも正反対の運動を同時に行っているわけできちんと理解するのは意外とややこしい。さらに惑星(特に肉眼で観測できる惑星)、すなわち水星、金星、火星、木星、土星は時として星座の中でとまり、東から西へ動き出す場合がある。これが逆行。しかもこれには規則性があって、火星、木星、土星の場合、これらの惑星が深夜に空高く上がる時期に限って逆行が起こる。これを説明するために人は大変な苦労を重ねたのであった。
 
 **ちなみに、古代では現在と違い、太陽も月も惑星であった。惑星とはそもそも星座の中をうろつき回る星、という意味だからだ。
 
 ***惑星の逆行は特に地動説において重要な意味を持つ。端的に言うと、地動説と天動説の重大な違いは実のところ、ここにある。これに比べれば、宇宙あるいは太陽系の中心が地球か太陽か、というのはどうでもいい問題であるし、そのことも古来から認識されていた。
 
 
 ∧∧
( ‥)それにしても
    撮影もかねた今宵の
    散歩は冷えましたよ
 
  ( ‥)気温自体は氷点下じゃ
    ‐□ ないんだが、
      先日続いた雨で冷え、
      晴れ上がった夜空で
      熱が逃げて
      ひどく寒かったね
 
 一方、雨上がりで冷えたせいで湿度は猛烈。吐く息は真っ白であり、広場はざくざくの霜と凍った夜露、そして霜柱だらけだった。冬の到来であり、木星は天空でぎらぎら輝きつつ、逆行していく。
 
 

2013年12月20日金曜日

理想的な喫茶店もお客がいなければ意味がない

 
 売り手だけが集まって創意工夫しても、客がいなければ商売にならない。

 
 ∧∧
( ‥)訴えたい人が集まる
    デモをする
 
  (‥ )それが有効な力に
      なりうるのは
      客も参加している時だ
 
 世間の目を覚ましたい、この問題を取り上げて広く訴えたい、そういう人が集まる会合は
 
 ∧∧
( ‥)売り手だけがいて
    お客がいない
 
  (‥ )客のいない商売は
      自己満足だけになって
      しまう
 
 あるいは、見る目の無い客を憎しみの眼でみつめ、救いたい世間があるくせに、世間には自分たちを邪魔する敵勢力、それが左翼なのかネトウヨなのか知らんけども、それらがあると信じ込む。
 
 救いたいという不遜
 
 なぜ分からない? という傲慢
 
 認めぬ者に対する憎しみ
 
 ∧∧
(‥ )やってることも理解も
\‐   支離滅裂
 
  (‥ )行き着く先は
      自己満足のパフォーマンス
      売り手同士がお互いに
      身内をほめ合う、
      癒着の世界、夢の世界
 
 かくて理想はくびれ死ぬ。
 
 ∧∧
( ‥)理想的な喫茶店も
    お客がいなければ
    つぶれるが筋
 
  ( ‥)客の好みに収束できない
    ‐□ 喫茶店は、
      仲間内のお遊びに
      なるしかないのだ
      無惨なことよ
 

 
 

無様なり知性の宮殿

 
 プラトンのように賢しいおっさんは無駄に公理体系を作るのが好きだ。
 
 あるいは好きらしい。
 
 ∧∧
( ‥)さながら知性の宮殿
 
  (‥ )そう言うといかにも
      すごそうだけど
      実態は思い込みの宮殿
      ただのガラクタだな。
 
 科学では、むしろ宮殿を破壊して、これまでの宮殿では出来なかったことをした人の方が評価される。
 
 科学の最前線は、分からん、何度見ても分からん、こうじゃないか、ああじゃないか、であって、分かったじゃない。分かったは科学が通過した後にある残りかすみたいなもんだ。分かったで満足しているなんて、それは死体と同じだ。方程式をいじっているぐらいで満足するなんて、それはただの算数だ。
 
 知性の宮殿なんて、そんなもの、人生のごみかす、あるいはごみかすのようだったそいつの人生の残骸でしかない。
 
 ∧∧
(‥ )人は印象的だった事柄から
\‐  考えを導きだす
 
  (‥ )自分にとって印象的だった
      ことというと、あれだな
      SFは科学であるべきだ
      と主張していた人が
      ダーウィニズムを全然
      理解できていなかった
      ことだな
 
 ∧∧
( ‥)そこから解釈するに?
 
  ( ‥)SFは認識でしかない
    ‐□ 便宜的な概念で存在しない
      枠組みとしても有効でない
      だがそれを認識して
      その認識を絶対と考えて
      そこから理路整然と考えを
      導きだす
 
 典型的ななんちゃって公理主義者(とでも言えばよいか)
 
 彼の理解は壮大な知の宮殿だががらくただ。
 
 ∧∧
(‥ )分類の好きな人でしたよね
\‐  分類階級を延々と書くのが
    好きな人でした
 
  (‥ )分類階級ってのは
      図書館の十進法分類と同様
      便宜的な位置決め、
      整理整頓の技でしか
      ないんだけどな、
      彼はそれを知って言えば
      分かった気になると
      信じていたんだな。
 
 だが残念。分類階級ってのは、これもまた実在しないんである。少なくともダーウィンが偉大だったのは分類と分類階級の根本、種が実在しない、ということを前提に理論を構築した点にあった。
 
 彼の功績のひとつは、分類階級を破壊して、連続する系統を得た点にある。
 
 ∧∧
( ‥)世界は連続する系統であり
    種は便宜的な概念でしかない
    この理解に立った時に、
    生物学は新たな領域に
    入ることができたと
 
  (‥ )厳密に言うとダーウィンは
      生物学者ではなかったし
      その発想の根幹は
      地質学だし、
      そもそも分類に頼る
      生物学は
      進化理論とそりが合わない
      学術分野だと思うけどね
 
 ともあれ、そこから、あるいはこれがゆえに新しい領域が始まった。
 
 しかし、先の彼はこれが理解できない。
 
 公理体系のように並んだ分類階級を把握すれば理解できたと思い込んでいた彼には、これがまったく理解できない。
 
 どちらの理解も理解ではあるが、彼にとっては自分の理解が正しいのであった。
 
 系統は連続ではなく、彼が認識する種というカテゴリーに分解されねばならぬ、そのカテゴリーこそが理解のための画素なのだ。
 
 理解には画素が必要であり、画素に基づいた理解は進化理論を否定していた。
 
 ∧∧
( ‥)知性を持ったデジカメが
    画素というありもしない
    認識で現実を理解しようと
    試みる時におかしなことが
    起こるように
 
  (‥ )分類階級と種を
      理解の基礎として
      知性の宮殿を築いた彼は
      ダーウィニズムが
      理解できず、
      今西進化論に走り、
      あるいは断続平衡説に
      傾倒した。
 
 どちらのトンデモ仮説も種から種への瞬間的な転移を前提としているからだろう。画素が存在する世界では画素から画素へ瞬間的な移動が必要であるように、彼の理解では今西進化論と断続平衡説こそが正しい理解に見えたのだ。
 
 ∧∧
(‥ )でも、それは自分の認識が
\‐  実在するという前提に
    基づいた、
    虚構でしかなかった
 
  (‥ )無様だろう?
      これが知性の宮殿を築いた
      報いだよ
 
 分かった、とはなんと愚かしいことか。
 
 そして、おっさんはすぐに知性の宮殿を作りたがる。まるで自分の駄目だった人生は、無駄ではないのだ、と言い訳するかのように。
 
 
 
 

2013年12月19日木曜日

公理体系の宮殿自慢

 
 物事を公理体系にしようと画策する人はいっぱいいる。
 
 ∧∧
( ‥)定義、前提、それらを
    公理とし、
    公理に基づき定理を証明し
    定理を新たな公理として
    新しい定理を証明し
    壮大な公理体系を作る
 
  (‥ )不思議なことなんだけど
      古代ギリシャ以来、
      そういうことを無駄に
      したがる人たちは
      いっぱいいるのだな
 
 ただ、全体から見れば多数派ではない。あくまでも少数派だ。
 
 ∧∧
( ‥)でも、いなくなることはない
    むしろ
    ”賢い”人に多い
 
  ( ‥)プラトンはそうした
    ‐□ 流れの先駆者だった
      その後を色々な人々が
      続いていった
      そんな感じかな?
 
 SFは科学でなければいけない
 
 そう主張する人々もそういう人々なんだろう。
 
 あるいはゴジラ映画のここが科学的におかしい、ブラックホール砲が科学的にうんぬん、という意見とか(*以前いた)。
 
 ∧∧
( ‥)科学的におかしいって
    ゴジラ自体がすでに
    おかしいがな
 
  (‥ )ゴジラはお話の大前提
      だからオッケーなんだとさ
 
 大前提から何かを導きだす。それは公理体系的な思想があることを示す(単に理屈っぽいだけなんだけど)。
 
 ∧∧
(‥ )でも、本当に
\‐  公理体系だとしたら
    ゴジラから
    演繹的に導きだされた事柄
    それだけで
    映画を作らないといけなく
    なりますよね
 
  (‥ )そういうお話を見てみたい
      気もするけども。
      実際には無理だよね。
 
 *例:ゴジラという怪獣が実在する、という前提から怪獣が実在する、だから新しい怪獣がやってくる、という結論を演繹的に導けるか? という問題。
 
 仮に導けるとしてもそれはキングギドラを必然的に導きだすか? 
 
 以上からするに、前提以外の怪し気な動機や衝動から答えやキャラクターが導かれていることは明白。というか当たり前。
 
 ∧∧
( ‥)だとするとゴジラは良いけど
    ブラックホール砲は駄目
    この選別は
    物理学うんぬんじゃなく
    公理体系うんぬんじゃなく
    論理や演繹でもなく
    実は認識の問題であると
 
  (‥ )ようするに批判者は
      心理学と
      自然科学をごちゃまぜに
      しているんだよな
      というか、
      なんちゃって公理主義者
      そんな感じだねえ
 
 あるいは自分が感じた不快感という心理を物理学で補強しているだけかもしれないし、あるいはたんに
 
 ∧∧
( ‥)世間の認識と自分の認識が
    単にずれている可能性
 
  (‥ )例えば世間のイメージだと
      ブラックホールってのは
      なんでも吸い込む穴だ
      だから例えばの話
      そういう演出を
      行っても観客は喜ぶ
      だが彼は、
      ブラックホールとは
      そういうものでない
      ことを知っていた、
      だから違和感を感じた、
      それだけの話だろ
 
 もっとも、この件の人の場合、超小型のブラックホールを射出して、それが相手に当たった場合、ほとんど何も起きずに貫通してしまうだけだってことは全然理解していなかった。ようするに彼の知識は、ブラックホールは何でも吸い込む穴ではない、ということを知っていた、それだけだったのだろう。
 
 *地球の表面の小さなでこぼこを上り下りしても重力の差はほとんど感じられない。だが地球の半径を2分の1に圧縮すると、表面の重力は4倍になる。4分の1にすると16倍。8分の1にすると64倍。体積が小さくなり、重心までの距離が近づくにつれて距離に対する重力の差が大きくなる。光も出さないほど重力が強まる大きさ、センチ単位にまで圧縮すると地球はついにブラックホールになるが、この時、その周囲の重力の差は非常に大きくなる。例えば小さな物を落としても、物体の部位によって落ちる速度が全然違うので引きちぎれてしまう。つまりこうしたブラックホールを相手に打ち込めば、ブラックホールの軌道上周辺のものはことごとく破壊できる。ただ、これが作用する領域はごく狭い。特に人間が比較的容易に扱えるようなマイクロブラックホールを相手に打った場合、影響が出るような破壊が生じるか疑問。多分、単純に貫通して、地球を回る軌道に乗るだけ(その後、徐々に軌道速度は落ちて、最終的に地球の中心にまで落下して落ち着く)。
 
 世間の認識と自分の理解がずれる。それを科学の知識を使って説明する。それ自体は別におかしなことじゃない。
 
 しかし、そこで言えることは、せいぜいが、理屈と知識で考えればここがおかしいですよね、であって、これをもって映画が悪い、ということにはならない。
 
 ∧∧
( ‥)お話の基本は
    ボーイミーツガール
 
  (‥ )その時点でほとんど
      嘘っぱちだからな
      嘘に嘘を重ねる
      それがフィクションよ
 
 映画ってのは売れれば成功なわけで、消費者の認識に沿えば良いわけで、この時、少数者の認識や評価は当然、切り捨てられる。映画が多くの人に買われないと意味がないものである以上、一般人の平均的な知識と認識に合わせれば良い。
 
 ∧∧
(‥ )ブラックホール砲がおかしい
\‐  というのは、
    正しいかもしれないけども
    一般の人にとっては
    どうでも良いことである
 
  (‥ )そしてゴジラが良くて
      ブラックホール砲が駄目
      という基準は、
      自然科学では
      正当化できない。
      それはただの認識論、
      心理学の話だね
      自然科学じゃないのだ
      そもそも映画は
      自然科学じゃねえしな
 
 映画は心理学に沿っていれば良いのであって、自然科学に沿っている必要はない。単純に観客の素朴な自然観に違和感無くはまればそれで良いんである。
 
 だから自然科学うんぬんもさることながら、フィクションというのものは現実と照らし合わせれば間違いだらけである。*例:なんの取り柄も無い主人公の周辺に形成される巨乳ハーレム。
 
 ∧∧
( ‥)だけども批判者は曰く、
    ゴジラは良いけど
    ブラックホール砲は駄目だ
    ワープは良いけども
    ガンダムは嘘くさい
 
  ( ‥)人間、どうしても無駄に
    ‐□ 理論武装したく
      なるのだな、
      公理体系ごっこを
      無性にしてしまうわけだ
 
 なぜそうなるのかよく分からない。ただ、ちいちゃな都市の何も知らないおっさん(プラトン)が彼らなりに必死で考えて、見た目は壮大な知の体系を築き上げたように、おっさんたちはどうしても公理体系の宮殿を作りたいのかもしれない。
 
 ∧∧
( ‥)そして、俺の宮殿すごいだろ
    お前の宮殿、ばーか、ばーか
    となじり合う
 
  (‥ )人間、こういうが
      好きだけど
      あれかね、これは
      宮殿自慢か?
 
 あるいはクジャクが尾羽を広げて自慢するように、ハンターが大物を仕留めて自慢するのと同じで、自分自慢のひとつなのかもしれない。確かに、人間は自分自慢と自分アピールの動物なのであった。
 
 ∧∧
( ‥)でも、こうした行為は
    自然科学ではない
 
  (‥ )やってることは
      生物学の範疇なんだがな
      作った物は
      自然科学でもないし、
      実際には公理体系でも
      ないんだよね。
      ただのなんちゃって
      公理体系でしかないのだ。
 
 実際、この手の人が数学をしているのを見た事がない。なんちゃって公理体系である証拠だろう。
 
 数学しているように見えても、それはすでに知られた方程式をいじっているだけで、それ自体は数学でもないし、物理学ですらない。ただの算数だ。
 
 ∧∧
( ‥)単に問題集を解いている
    だけじゃんよ、
    という話
 
  (‥ )そんなものは
      算数かもしれないが
      自然科学じゃないだでな

 
 だが、人間は、特に賢しい人は、こういうなんちゃって公理体系を作り上げ、自慢するのが大好きである。
 
 

ご都合主義的な設定、それがワープ


 hilihiliのhilihili: 認識論を自然科学だと思い込んだ報いの続き
  
 ∧∧
( ‥)そもそもの違和感は
 
  (‥ )そもそもある作家が
      ある作品を
      これにはSF魂が無い
      そう批判したことだな
 
 SF魂がないって、そういう言うあんたの作品なんか、宇宙船がワープしてるじゃねえか。
 
 ∧∧
( ‥)光速よりも速く移動する
    お手軽な手段、
    それがワープ
 
  (‥ )なめてるだろ?
 
 光速よりも速く、物体や情報が移動する、なんじゃそりゃ? この宇宙でそんな事例は観測されていない。
 
 *:光速を越えているように見える現象は見かけ上の話
 
 **:量子テレポーテーションとかの話はここでは除外する。そもそも件の小説にそんな物理的な制約や説明は一切ない。
 
 そういう作品を平気で書いておいて、他人の作品はSFがどうしたこうした、頭がいかれてるとしか思えない。
 
 ∧∧
(‥ )まあ、そもそも批判する人
\‐   批判された人、
     作ったものも仕事も
     どっちも科学じゃないからね
 
  (‥ )宇宙を股に掛けて冒険を
      したい、だから
      光速の限界を突破したい
      それはね、
      科学じゃないんだ
      ただの御都合主義だよ

 
 
 パイロットの免許を取るのがめんどっちーから呪文を唱えてホウキに股がり空を飛ぶ、それとなんら変わりない。
 
 ∧∧
( ‥)でもこれはSFだと言い張り
    一方では自分の気に入らない
    作品をSF魂が無い、と
    断言して攻撃する
 
  (‥ )ワープなんて、そんなもの
      ルーラと一緒だよ
      ルーラ唱えないと
      成立しない話を
      書いておきながら
      SF魂って
      なんですか? そりゃ?
      あんた、
      頭うんでるんですか??
      そういうことさね
 
 *ルーラ:いわずとしれたドラゴンクエストの転移魔法。別に転移魔法が悪いわけじゃない。転移魔法を使わないと成立しない話を書いておいて、さもこれが科学であり、科学でないフィクションはSFにあらず、というのは、ご都合主義のご都合主義的な解釈でしかない、という話。
 
 科学でもなく、ご都合主義でしかない、それでもなお一方的にこれはSF、これはSFじゃない、と定義して攻撃する。
 
 つまりこれは明らかに
 
 ∧∧
( ‥)認識論の話だと
 
  (‥ )心霊写真と同じだな
      これが悪霊です、
      そう思えばそうだし、
      そう見える人にはそうだ
 
 その人は、「これは心霊写真ではない」と言う
 
 同時にその人は「こんなものは心霊写真ではない!!」と断言する
 
 だがその人が撮影した写真も、別に霊が写っているようには見えない。彼が、「これは霊だ」と自信満々に述べる影が写り込んでいるだけだ。
 
 ∧∧
(‥ )そしてこういう認識論は
\‐  こう定義したからこうなのだ
    という空虚な理論体系しか
    作り出せない
 
  (‥ )そして異なる認識と
      前提からスタートした
      理論体系はお互いに
      相容れない。
      次に起こるのは内ゲバだ
 
 そりゃあ衰退する。
 
 ∧∧
( ‥)認識論を自然科学と
    誤謬した人々の末路は
    悲惨であると
 
  (‥ )知性のあるデジカメが
      画素が実在すると考えて
      その大前提から理論体系を
      組み上げたらどうなるか?
      そりゃあ破滅だと
      思わないかね。


 

2013年12月18日水曜日

認識論を自然科学だと思い込んだ報い

 
 SFの悲惨さは、認識論の話を自然科学だと勘違いしている点にある
 
 ∧∧
( ‥)人間の認識もまた
    自然科学の対象なの
    ですけどもね
 
  ( ‥)問題はだ、
    ‐□ 人間の認識は
      人間の外部には
      存在しないってことだよ
 
 デジカメは言って見れば画素で外部を認識している。
 
 ∧∧
( ‥)でも画素が自然界に
    存在しているわけではない
 
  (‥ )認識する分にはそれで
      良いわけなんだ。
      連続した存在を扱うには
      区切るしかない。
      便宜的に区切らないと
      扱う情報があまりにも
      大きすぎる。
 
 便宜的に区切る。その区切りで生存が下がらない限り、その区切り方は有効となり、進化の過程で多数派となり
 
 ∧∧
( ‥)種族の特徴になるだろう
 
  ( ‥)だが、その認識
    ‐□ それ自体は外部には
      存在しないのだ。
 
 画素が実在しないように、SFというジャンルもまた実在しない。そんなものはサルの認識であって、存在などしない。どこにもないのだ。
 
 ∧∧
(‥ )実在しないだけなら
\‐  どのジャンルも実在せず
    どれもその点では
    同じなのでしょうけどもね
 
  (‥ )SFの悲惨さは、
      自分たちは
      サイエンスフィクション
      だから、
      科学的であるべきだ
      そう思っている点かな?
      少なくとも以前見た人々は
      そういうところがあったな
 
 認識でしかない自らを、便宜的な方便でしかないジャンルを実在するものとして科学的に考えよう、というのだから、これはまともじゃない。
 
 もちろんそもそもSFはサイエンスではないし、SF小説は論文ではない。
 
 だからそんなもの、単なる勘違いでしかないのだけども、多分、状況はもっと悪い。
 
 なぜかというに、どうも、あの手の人たちのいう科学とは、科学でもなんでもない。単なる演繹と公理体系でしかないからだ。
 
 ∧∧
( ‥)むしろ数学でしょうね
 
  (‥ )でも数学のような
      証明でもない。
      つまり数学っぽいけど
      雑なんだよね。
      数学もどき
      と言うべきかなあ
 
 あるいはもっと適切には数学を宗教だと考えていたピタゴラス教団と言うべきか。
 
 あるいはこれよりも、もっと雑。実際、SFはユークリッド原論のような公理的な成果を生み出してはいない。
 
 いずれにせよ、これでは悲惨な結果を招く事、必定。
 
 ∧∧
( ‥)認識に基づいた
    実在しない概念を
    前提として
    演繹的な公理体系を
    雑に述べる。
 
  (‥ )存在しない前提に基づいた
      いい加減な文法と文章
      これでは
      何も言っていないことと
      同じだろう。
 
 存在しない確信、ありもしない前提、外部にはない認識、現実について何も語れない論理、この組み合わせから出てくる結論が意味あるものになるわけがない。
 
 ∧∧
( ‥)まさに悲惨
 
  ( ‥)これで残るのは
    ‐□ 存在しない確信に基づいた
      根拠のない確信だけだ
      こうなるともう、
      惨劇だよな
 
 つまり、宗教だってことになる。まさにピタゴラス教団。
 
 いや、もっとさらに悪い言い方をすればプラトンだ。
 
 ∧∧
(‥ )あの人は定義集を作ったり、
\‐  アトランティスを書いたり
    してるしね
 
  (‥ )まさに演繹的なSF作家
      だろ?
      いや、演繹的な振りを
      装っているSF作家かな
 
 プラトンが、彼らの論理では都合の悪い無理数を抹殺しようとしたのは、こう考えるといかにもさもありなんという話だ。*そもそも古代ギリシャ語で無理数はアロゴス、つまり、非論理的、という意味になる。
 
 ∧∧
( ‥)でもむしろ数学は
    新しい定義を作成することで
    より発展してきた
 
  (‥ )じゃあそれができないと
      どうなるか?
      事実、それが出来なかった
      ギリシャ哲学や
      ギリシャ数学に
      何が起こったか?
      考えてみると良い
 
 そしてひるがえれば、ここにはSF魂がない、とか論理なんだか非論理なんだか叫んでしまう人がいる。こんなトンチンカンなことを真顔で言い立てる人がいて、しかもそれを科学の名において正当化できるようでは、ジャンルが衰亡するのは当然。さながら、ありもしない前提を申し述べて理屈だけで争っているうちに内ゲバで衰退していった左翼のごとく。
 
 ところで
 
 ∧∧
(‥ )アトランティスって
\‐  今から考えれば
    ヤンガー・ドライアス期に
    地中海へ攻め寄せてきた
    ことになるんだよね
 
  (‥ )氷河期末期に起きた
      北米氷河湖の大決壊、
      北大西洋への淡水の大流入
      メキシコ湾流の衰退
      熱の輸送が途絶えた西欧の
      再寒冷化、気候の大変動
      そして押し寄せる、
      北大西洋の雄
      海洋帝国アトランティス
      偶然の割には、
      なんかうまく出来た話だな
  
 
 
 *ヤンガー・ドライアス期:およそ1万2000年前に起きた、北米氷河湖の大決壊に始まる気候の再寒冷化のこと。プラトンの設定だと、この時代、アトランティスは北大西洋、ヘラクレスの柱の彼方から地中海に侵略を開始したことになっている。
 
 

敗北と批判の空虚さがリンクするは必然

 
 ∧∧
( ‥)意地悪な言い方をすれば
    ですよ
 
  (‥ )現実世界を
      勝ち抜けなかった奴が
      脳内に思い描くモデルは
      現実的じゃないって
      ことでな
 
 現実的じゃないモデルを持つがゆえに現実を勝ち抜けなかった奴がする現実批判なんぞ、聞くに値しないのは当然。
 
 
 これはhilihiliのhilihili: 祭られぬこともなき、取るに足らない祟り神の続き
 
 
 
 

祭られぬこともなき、取るに足らない祟り神

 
 ∧∧
( ‥)これは前に言った話
    でもあるけども
 
  ( ‥)出世する奴、しない奴
    ‐□ リーダーは少数だから
      誰かが次々にあぶれて
      いくわけだ。
 
 別に会社に限った話じゃない。公務員、国家公務員、官僚、研究者、どこもかしこもみんなそう。
 
 ∧∧
( ‥)はい、ここにきた皆さんは
   もう出世コースから外れました
   ここから霞ヶ関を望む事も
   できますが、ここの境界線を
   挟んで、もうあちらへは
   戻れませんよー
 
  (‥;)ノー!!!!
 
 ということが起こる。
 
 ∧∧
(‥ )さりとてね、野放しにも
\‐   出来ないんですよね
 
  (‥ )出世コースを外れた
      ”落ちこぼれ”だから
      低い給料で充分でしょ
      とか言っていると
      よからぬことを
      始めるからなあ
 
 サボタージュするかもしれない、転職して技術を売り飛ばすかもしれない、あるいは内部事情や秘密、知り得た機密をもらすかもしれない。
 
 ∧∧
( ‥)それを狙って人がうじゃうじゃ
    寄ってくるでしょうしね
 
  ( ‥)まあ、寄ってくることすら
    ‐□ ない人もいるだろうけど
      民間、公務員を問わず、
      そういう人は
      ”囲わなくちゃ”いかんよね
 
 考えてみればこの点は、あまり重要視されないらしい。例えば技術者が海外の企業に転職して技術を売れば、愛社精神が無い、だの言われるし。それを揶揄して”技術者を厚遇しなかった馬鹿経営者”とあざ笑う人も、天下りとかには烈火のごとく怒ったりする。
 
 ∧∧
( ‥)出世コースから外れた、も
    さることながら
    退職して飼い殺し状態にある
    そういう人でも知り得た知識を
    ふりまけば災厄をもたらす事が
    出来る
 
  (‥ )祟り神にならないように
      そういう人はきちんと
      祭らなければいかん
      退職も天下りも神社
      うまく祭れば福の神だ
 
 言い換えれば
 
 ∧∧
( ‥)人にもよるけど
    恨みが深いと
 
  ( ‥)この技術を維持したのは
    ‐□ 俺なんだけどな、
      正当なものもあれば、
      俺の人生が
      こんなはずが無い、
      そういう勘違いさんも
      いるだろうけどね
 
 正当か勘違いはともかく、祭られぬ人が祟り神や厄神になるのは必然。
 
 ∧∧
( ‥)ようするに恨みが深いと
 
  (‥ )人生なんてたわいもない
      ものなのに、
      ご本人からすれば
      唯一無二なものだでな
 
 しかもちょっと出来が良くて勘違いした奴なんかは手に負えない。
 
 思ったことはなかったか?
 
 クラスで少しだけあの時、あの時期、算数が出来た
 
 それで得意の有頂天になって勘違いしなかったか?
 
 クラスどころか学年で上位一割に入れた
 
 そんな程度の学力で、俺は出来るはずだ、と勘違いしなかったか?
 
 営業成績、卒業論文、そんなたわいもない輝きで有頂天に舞い上がらなかったか?
 
 ∧∧
(‥ )でもこんなのたいした事は
\‐  ないんですよね
 
  (‥ )上位一割って、
      これからなる人、
      なった人、
      なりえた人、
      満遍なく考えれば
      地球全体で6億、
      日本だけでも1200万人
      いることになるからね
 
 サッカーも野球も1200万人どころか、120人ですら戦ったりはしない。12人ぐらいまでいって初めて精鋭と言えるんである。当然、成績が上位一割です、じゃあ話にならないこと明白。
 
 ∧∧
( ‥)しかし、上位一割、
    こんなたわいもない
    輝きで勘違いして
    そして必然的に地に落ちる
    人たちがいるのだと
 
  ( ‥)この手の勘違い野郎を
    ‐□ 含めれば世の中
      恨みだらけだよ
 
 ∧∧
( ‥)そういう恨みは
    信用ならんと?
 
  (‥ )少なくともあれだな
      実力がともなっていない
      恨みは言葉が抽象的になる
      そして
      その手の世間批判、
      日本批判、
      あるいは職場批判は
      にわかには
      信用できないなあ
 
 
 自分のような物書きなんていうこんな立場でさえも、時たまそういう恨みを聞かされることがある。例えば全然別件で取材中に、突然、官僚批判を始める元官僚とか。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えますとね
\‐
 
  (‥ )元官僚が告発本を書いた
      とか、おいそれとは
      信用できんのよね
 
 そしてしかし、これは深刻な話なのだ。国家官僚は一割どころじゃない、はるかに上位の成績を納めた。しかしそれでも挫折し、恨みを込めて落ちていくことがある。その恨みは深い。だが、そんな彼らの恨み節すら、にわかに信用できないのだとしたら
 
 だとしたら、もっと下位のレベルでたわいもなく挫折した連中の言う事など、聞くに足りぬ。
 
 さてもさてもそれを考えるに
 
 ∧∧
( ‥)あなたも祟り神?
 
  (‥ )どうだろうね?
      僕らはすでに
      祟り神か?
 
 人には渇望があって、手に入れられるはずだった、という思い込みは奪ったものに対する恨みになる。
 
 しかし、恨む相手は現実で、ゆえにひたすら現状を批判するのに、実力がないから、言葉は抽象的か、あるいは机上の空論と成り果てる。
 
 自分たちは祭られることもなく、ただ空しく咆哮するだけの取るに足らない祟り神になってしまっているのか、あるいは否か。
 
 
 

2013年12月17日火曜日

人間力、という駄々ごと

 
 ∧∧
( ‥)ようするに
 
  (‥ )人間力ってあれだろ?
      成績が悪くて
      挫折した連中が
      別の視点から僕を認めて!
      と息巻く
      お子ちゃまめいた
      ただの承認欲求だろ?
 
 そんな駄々ごとに付き合っている暇はない。競争は今、起こっているのだ。
 
 
 ∧∧
(‥ )選抜のために、そもそも
\‐  試験があるのですからね
 
  (‥ )敗者が自分のために
      ルールを変えようとする
      それって負けが込んだ奴が
      将棋の盤をひっくり返すのと
      同じ事よな
 
 盤をひっくり返す。やり方によっては有効な手だし、新しい枠組みは時として必要だ。だが、新しい枠組みが承認されるには
 
 ∧∧
( ‥)前のものより、
    それが効果的でなければ
    ならない
  
  ( ‥)人間力なんて、
    ‐□ そんな抽象的な言葉じゃ
      駄目だってことよな
 
 そりゃあ、ただのトンデモだ。
 
 
 
      

墨絵のごとき月夜


 空は薄曇りで月は満月に近づいて丸く、天空は一面ミルク色だった。














             ○
   木立から覗く空は
 ∧∧ さながら墨絵のごとく
( ‥)
 ‐( ‥)寒いが良い夜だ
 
 
 

2013年12月16日月曜日

それは発想が絶望的に素人な

 
 ∧∧
(‥ )音楽大学にいって、
\‐   勉強したのに
     音楽家になれない
     だのに
     高卒の技術が未熟な
     バンドマンが金をかせぐ
     これはおかしいと
 
  (‥ )…技術がすぐれていれば
      認められるはずだ、
      食っていけるはずだ、
      これは
      発想が素人だよね
      絶望的に素人だよな
 
 
 需要と供給がある。それだけの話。
 
 ∧∧
( ‥)現実をみてこれはおかしい
    そう言うけども
    むしろ気がつくべきは
    現実はこうだから
    こうした方がよい
    そこであると
 
  ( ‥)世の中がおかしいって
    ‐□ 言い方は概して
      本末転倒なんだよね
 
 
 現実を見て対処すべきなのに、対処をやめて現実否定ばかりして歩く事を止めておる。
 
 
     

デッドライン・フォーティー

 
 
  ( ‥)うはっ! この
    ‐/ へぼライター、
       40歳越えたんだ。
       ああ、こりゃ死んだ
       もう終わりだわ
 
 ∧∧
( ‥)あんたも40越えてるじゃん
 
 
  (‥ )だからこそ説得力あると
      思わないかね?
 
 ∧∧
( ‥)いやな話だな
 
 みんなバタバタ消えてゆく。すべては予定通りだ。実に良い。
 
 
 
 

対案が示せないので詩人になりました

 
 対案が無ければ意見を言っちゃいけないのか??!!
 
 ∧∧
(‥ )という意見
\‐ 
 
  (‥ )対案がないと
      選びようがないから
      選べませんよ、と
      言われているわけで
      意見を言っちゃいけない
      とは言っていないなあ
 
 というか、選びようが無い意見を何度も繰り返されても無駄ですから、もう言わないでください。
 
 ∧∧
( ‥)とっ、言われているのだと
 
  (‥ )一度聞けば充分なことを
      何度も言われても困るよ
      同じことを
      繰り返されても無駄だ、
      と言われている時に
      意見を何度も言っちゃ
      いけないのか?
      と反論したら、
      さて、なんて思われるか。
      それだけの話だよね
 
 多分、身勝手、と評価されるだけなんである。
 
 ∧∧
(‥ )でもなんで何度も
\‐   言うのでしょうね?
 
  (‥ )対案がないとは
      考えていないのだ。
      あるいは今、批判している
      選択肢が実はベストでは
      ないにしても
      ベターだということを
      すでに分かっている。
      だけど反対したい
      それだけの話だろうね。
 
 単純に言うと、これが悪い、という確信しかない、とも言える。
 
 確信で満足して考える事を止めるからこういうことになる。
 
 ∧∧
( ‥)ゆえに、
    なんで言っちゃ
    いけないんだ? という
    発言の自由でしか
    自分の表明を正当化できない
 
  (‥ )みんなが使えるか
      使えないか、を
      判断しようとしている時に
      表明しかできない
      確信しかない
      根拠もない、
      そういうことだろうね。
 
 こういう場合、人は言葉を連呼し累積させることでしか意思を示せなくなる。ようするに詩人になるのだが、量を誇るしか能がないとは、殺した人数しか誇れないファシストとかと同じだ。そこには理屈はなく、空っぽの確信しかない。
 
 
 

未来人が僕らに選択肢を教えてくれる時

 
 ∧∧
( ‥)例えばWW2の敗北後の
    世界からタイムマシンで
    過去へ遡り、
    ローマ帝国と
    衝突を繰り返す
    ゲルマニアの人々の元へ
    いくとする
 
  (‥ )そこで例えばこう
      言ったとする
 
 このゲルマニアは今のあなたたちの通り、この先もずっと分裂気味で、統一しきれず、一時は宗教を利用して集権国家になりそうだったけど、宗教を支配するローマの法王と権力争いをしているうちに、カノッサの屈辱とか色々あってね、それも失敗。2000年が過ぎても統一が遅れてガリアに対して後手に回り、敗戦。その反省で強いリーダーを選んだら、今度はそいつが軍事オンチの民間人なのに、戦士たちに口出しをするという文民統制、シビリアンコントロールってことをして、結果、国を滅ぼすよ。ちなみにヒトラーって言う人ね。
 
 ∧∧
( ‥)といっても、みんな
    はあ? だろうと
 
  ( ‥)でも言い換えれば
    ‐□ ヒトラーという強烈な
       人格をもってしても
       歴史的、土着的な
       限界を突破できない
       そういうことでも
       あるよね
 
 あるいはカエサル暗殺決行前日のブルータスのもとへいってこう言ったとする
 
 カエサルさんを殺しても、結局、ローマは独裁制に移行するよ。だって、あんたたち元老院の貴族は自分のことだけしか考えてなくて、帝国全体のこと考えていないんだもん。これまでのやり方で、こんなでっかい国を維持できるわけないじゃん。しかも地域や都市によって行政とかばらばらだから、そこを統一するために宗教の力を借りるよ。残念だけどローマ古来の宗教でも神でもない、よりによって東方の異教なんだわ。貧民の救済とか福祉関係の事柄も彼らが肩代わりしてくれるからありがたいけど、今みたいな、よくも悪くも色々な宗教が混じったローマという枠組みは無くなるよ。神様たちの彫像も全部壊されるよ。そしてもっと大きくて閉じた、自由の無い世界になる。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、こういう言い方や
    理解が正しいかどうかは
    ともかくとして
    やっぱり、はあ?
    と言うでしょうね。
    あるいは絶望するのかな
 
  ( ‥)でも少なくとも、あれよな
    ‐□ 当時のローマに一体、
      他にどんな道があったと
      言うんだい? という
      話なのよな。
 
 必要なものは、
 
 官僚、福祉、行政の統一、国家を束ねるイデオロギーと宗教、プロの軍隊、固定された低賃金労働者
 
 今の僕らが選んだ世界と、彼らが選んだ世界と、どう違うって言うんだろう?
 
 すべては今と同様、問題だらけだった
 
 頻発する内乱、自分のことだけを考える貴族たち、帝国全体を考えるのは皇帝であるが、その権力は非合法ゆえに帝国の軍事を一手に握って、皇帝自ら出陣しなければならない。
 
 専門的な国家官僚の欠如、ばらばらの行政、戒律が不明瞭か秘教的で内容が見えない雑多としたあらゆる宗教、巨大化して運営が大規模になる一方の軍隊、ふくれあがる軍事費、対ゲリラ戦に特化したために供給が絶たれた奴隷経済、労働力の枯渇
 
 ∧∧
( ‥)この把握が正しいかどうかは
    ともかくとして、
    以上のようなことはしばしば
    言われたことですよね
 
  (‥ )彼らの選択肢と
      僕らの選択肢、
      一体何が違うと
      言うのだろうね
 
 低賃金労働者は”枯渇”し、低賃金労働者を”作らなければ”いけない
 格差はかくのごとく発明されて必然として進み、搾取しているにも関わらず、彼らを維持するために福祉を充実しなければならない
 国を統一するためにイデオロギーを叫び、道徳を申し述べ、宗教を信じなければならない
 ゲリラ戦やテロに対応する一方で、高度化する機械群と訓練された兵士を育てるために大量の軍事費を必要としなければならない
 必要な予算を作り出すために、この状況にも関わらず増税しなければならない
 
 ∧∧
(‥ )すると例えば、現在のローマと
\‐  形容されるアメリカ合衆国に
    必要なのはキリスト教ですか?
 
  (‥ )すでにあるけど
      ”キリスト教”が必要だって
      ことかもしれないなあ
      意地悪な言い方だけど
      格差が進んだ中国では
      ”共産革命”が必要である
      かのようにね。
 
 あるいは、キリスト教化されたローマもどうにもならなかったように、すでにあってもどうにもならない、ということなのか?
 
 ∧∧
( ‥)あるいは必要であるがゆえに
    脱皮するか、あるいは
    新しいものが生み出されるのか
 
  ( ‥)とはいえ、
    ‐□ ローマになくて
      現在世界において必須な
      ものがひとつだけあるよね
 
 ∧∧
( ‥)それは科学であると
 
  (‥ )今の世界は技術と科学が
      ないと国家は存続できない
 
 反対に考えてみれば、科学が必要なかったら、以上のような変貌の過程は、現代世界においてもっと急激に進んでいたのではないか?
 
 ∧∧
(‥ )伝統的な宗教があると
\‐  現在の世界では不利になり
    ますからね
 
  (‥ )イラン革命後のイランも、
      本来なら列強になるべき
      伝統ある国なのだけどもね
      なれないのはそのせいも
      あるだろうしなあ
 
 言い換えれば、僕らの世界はこの制限ゆえに、やや別の選択肢に入り込む、ということになるんだろう。
 
 ∧∧
( ‥)どんな選択肢に入り込むの
    でしょうね
 
  (‥ )ただ、冒頭で述べたことから
      考えるとだ、
      未来から来た人にそれを
      教えられても
      半分ぶっとびで、はあ?
      だけども、
      残りの半分は、ああ…
      という感じかもな
      

 
 
 

2013年12月15日日曜日

根幹がファンタジーかと問われれば肯定も否定もできず

 
 ∧∧
( ‥)例えばの話
 
  ( ‥)論理は矛盾がない、
    ‐□ というだけで
      現実については何も
      語っていない。
 
 論理は文法みたいなもんで、文法が正しくても間違いや嘘があるように、現実について何も語れない。
 
 1+1は2でも良かったし、3でも100でも良かった。どの前提でもそこから出発すれば矛盾のない体系を構築できる。
 
 論理は別に現実について語っていない。むしろ現実に服従させられるのが論理だ。自分自身ではなにも出来やしない。
 
 例えば論理的な結論を確かめるには帰納法のような経験が必要だ。だけども経験が万能でないことはすでに誰しも経験済みである。
 
 ∧∧
( ‥)そしてデータから結論を
    発見するのは
    論理でもないし
    帰納法でも無理である
 
  (‥ )それはもぎゅっと
      結論をもぎ取る
      アブダクションなんだが
      今度は根拠が不明だ。
 
 最小二乗法 なぜ誤差は全部の平均で良い、と考えたのか?
 最節約法 なぜ余計な仮定は最小限にするべきなのか?
 距離法 なぜ距離が最小であることが良いのか?
 最尤法 なぜ確率的に最大が良いのか?
 
 ∧∧
(‥ )全部ただの仮定ではないか?
\‐  仮定の確からしさは
    どこにあるのか?
 
  (‥ )実はどこにもない、
      とも言える
      経験的には良さげだし
      便利なんだが、
      便利=正しいでないことは
      これまた経験済みだ
      らしいけども
      正しいとは言い切れない
      ならば根拠は霧の彼方だな
 
 ∧∧
( ‥)科学の根幹とはすべて
    ファンタジーではないのか?
 
  (‥ )仮にそう言われても
      肯定もできないし
      否定もできないんだとも
      言える。
 
 科学の根幹も論理も経験も演繹も帰納法もアブダクションもデータ解析も、その根幹は確認されていないただのファンタジーではないのか?
 
 はい、と肯定すれば、私たちの経験全体が無意味になるが、経験が無意味ってことは、これ自体が怪しい、という以上の肯定、これ自体も根拠が無いのではないか?
 
 肯定の根拠自体が否定されてしまう。これでは肯定できない。
 
 いいえ、と否定すれば、では科学の根幹が盤石なイデアのごとく存在するというその信仰はどこから来たのか? その問いに答えなくてはならなくなる。
 
 これでは否定できない。仮に否定しても無意味だ。そんなものを信じた者はいるが、見た者はいない。否定の根拠はどこにもない。
 
 ∧∧
( ‥)以上を踏まえた場合
    科学と宗教の違いとは
    一体なにか?
 
  (‥ )宗教には確信だけがある。
      科学には確信がなく、
      せいぜいあるのは
      この世界は現実である
      どうも自分は存在するらしい
      そういう程度の
      暗黙裏の了解がある
      それだけかもね

 
 

信念とはすっからかん

 
 例えば危険な状態になった時、逃げ遅れる人がいる。
 
 賢しい人は曰く、
 
 なんで逃げないの? 人間って非日常だと頭が麻痺して反応が鈍るんだね? 何もしないで逃げ遅れちゃうんだ?? 怖い怖い、僕もそうならないようにしないとwww

 
 ∧∧
( ‥)あなたに言わせれば
    それはいかにも
    机上の空論だと
 
  ( ‥)少なくとも
    ‐□ パニック起こして
      逃げた連中のせいで
      地下鉄に20分ばかし
      余計に閉じ込められた
      身としては
      それはいかにも
      空論に聞こえるかなあ
 
ここで少し書いた話=>hilihiliのhilihili: 3つの選択肢から、あなたならどれを選ぶ?
 
 もちろん、正確に言えば逃げた人もパニックを起こしたとは限らない。冷静に判断した上で、ここは電車から出て、徒歩で逃げよう、そう判断しただけかもしれない。

 かもしれないが...
 
 ∧∧
(‥ )でも電車が緊急停止して
\‐   爆発しました、という
     アナウンスがされた時、
     車外に出て
     地下鉄のトンネルを
     歩いてしまう、というのは
     パニック状態に陥ったと
     考えるのが自然でしょうね
 
  (‥ )その人たちの安全を
      確保するために
      隣駅まで駅員が歩いて
      確認しなければいけないし
      そのためにこっちは
      止まった車内で
      ただ待たされるわけよ
 
 パニックを起こされると、それが少数であろうがなんだろうが、困った事態に陥る、とも言える(最悪の場合、こっちが殺されるんである)。
 
 実際、考えてみれば、パニックを起こす人間が少数、ということは、それはパニックになる人間が不利なんだ、ということではないのか?
 
 あるいはもっと正確に言えばこう?
 
 パニックを起こしてしまう人間は結果的に不利になって集団の中では少数派にとどまるだろう。
 
 ∧∧
( ‥)パニックとは、この場合は
    危険を過敏に感じて
    とにかく直ちに逃げ出す人の
    ことですけども、
    こういうパニックを起こして
    生き延びられるのなら
    人類の大半はパニックを
    起こすようになっている
    はずですからね
 
  (‥ )でもそうでない
      それはパニックを
      起こしちゃうのが
      あんまり有利じゃない
      そういうことだろうなあ
 
 ∧∧
(‥ )...この話をすると
\‐  思い出すのが例のお母さんの話
    ですかね
 
  (‥ )原発ぱーんした後に
      赤ん坊を連れてどんどん
      幾度も引っ越しをしちゃった
      お母さんな
 
 子供にじんましんが出た! ご本人は放射能のせいだ、と思っているらしいが、いや、それはむしろ、生まれたてなのに子供をつれて幾度も引っ越しを繰り返した方が圧倒的に悪影響なんじゃねーの? という状況
 
 *この話=>hilihiliのhilihili: 似ているようで、この議論、重大な相違点があり、混合されている
 
 
 本人は良かれと思っているし、良かれと思っているからこそしているわけだが、結果的には育児に失敗しているとも言える。
 
 実際、得たものに対して、かかった金や手間や手続きという、有形無形、様々な出費のことを考えてみれば良い。宇宙は人間社会のように優しく残酷なものではなくて、無情で冷酷な経済原理でしか動いてくれない。たとえ利益が生じても、全体として赤字になれば良い悪いに関係なく破滅だ。
 
 
 ∧∧
( ‥)もちろん逃げた方が
    良い時もある
 
  (‥ )そりゃあそうだ
      パニックを起こす
      あわてんぼさんが
      少数とはいえどもいる。
      これはひとつの解釈として
      パニックを起こす人も
      それなりに有利な局面が
      ある、そういうことかもな
      だがな、起きた時、
      逃げるべきか、
      踏みとどまるべきか、
      それは分からないんだよ
      そもそも状況が
      分からんのだからな
 
 言って見れば、冒頭の賢しい連中は後付けで言っているだけなんだ、とも言える。
 
 いや、あるいはもっとたちが悪いのかもしれない。
 
 ∧∧
( ‥)単にご本人の信念だけで
    申し述べている可能性
 
  ( ‥)そうなるともう
    ‐□ 机上の空論どころの
      騒ぎではないな
      単に宗教の問題だ
 
 これが妥当なのか、妥当でないのか? どちらを選ぶか?
 
 それは判断の話だが
 
 これはこうに違いないからこうするべきなのだ! そうでないのはおかしい!
 
 というのは単純に信念と信仰の話でしかない。
 
 こんな自分の確信以外に根拠を持たない人間が、踏みとどまった人々を愚かと笑う。これは賢しすぎる。
 
 
 ∧∧
(‥ )でもこういうことを言うと
\‐   そういうものの考えが
     現在の日本や状況や、
     色々な既得権益の跳梁跋扈を
     まねいたのではないかな?
     と言われるかもですね
 
  (‥ )そこが信念だけしかない
      すっからかん人間がする
      反論の特徴よ
 
 どこまでいっても根拠が自分の確信しかなく、自分の確信しか話していない。堂々巡りでどこまでいってもただの空っぽだ。
      
     
 
    

分かりやすい話を信用するには条件が多すぎる

 
 頭の良い人は分かりやすく説明してくれる。
 
 
 ∧∧
(‥ )だから、
\‐  私が分からない説明をする
    あの人は、頭が悪い
    だからあんな人の言うことを
    信用する必要はない
 
  (‥ )まあ、理屈は通っているよな
 
 とはいえ、実際にはこの主張、省略されすぎていて、このまま額面通り受け取るには、考慮しなければならないことが多すぎる。
 
 ∧∧
( ‥)例えば、今ここにいる人は
    頭の良い人で、
    正直に分かりやすく、
    悪意を持たずに
    説明してくれている、
    という前提付きでないと
    以上の話は成り立たない
 
 (‥ )つまり以上だけでは、
     頭の回る詐欺師が
     頭の鈍いカモを発見して
     舌なめずりしながら
     受け入れやすい嘘で
     騙そうとしている、
     という可能性を
     排除しきれないのだ

 
 
 分かりやすい話をしてくれる、という事柄には他にも色々な可能性がある。
 
 例えばみんなが勘違いしやすい勘違いを簡略に話している勘違いさん、という可能性。

 実のところ多分、これが一番多い。
 
 とはいえ、ここでは論じない。
 
 ∧∧
( ‥)いずれにせよ
 
  ( ‥)まっ、冒頭のようなことを
    ‐□ 無邪気に断言口調で
      言ってしまう人は
      眼を付けられる可能性が
      あるよね
 
 分かりやすい話が、同時に正しくもあるには条件が幾つも必要になる。しかし、分かりやすい、これ自体は正しいを保証してはくれない。分かったは多くを保証してくれそうだが、実際には何一つとして保証してなどいない。当然、分かりやすい、だけで満足すると勘違いや詐欺の侵入を容易に許す。分かりやすいはあまりにも危険だ。
 
 
     

2013年ふたご座流星群その2

 
 今宵もふたご座流星群が堪能できそうだ、ということで公園へいくことに
 
 ∧∧
( ‥)ペットボトルにお湯を
    詰めて何してるの?
    75度だよね?
 
  ( ‥)簡易湯たんぽに
    ‐□□ ならないかと...
 
 広場について、さあ、眺めよう、とベンチで横になってみると
 
    先客がいるよ?
 ∧∧  カップルみたいよ?
(‥ )
 ‐(‥ )えっ? まじですか?
 
 最初、白い小柄のブルゾンしか見えなかったから、ああ、イヌの散歩にでも来たおばはんかな? と思っていたが、どうも若いお姉さんであり、そして彼氏とおぼしき影。いちゃついてるようにはちょっと見えないんだが、チークダンスみたいなことしてる、こりゃあ、お邪魔虫かと思って場所を変えようと数十メートル歩くと
 
 ∧∧ あっちも移動するみたい
(‥ )
 ‐( ‥)....おれの配慮は
     どうなってしまうのだ
 
 暗がりで道を変えて迂回するようにすれ違ったけども、仲が良い感じで、話し込んでいる声ははずんでおり、邪魔されて残念、というような風ではなかった。
 
 
   まだ日付も変わらず
   早い時間ですからね
 ∧∧
( ‥)
 ‐( ‥)流星群を見に来たのかも
     知れないしな
     でもあの様子なら見れたし
     もう寒いから満足なの
     かもしれないな
 
 実際、こちらも行き着く前の森の木立越しに明るい流れ星を2つは見れたのだ。彼らだって見たはずだろう。
 
 そして、流星は暗いものも含めれば10個、あるいはそれ以上見れた。特に日付が変わるあたりに幾つか間を置いて連続したものはすばらしかった。緑色がかった水滴のような明るい流れ星が、煙るような航跡を残して輝き、消えた。4つか5つか、そういうものが見れたし、流れた角度も20度以上と実に長い。
 
 ∧∧ じゃ、帰りますか
( ‥)
 ‐( ‥)さすがに冷えたからね
 
 ざくざくと霜を踏んで帰る頃には、ふところにしのばせたペットボトルのお湯は、75度からシャワー程度の温度へと、ずいぶんぬるくなっていた。それでも、手を暖める分にはまだ使える。
 
 これはhilihiliのhilihili: 2013年のふたご座流星群(極大)の続き
 
 
 
 
 

2013年12月14日土曜日

2013年のふたご座流星群(極大)

 
 そういえば、昨晩は、というかすでに日付は回っていたから今朝のことなんだけども、ふたご座流星群の極大日で、それを見ようと散歩に出たのであった。
 
 ∧∧
( ‥)八つぐらい見れましたよね
 
  (‥ )暗いものも入れたら
      それより多いかな
 
 ひゅっ、という感じで素早く流れるものもあるが、ふたご座流星群の流れ星は明るくて、やや緑がかっていて、そして、
 
 ぽろーん
 
 という感じで流れる。
 
 夜空を切る、という感じではなく、むしろ、水滴が落下するような感じ。
 
 ∧∧
(‥ )ちょうど一年前にも
\‐   似たようなこと書いてますね
 
=>hilihiliのhilihili: 2012年の双子座流星群(極大)
 
  (‥ )きれいだけど、さすがに
      寒いんで、1時間も
      しないうちに帰ったけど
 
 帰ってから木星とふたご座δ星ワサトを観察しようと直角定規をもって、もう一回外へ出た時に、ちょうど流れたものが一番見事だった。
 
 時刻は3:23頃、オリオン座をかすめるように、長く、輝く水滴のように20度以上の角度を流れた。
 
 あれは良かった
 
 ∧∧
( ‥)今度は装備を整えて
    撮影したい?
 
  ( ‥)んー、そうだねえ
    ‐□ でも、どれがいいかなあ?
      一番安いのはどれかな?
 
 
 一応、この書き込みはhilihiliのhilihili: ふたご座と木星とワサトとの続きでもある
 
 
 *19:45に追記
 
 ∧∧
(‥ )ふたご座流星群、ピークが
\‐  14日本日の14:00ぐらい
    だそうで、
    本日の夜から日付が変わる
    15日に朝にかけても
    見頃みたいですね
 
  (‥ )ほほー
      また後で出かけるか
 
 外に出てみると、ここ神奈川中央部はよく晴れている。月は明るく、暗い流星は見えないだろうが、代わりに夜道はよく見えるだろう。そしてちょうど東の空、地平線の上にぎらつく木星とふたご座が上がってきたところだ。
 
 
     
 
 

何もかも口先だけだねえ

 
 ∧∧
(‥ )...もう私は老人でよほどの
\‐  ことがないと徴兵されません
    安心ですwww
    その反対に、
    若者だけに戦争の負担を
    強いてよいのでしょうか?
    という声
 
  (‥ )今時の軍隊で徴兵って
      どこになにしに行く気か
      そもそも言ってる意味が
      訳分からんけど
 
 別に心配することはなかろう。
 
 ∧∧
( ‥)老人、子供まで戦うと
    いったら、すでに
    プロの軍隊が負けて
    国土が占領された
    状態ですよね
 
  (‥ )だからさ、自分が老人だ、
      というのなら話は簡単だ
 
 敵が来たら自転車ですれ違いざまにチキチキカッターで首を切ってやる
 
 いざとなったら自爆テロしてやるから子供は安心しなさい。老い先短い身じゃ、老いぼれ一人でピチピチの兵士が3人なら、取引としては悪くない。なに、相手が死ぬ必要もない。手足の先がふっとび、目玉がえぐれ、体内に釘が残ればそれで充分じゃ。ぶーふっふっふっふっ
 
 ∧∧
(‥ )まあ、そう言わないし
\‐  やりもしないのが
    老人なんですけどね
 
  (‥ )だったら最初っから
      何も言わなきゃ
      良いだけの話よ
      ぐだぐだ言うことでは
      ないなあ
 
 占領されて抵抗運動している国なんていくらでもある。左翼とかはアメリカが占領すると批判するが、別の国がそれをやると見て見ぬ振りをして、抵抗する人を無視し、殺される人々を罵倒する。
 
 何もかも口先だけってことだ。
 
 
 

ふたご座と木星とワサトと

 
 ふたご座と木星を撮影したので、HPにアップ
 
 =>Untitled Document
 
 ∧∧
(‥ )地学、天文学、古生物学を
\‐   全部まとめよう、という
     魂胆ですか
 
  (‥ )問題はさあ
      HP作成ソフトが
      また変わって
      DreamWeaverなんだが
      これがよく分からんのよ
 
 アップできたり、出来なかったりする。たぶん、なにか致命的な勘違いをこちらがしているのだろうけども
 
 ∧∧
(‥ )…PCに詳しい人なら
\‐  色々な説明をするんでしょうけどね
 
  (‥ )とはいえ、
      いつも思うけども、
      PC関係の説明者って無駄に
      横文字名詞使うよな
      まあ、外来の概念だから
      しかたないんだけど
 
 ただ、どうも思うんだが、ああいう名詞を使った文章は、実は雑な部分が隠蔽されて、理解だけが残るんじゃないかと、いつも不信感を持ってしまう。
 
 理解というのは、便利な言葉ではあるが、決して褒め言葉ではない。
 
 
 とはいえ、一応、この書き込みはhilihiliのhilihili: ふたご座δ星ワサトと木星の続き
 
  
 ∧∧
(‥ )まあ、ともあれ、アップできて
\‐  良かったじゃないですか
 
  (‥ )HPもあちこちが古く
      なっているから
      少しずつだけど
      こまめに新陳代謝しないと
      いけないからな
 
 ∧∧
( ‥)天体の運行、惑星、地質
    地学、火山、クレーター
    地層、年代、
    化石、古生物学
 
  ( ‥)新陳代謝は
    ‐□ 生きてる証よな
 
 言い換えれば、分かったと確信した時、それは賢くなったんじゃなく、むしろまたひとつ死んだってことなのだ。
 
 
 
 

2013年12月13日金曜日

文系と理系は患者さんの色が違う たぶん

 
 ∧∧
( ‥)あなたにとって理系と
    文系の違いって何?
 
  (‥ )どっちも病気なんだが
      症状の違いだよな
      ものすごく文系に対して
      意地悪な言い方をすれば
 
 これは何だ? あれは何だ? 何だこれ? 何だこれ?? と、てくてく周囲を見ないで何だ何だと歩き続けて、時々、谷底に落っこちて死んでるのが理系
 
 これはきっとこうだ、きっとこうだ、こうなんだ、分かってきたぞー、と部屋の中で言葉と夢をつむいでだんだん太っていくのが文系
 
 ∧∧
(‥ )実はどっちのジャンルでも
\‐  どちらの方もいらっしゃるの
    ですけどね
 
  (‥ )とはいえ、患者さんの
      多い少ないは
      あるっぽいよな
 
 そして2種類の患者はお互いに相容れず、互いに相手を見下し続けるのであった。

 
 
 

ふたご座δ星ワサトと木星


 直角定規と目視による、三角法を用いた角度の測定。 
 
 ∧∧
( ‥)記録を見返してみて
    どうよ?
 
  ( ‥)ああ、木星は逆行を
    ‐□ 始めているみたいね
 
 10月31日から11月30日までは記録の数字にぶれがあるけども、これは値がいったりきたりしていて、誤差らしい。
 
 ∧∧
(‥ )この期間はふたご座の
\‐   β星ポルックスからの角度は
     7度8分といったところ
     ですか
 
  (‥ )誤差のある数字もあるけど
      そんな値にずーっと
      とどまったままだった
 
 さすがに目視で直角定規だと、どうも角度にして20分弱、つまり3分の1度ぐらいの誤差が出てくるらしい。
 
 とはいえ、
 12月1日に7度40分
 12月7日に7度53分
 12月13日に8度11分
 となってくると
 
 ∧∧
(‥ )これはもう誤差の域を
\‐   越えていますね
 
  (‥ )それまで木星は
      ふたご座δ星ワサトから
      東へ1度ぐらいのところに
      あったんだけど、
      ぐんぐん縮まってな
      今は非常に近い位置にある
 
 *δ星:読みは”デルタ星”
 
 ∧∧
( ‥)ワサトさんと木星さんの
    角度は記録していなかった
    わけだね
 
  ( ‥)ちょっとうかつだったな
    ‐□ これを思うと、
      いにしえの人々が
      星に名前をつけたのは
      伊達や酔狂ではないって
      ことが見えてくるな
 
 ポルックスから木星までの角度は、現時点、つまり2013年の年末において7〜8度。腕を伸ばした時の人差し指から小指までの幅ぐらい。見た目の距離(角度)はごく近い。
 
 ∧∧
( ‥)しかし、これでも
    3分の1度ぐらいの
    誤差が出るのなら
    木星の運行をにわかには
    識別できないはめになる
 
  (‥ )実際、以上の記録を
      そのまま受け取れば、
      木星は12日間で
      2分の1度を動いたことに
      なるわけだけど
      これでようやく
      誤差ではなく、
      動いてるな、と
      確信できるわけだ
 
 *注:ここでいっているのは、あくまでもポルックスと木星の角度だけの話で、木星の運行の速さそのものではないのだけど、木星の運行が遅いことに変わりはない。
 
 でも、δ星ワサトを見ていれば、なんか木星がワサトに対して動いてるぞ、というのは肉眼でも充分すぐに分かることなんである。
 
 ∧∧
( ‥)使える明るい星は
    とにかく位置や運行の測定に
    使いなさい、
    そういうことですかね
 
  ( ‥)δ星ワサトは3.5等星
    ‐□ 数値も見た目も
      目立つ星じゃないが、
      肉眼でも充分使える星で
      あることは間違いないしね
 
 ちなみに、ワサトとは、手持ちの「星の事典」恒星社によればアラビア語al-wasatが語源で、中央という意味だそうだ。ふたご座を二人の人物と見立て、片方の頭をβ星ポルックスとした時、ワサトはその体の中央にくる。
 
 
 
 これはhilihiliのhilihili: やっぱ下が水星だったらしいの続き
 
 
 
 
 

檻の中にいる人間

 
 ∧∧
( ‥)つまり
 
  ( ‥)その会社は業界唯一の
    ‐□ 企業で独占状態でね
 
 厳密に言うと、二社あるのだが、それが連合している。つまり唯一の独占状態。法的に外部のものが参入できない仕組みにもなっているとか。
 
 ∧∧
(‥ )昔、その会社に納品したこと
\‐  あるよね
 
  (‥ )べつにおいちゃんみたいな
      フリーに限らない、
      色々な会社に発注をかけて
      それを一手に管理監督する
      わけだよ
 
 いわゆるゼネコンなんだが、聞いた限りでは本来のゼネコン(建設とそれに関わる業者を一手に監督する企業)とは違って、どうもやり口が悪質。
 
 ∧∧
( ‥)それでも最初の人たちは
    やる気やこだわりが
    あったのだと
 
  ( ‥)二社が合同して最初の
    ‐□ 取り組みだったからかな
      皆、年齢のいった人で
      ここはこうでないと駄目
      ここはこうしてくれ、
      そういう意見やこだわりは
      もっていたよねえ
 
 人をあれこれ指図する鼻持ちならない点はあったけども、まあ、やる気やこだわりはあった。
 
 ∧∧
( ‥)ところがその5年後ぐらいに
    再び発注を請け負った時
 
  (‥ )若い連中になっていたのだが
      こいつらがろくでもない
      連中でな
 
 傲岸不遜、お前ら下請けなんか人間じゃない、人間なのは俺たちトップの正社員だけ、みたいなのり。
 
 こだわりも主体性もまったくない
 
 ∧∧
( ‥)ところが、
    ああ、じゃあ
    他の奴探せよ
    ばいばーい、って言ったら
 
  (‥ )手のひらを返すとまでは
      言わないが、
      途端に下手に出てきてな
 
 まあ、経験がないから他の人を探す当てが無かったんだろう。若いってのはそこんところが悲しいねえ。
 
 それに、いくら自分では、俺は下請けをこきつかえるエリートなのだ、と勘違いしていても、しょせんは組織の下っ端でしかないんである。
 
 納品できません、で怒られるのはそいつなのだ。
 
 とはいえは、わずか5年あまり。経験がないとか、勘違いしているとか、それだけじゃない。ゼネコンはピンハネするとか、そういう揶揄のレベルではないことを平気でする連中に成り果てていた。
 
 あるいはそういう連中に代替わりしていて、中身のないすっからかんになっていた。そういうべきか。
 
 例えばゼネコンのくせに一切指示や計画を示さずに、今、仕事している、仕事している、今、検討しているから待って、待って、としか言わない。
 
 その区画のその内装は真っ白、しかし〆切と期限はどんどん迫ってくる。
 
 とうとう業を煮やした”発注元の担当者”が、あろうことか独自のつてで小さな町工場に頼み、彼とその町工場でその箇所は完成させるはめに。
 
 ∧∧
( ‥)そうしたらなんの仕事も
    してないゼネコンが
    町工場に支払われる金額の
    八割をこちらによこせ、
    と要求してきたって話でね
  
  (‥ )発注元の担当者が
      ぶち切れてな、
 
 おい、仕事もできないお前らが何、金をピンハネしようって言うんだ? お前んとこの社長と俺は知り合いなんだからな。発注主は俺たちだぞ? それ分かって言ってんのか? 小僧??
 
 まあこういうのりでピンハネは三割かそのくらいだかになったらしい。
 
 ∧∧
(‥ )担当者が全員若いだけの
\‐  勘違い未経験者だったの
    でしょうね
 
  (‥ )統括できない、
      仕事ができない
      できないから押しつける
      無責任だから催促する
      だけど無能だから
      発注できない、
      計画できない、
      立案できない、
      でもゼネコンである以上
      ピンハネをしないと
      いけない
      泥縄、行き当たりばったり
      そういうことだろうねえ
 
 ゼネコンは若いぺーぺーな連中ができるようなことじゃない。
 
 ∧∧
( ‥)ゼネコンがそんな簡単に
    うまくいくなら
 
  (‥ )ボーイング787は
     もっとスムーズに
     飛んでるんじゃねーの?
 
 *ボーイング787:ここでは設計自体はボーイング社が自社で行ったが、各国企業を、以前よりも多数集めて生産したボーイング787がトラブル続きだった話のこと。これは安易な理解かもしれないけども、ゼネコン業なるもの、指示を出して催促して値切ってピンハネして組み立てれば良い、なんていう安易なことなら、こんなことにはならない。ゼネコン業とはそりゃあ難しいことなのでしょう、という意味。言い換えれば、これに成功すればボーイング社無敵、ということに。
 
 **もちろん、こんな理解で正しいのかどうか、より正確にはちゃんと文献を読む必要あり。
 
 ∧∧
(‥ )でもこの事柄は色々なことを
\‐  示唆していますよね
 
  (‥ )安易に下請けに指示をだす
      立場になると、
      ゼネコンもできないくせに
      いばりくさる、そういう
      勘違い能無し野郎になる
      そういうことだな
 
 まあ、それを考えると、大企業なんてチンピラの集まりだろ? という揶揄は実際のところまったく正しいとも言える。
 
 上司が馬鹿だ、無能だ、というのもそういうことの反映である面もあるんだろう。上司は統括する立場であって、実力もないのに統括する立場になったら勘違い能無し野郎になるのは当然。
 
 ∧∧
( ‥)そしてこの話はもうひとつ
    別のことも語っている
 
  (‥ )大企業は外部の変動を
      緩衝してくれる
      緩衝剤になってくれる
      だが、これは同時に
      逃げ場のない檻でもある
 
 檻の中にはルールがある。牢獄に牢名主がいて上下関係があるように、檻の中にいる人間は、そこがいくら巨大企業でも、単なる生身の、ただの肉のかたまりだ。
 
 ∧∧
(‥ )実はいくらでも攻撃できるし
\‐  むしろ牢屋内部の
    階層構造という
    肉轢き器の中にいる分
    攻撃に弱いとも言える
 
  (‥ )連中自身も
      勘違いしているが
      やつらはたった一人の個人
      組織の単なる消耗品でしか
      ないんでな
      いくらでも替えの効く
      ただの部品なのだ
 
 
 人間は容易に堕落する薄っぺらい動物だ。薄っぺらいから自分と自分の人生に価値があると思うが、それは幻だ。幻だからそれは容易に破壊できる。破壊されるのが怖いから檻から出られないのだ、とも言える。
 
 ∧∧
( ‥)しかし檻の中にいるからこそ
    轢きつぶされる
    檻が快適だから忘れてるけど
    実は八方ふさがりでもある
 
  ( ‥)勘違いしたテレビという
    ‐□ 企業に対して
      スポンサーから攻めろ
      という考えがあるが、
      あれは確かに
      有効だろうねえ
 
 檻の内部にいるからこそ、一人の人間に対して石を投げ込むことがどんな効果を持つか。その恐ろしさを一番思い知るのは檻の外にいる人間じゃない。檻の中にいる人間だ。
 
 そして一人、一人殺していけば集団は身震いを始める。
 
 
 

2013年12月12日木曜日

コメントが痛い領域に偏る、必然的な可能性

 

 書評、論評、寸評、評論、意見、コメント
 
 ∧∧
(‥ )書籍で、ネットで、掲示板で
\‐  amazonで、tumblrで
 
  (‥ )ああいうコメントには
      時々痛いのがあるけど
  
 例えば応用が効かないコメント
 
 ∧∧
(‥ )私には合わない化粧品でした
\‐
 
  (‥ )これでは意味のない
      情報だよな、
      最低限、応用が効かない

 私には合いませんでした
 
 そうではなく、こうしたらどうなるか?
 
 私は良くは思いませんでした。他の方が評価している、この、肌に優しい化粧品でも、このような反応が出たからです。でも、私の場合、石けん、水仕事でもこのようなことになりますから、以上の反応は私の肌が平均より弱いせいかもしれません。ただ、私と同様に弱い方は...

 
 ∧∧
( ‥)私は人間という集合の中で
    このような位置にいます
    私のような立ち位置の方では
    やはり過敏に感じるかも
    しれません、以下ウンヌン。
    いわば自分の座標を
    お知らせすれば、
    近い座標、遠い座標の方々
    それぞれ個別に対応可能
    応用と潰しが効いて便利
 
  ( ‥)これがさ、単に
    ‐□ ”私には合いませんでした”
      だとなんの意味も
      なくなるのだよね
 
 自分自身の説明もしないで、私にはこうでした、それしか説明しない。これは私が感じた事は私以外にも無条件にあてはまると考えていることになる。そうでないと、こんな説明はしないだろう。
 
 つまり、自分の座標に無頓着なのだ。
 
 
 ∧∧
(‥ )他人の意見を尊重しない、
\‐  とも言えますけどもね
    あるいは自分の立ち位置同様
    他人の立ち位置にも
    無頓着なのかも
 
  (‥ )無頓着なせいか
      無頓着に
      私はこう思います
      としか説明しない。
      そうだとすると、
      論評やコメントが
      痛い内容に偏りがちなのは
      そのせいかな
 
 自分た他人の立ち位置に無頓着な人間なれば、無頓着で説明抜きの意見を積極的、自発的に述べるだろう。だとしたら、コメントがどこか、ちんちくりん色に偏るのは当然だとも言える。
 
 

この競合と絶滅と偏りはいかに理解すべきか?

 
 ∧∧
( ‥)どうよ?
 
  ( ‥)んんんんん…..
    ‐□ 30年あまり前のこの図
      氷河期末期の
      気候と植生を示した
      図が正しくない、という
      可能性が出てきた。
 
 というか、本自体は1981年なんだが、気候と植生の元データは60年代、70年代のものだ。それがしかし、どうも正しくないらしい。
 
 ∧∧
(‥ )むしろ、以前の植生推定よりも
\‐  新しい最近のデータの方が
    つじつまが
    あうんじゃないですか?
 
  (‥ )以前の話はすごく変だった
      からねえ
 
 この化石種は分布からして当時の森林地帯、針葉樹による寒冷なタイガ、あるいは針葉樹と広葉樹の混合林にすんでいた
 
 という解釈が、妙におかしい。
 
 なぜならその化石種が本当に森林地帯に住んでいたのなら、なんで森林地帯の一部にしかいないのか? という疑問
 
 それも緯度を貫いて南北に分布するくせに、東西には拡大しない、という珍妙な分布。
 
 ∧∧
(‥ )最近の結論と照らし合わせると
\‐  草原、あるいは半乾燥地帯で
    樹木と灌木が点在する地域に
    いたみたいですね
    いない場所が森林地帯ですよ
    これなら緯度に拡大しても
    東西には拡大しないでしょう
 
  (‥ )ただ、今度はそれはそれで
      悩みどころだな
 
 じゃあ、なんで絶滅したの? 草原自体は今でもあるじゃん。
 
 ∧∧
( ‥)近縁種との競合に負けた
  ‐□ その可能性は
    あるみたいですよね、
    少なくとも、両種は
    同じ場所で同居することが
    ほとんどなかったみたいですし
 
  (‥ )とはいえ、
      なぜ負けたのかが
      問題になるな
      どっちも疎林や灌木、
      草原地帯の動物だろ?
 
 ありうるとしたら、ほんのわずかな好みの違いがあって、気候が変化するにつれて植生が変わっていく中、このわずかな好みの差が致命的になった、ということ、だろうか。
 
 *氷河期の草原と現代の草原は環境も構成種も違っている場合があって、どうも同じには扱えない、という意味。
 
 ∧∧
(‥ )人類の狩りは、直接は
\‐  影響していないみたいですね
 
  (‥ )むしろ存続した方の種が
      猛烈な影響をこうむった
      痕跡があるんだが、
      系統としては存続したの
      だよな
 
 ∧∧
( ‥)絶滅種は個体数が
    少なかったから、
    人類の狩りの証拠が
    残りにくい
    そんな可能性
 
  ( ‥)やれやれ、
    ‐□ 分からんこと、
      知らん事が
      検討すべきことが
      山のように出てきたな
      脳が痛い、眠い、
 
 例えば花粉が化石になる過程で、保存されにくいもの、されやすいものとがあり、結果的に当時の植生を偏った構成で再現してしまう可能性。
 
 ∧∧
( ‥)貝化石とか見ると
    それは良く分かるのですけど
 
  (‥ )当然だけど花粉でもそれは
      起こるんだな。
      考えてみれば当たり前では
      あるんだが、
      考えた事なかったからね
 
 *貝化石だとよく分かる:化石ではないが、海岸で拾った貝殻と、その海岸を猛烈な台風が襲って削れた土砂から出てきた貝殻の構成が、全然違う、というぎょっとするような体験。



 

2013年12月11日水曜日

ああ、陰謀論って占いなのな

 
 お茶に宇宙を見いだし、盆栽に世界を、コーヒーのしぼりかすに未来を、そして星と天体の運行から運命を探り出す。
 
 ∧∧
( ‥)それがあなたたち
    ホモ・サピエンスの
    特徴だと言うのなら
 
  (‥ )陰謀論って、あれは
      占いなのな
 
 お茶とコーヒーから未来と運命を見いだすのであれば、テレビ、新聞、ネットから、世界と予定調和をつむいでみせるはホモ・サピエンスの真骨頂。
 
 ∧∧
(‥ )...なんかネットとかだと
\‐  安倍首相が総理官邸に
    入らないのは民主党時代に
    取り付けられた盗聴器を
    警戒しているからだ、とか
    こたびに成立した
    特定秘密保護法に基づき
    盗聴器を仕掛けた連中を
    逮捕するのだ、とか
    共謀した政治家にまで
    累が及ぶのだ、とか、
    そんな噂まで出てますね
 
  (‥ )コーヒーから大宇宙、
      新聞から国家的陰謀を
      発見して理路整然と
      述べる。
      さすがはホモ・サピエンス
      これぞホモ・サピエンス
 
 熱狂的十字軍魂でネアンデルタール人を殲滅しただけのことはある(空想)
 
 一応、言っておくと、この手の陰謀論は左翼もマスコミも大好きなのだけども
 
 *例:途中経過をすべてすっ飛ばして、軍靴の音ガー! とよく分からん結論だけを言い立てる
 
 ∧∧
( ‥)でも、本当にやってたら
    どうしますかね?
 
  ( ‥)学生運動気分が抜けない
    ‐□ 大きなおこちゃまの中には
      警察や公安から黙認されて
      いないような
      やっちゃいけない火遊びを
      しちゃう人が確かに
      いるからねえ
 
 亡命でもすればいいんじゃね? 政治亡命。
 
 なんか青春の過ちって感じな。
 
 革命戦士っていう、フリーターやノマドって言葉に騙されて人生を棒に振る感じで。
 
 ∧∧
(‥ )無責任な妄想に
\‐  無責任な提案ですか
 
  (‥ )そりゃあ、コーヒー占いと
      同じだからな、
      こういうのは真剣に
      考えちゃだめよ
 
 ∧∧
( ‥)どこへいこうって
    いうんですか?
 
  (‥ )プーさんのところへ
      いったら何されるか
      分からんから、
      中国へいけば
      いいんじゃね?
 
 フランスとか考えたけども、やっぱここは中国っしょ。
 
 ∧∧
(‥ )中国の方も困るでしょう
\‐  まともなら追い返しますよね
 
  (‥ )豪快な人もいるから
      後先考えずに
      てきとーにマカオあたりに
      受け入れてあげてだな
      チャーブドーと
      言ってあげるのよ
 
 こんな感じで=>hilihiliのhilihili: その場その場で差不多
 
 とはいえ残念ながらホモ・サピエンスが思い描くようなドラマは何も起きず、お茶は湯気をたて、盆栽は光合成を行い、コーヒーのしぼりかすは乾いてこびりつき、星と天体は重力と慣性に従って運行するのみであった。
 
  
 

状況が変動する時、そこから利益をむさぼる詩人たちがいる

 
 その人は言った、敗北に直面した時のドイツ人の粘り強さは印象的だ。彼らは世界で一番強いのではないか。これもドイツ人らしい職人気質の…
 
 ∧∧
(‥ )どう思います?
\‐ 
  
  (‥ )無敵のナポレオン相手に
      負けても
      ただ敗走するだけでなく
      集結して再び攻撃を
      しかける
      それを最初にしたのは
      ドイツ軍というか
      プロイセン軍じゃ
      なかったかね?
 
 ナポレオン最後の戦い、ワーテルローもそれで勝負はついた。イギリスが勝ったというが、最後に戦場にやってきたのはナポレオンが蹴散らしたはずのプロイセン軍だった。負けても組織的に撤退できれば再び攻勢に出ることができる。ついにはナポレオンを仕留めることもできるよう。

 要するに冒頭の人が言うドイツの粘り強さとは、対ナポレオン戦に特化したプロイセン軍の軍事的伝統が、WW2においてもドイツ国防軍の間に残っていた、というだけのことかもしれぬ。
 
 ∧∧
( ‥)職人気質がうんぬんとか
    あまり抽象的な
    ふかしをこくなと?
 
  ( ‥)まあそういうことだ
    ‐□ もっともふかしを
      こいているのは
      お互い様さ
      俺のこの意見だって
      安っぽい知識から
      出てきた安易な思いつきよ
 
 とはいえ思うに、職人気質がうんぬんとかいうポエムな一節は、軍事的伝統以上に信用できん。それは抽象的なごまかしではないのか?

 そして、それで満足することが良いとも思えない。
 
 ∧∧
(‥ )あなたこの発言をした人
\‐  あまり良くは思って
    いないよね
 
  (‥ )原発ぱーんの後、
      子供たちを調べたら
      腺腫が見つかった、
      そういうニュースに、
      ほら見ろ! 
      やはり恐れていた事態がー
      と飛びついていた男よ
 
 統計的に正当でないと、そういうニュースには意味がない。比較しないとやはり意味がない。あった、だけでは意味はない。
 
 そうであるのに、自分が思い込んでいた放射線の不幸。微弱な放射線の累積で日本人はじょじょに死ぬに違いないという信念。これが現実に起きたのだと、有頂天になってニュースに飛びついたのだ。

 こんな自分の思い込みに沿ったニュースに飛びつく人間は信用ならん。そしてそんな人間がつむぐ言葉に対して疑問や不信感を抱くのは当然であろう。
 
 一方、このような彼の言葉に、そうだよね! やっぱり世の中が間違っているよね!! と賛同する人もいる。それがこの世の中でもある。
 
 ∧∧
( ‥)受け取り方は相手次第ですか
 
  (‥ )すごくいやな
      言い方だけどね
      これは受け取るお客さん
      次第なのだな。
 
 原発がぱーんした時、真っ先に思い浮かべたのは、ああ、全国中の物書きが一斉に本を書き始めたな、ということであって
 
 ∧∧
( ‥)そんなことを言うと
    怒り狂う人もいるでしょう
 
  ( ‥)そりゃあそうだね
    ‐□ 風評被害を食らったり、
      避難指示で職場も仕事も
      失った人がいるし
      生活と危険性を天秤して
      踏みとどまると
      善意のやからが
      なぜ逃げないのですか?
      死ぬ気ですか? 
      馬鹿ですか?
      と無責任にはやしたてる
      こんな状況で
      こんな不謹慎なことは
      確かに言うべきことでは
      ないね
 
 だが、事実なのだ。
 
 原発事故を金儲けとしか思わない人々がいるのは事実であり、そういう人からすれば善意の人も、恐慌した人も、すべて客であり金づるでしかないんである。
 
 こういうことを平気でやる”やから”はうじゃうじゃいる、作家、知識人、劇団員、政治結社、新興宗教、
 
 もちろん、詩を売る詩人たちもその中にいる。恐怖と絶望と希望と思いを語って言葉を売りつける。
 
 詩人は恐怖を売りつける死の商人でもある。言葉が人の心に届くという時、それは言葉を売っていることに他ならぬ。そして彼らに妥当性というものはない。それが冒頭の話でもある。
 
  
  ( ‥)そういう理由で、
      詩人は大嫌いだよ
      汚物は消毒するべきだ
 
 ∧∧
( ‥)現実と言葉は違います、と
 
 言葉はいくらでも語る事が出来るが、それは全部まやかしだ。まやかしだから、言霊、とかいうちんけで怪し気なものまで持ち出してまで箔をつけようとする。それゆえ詩人なるもの、あさましや。
 
 ∧∧
(‥ )現実、と言いますと、
\‐  あなたも含めて、
    中国詰んだ、
    と考える人は幾人も
    いますけども
 
  (‥ )でもさ、詰んだ、
      と言うのは簡単なんだ
      言葉だけだでな
 
 そんな言葉ではなく、1円でもこの予想から儲けることが出来たら本物。
 
 ∧∧
( ‥)不謹慎な
 
   (‥ )だがこれが現実な
       わけさね
 
 そして1円でも儲けることができるなら、それは言葉でもまやかしでもなく、もっと正当だ。
 
 ∧∧
(‥ )だけどさ、現実問題として
\‐  あなたの仕事は
    原発も中国も関係ないよね
 
  (‥ )これが現実なんだが
      もう一工夫したい
      ものだね
 
 このままではつまらなすぎる。
 
     
 
 
 

2013年12月10日火曜日

12月10日のISSと金星

 
 12月10日、神奈川は午前中、しばし雨、そして夕方には晴れ間が広がった。夕暮れも過ぎた頃、一仕事終えて公園でぼんやりしていると、南西の地平線近く、明るく輝く金星のあたりから、空をゆっくりと移動する明るい天体に気がついた。
 
           *…..
 ∧∧ 人工衛星ですね
( ‥)             *
 ‐( ‥)国際宇宙ステーションと
   ‐□ 比べれば少し暗いけど、
     明るい人工天体だね
 
 この進路だと、ちょうどここからはほぼ真上に来るはずじゃないか。手持ちのちいちゃなデジカメで写してみよう。物は試しである。
 
 ∧∧
(‥ )あら、写ってるじゃないですか
 □‐
 
  (‥ )こんな装備でも写るんだな
      すげーな












 画面は下が北、上が南、左が西、そして右が東。露出時間は10秒程度だったか、南西からやってきた人工衛星は明るく伸びた線になって写っている。移動方向は画面では左上から右下。移動の先にはペガサス座η星がある。画面右上、方位にすると南がやや明るいのは半月があるから。
 
 人工衛星はほぼ天頂を通過。
 
 なんだろう、この人工天体? 国際宇宙ステーションにしては暗いイメージだけど、帰って一応確認。
 
 ∧∧
(‥ )あのね、予報だとISSは
\‐  2013年12月10日、
    神奈川県では17:41ごろ
    南西からやってくるのが
    見え始めて、
    17:44にほぼ天頂にくる
    みたいだよ
 
  (‥ )えっ? これ
      宇宙ステーション
      だったのかい?
 
 カメラの記録では以上の撮影時間は17:41となっているが
 
 ∧∧
( ‥)カメラの時計がやや
    ずれているのでは?
 
  ( ‥)ああ、今確認した
    ‐□ 3分ずれてるみたいだ
 
 つまり17:41ではなく、17:44に撮影したことになる。予報の通りで、これは国際宇宙ステーション(ISS)でよかったらしい。

 ちなみに以下は帰り際に写した金星の写真











 
 ∧∧
(‥ )望遠鏡で覗いたら、
\‐  今日の金星は大きな
    三日月でしたね
 
  (‥ )見かけ上はこれから
      再び太陽に近づいていく
      わけだな。
      あっちからみれば、
      金星が地球を追い抜く
      位置関係だよね
      あちらの空では
      地球はそろそろ停止して
      もうじき逆行を始める
      頃合いな訳だね
 
 ひと月前まで半月だった金星は、いまやより大きな三日月、つまり地球との距離が近づき、軌道上で追い越そうとするところにある。金星の光度は増大。夕暮れの空でひときわ、ぎらぎらしてる。


 


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