簡易なエアブラシを使ってみる。
∧∧
( ‥)どこまでも手抜き?
( ‥)まあまあだけども、
-□ まだうーんだな。
これはこれで良しとするにしても、もう少し検討しよう。
さて
ネットで何気なく見つけたさる本の書評。
∧∧
(‥ )ああ、著者はなんか有名な経済評論家?
\- でしたっけかね?
(‥ )おいちゃんがテレビを捨てたあたりで
のしてきたらしくてな、ネットの記述では
良く見るけども動画で見た覚えはないな
伝聞だとかなり雑な記述をしたり、議論では専門用語や質問などを投げかけておいて、「こんなことも分からないの? じゃああなたと話せません」というようなやり口で自分を頭良く見せようとしたり、議論に勝った風を装うというもっぱらな評判。
∧∧
( ‥)まあそのこと自体は
どうでも良い話でして
( ‥)うん、この人の本、売れ行きは
-□ 良いな。少なくとも古めのものはね
しかしとてもざっくりした印象で言うと、新しくなるほど本の質は悪くなるっぽい。2010年には13冊も出しているらしい。
∧∧
( ‥)ゴーストライターですかね?
(‥ )それか自分の本をコピペした
□- つぎはぎかなんかだろうな
ありうるのはその両方だけどね
対談本も混ざってるな。
*個人的な経験やラノベ作家の出版速度を考えると、1個人で完全オリジナルの書籍を出せる量は年間4冊あたりが限界、という前提がここにはある。
*対談本は作るのが一番楽で速い本のひとつ。ただし普通、売れ行きは良くないそうだ。
ともあれ、年間13冊なんていうあるまじき粗製濫造をしたせいか、2010年に出した某書の書評はかなりぼろくそである(それが何を反映しているのか? というのはまた別の議論になるが)。
∧∧
( ‥)注目したのはamazonにおける
-□ ぼろくそ書評の人が書いた
他の書評ですか
(‥ )基本的にあれね、売れ筋の良い本を
□- 買って叩いて、嘆いている。
例えば曰く、こんな本を読むゆとり世代は良い文学を知らないに違いない(個人的には正直、この人の批判する本が、ゆとり世代によって読まれるような本には見えない。有名な作家で古くから固定層がついている部類だし)。
例えば曰く、こんな本が売れることと、日本の経済が悪くなることには相関関係があるに違いない。
∧∧
( ‥)ひっかかったのはこれであると?
-□
(‥ )いやまあ、相関関係は、おそらく
あるっちゃあるんだよな
出版界は確かに不況だ。経済が悪いし、それにネットに”くだらない市場”を奪われた。
ネットが人を駄目にするのではない。もともと人間はアホなのだ(自分をみれば分かるだろうさ)。
こうして、くだらない市場で支えられてきた出版界は根元を食われてがたがたに。
∧∧
( ‥)最近の新書はずいぶんぺらぺらになって
-□ ラノベを笑えない内容ですけどね
(‥ )根っこのくだらない市場を食われたら
お高くとまっていた新書も青くなって
下まで降りてきた、そう考えたらどう?
現場が壊滅したので、ほとんど名誉職で良くも悪くも無駄にスキルを上げていたおっさんが、というか普通に暇していた親父が、現場に出てきて慣れぬままにハッピや着ぐるみを着て呼び込みをしているような感じ。
∧∧
(‥ )まあ、この怒れる書評屋さんが
\- こんな本が売れるから景気が悪くなるのだ
とこきおろしている本は新書では
ないんですけども
(‥ )同じことだよ。人間の頭脳には
ラノベや漫画やぺらぺら新書や
それに類似が限界なのさ。
悪いこっちゃない。
ああ、そうとも、”そんな本”が売れることと、経済にはおそらく相関関係があるだろうさ。だがそれはくだらない本を読むほど日本人が嘆かわしくも堕落した、からではない。くだらないものの独占が破られたからだ。
∧∧
( ‥)人間は変わらないと
(‥ )変わってたまるかよ。
変わろう、このままでは若者と未来を
食いつぶすだけだ、と言っても
変わらんじゃないか。
何が堕落しただよ、ふざけるんじゃねえ。もともと腐ってるし、腐っているのが本来なら、それはもはや”何かから何かへと腐ってさえいない”のだ。もともと僕らが馬鹿なだけだ。堕落は我がうちにこそあるものだ。
∧∧
(‥ )まあ、そもそも年間13冊も出された
\- うちの1冊を大真面目に書評され
ましてもねえ
(‥ )漫画とかラノベとか馬鹿にするのは
別にいいけどもさ、もうちょい
考えようぜえ。
週刊漫画の単行本が年間何冊出る? せいぜい4冊じゃねえ?
ラノベが1人の作家から年間何冊出てくる? やっぱ多くても4冊ぐらいじゃねえのか?
∧∧
( ‥)それなのに某経済評論家が”書いた”
と自称するもったいぶった本が
2010年だけで13冊
(‥ )それ見て疑問に思わんやつが
堕落だ漫画世代だゆとり世代だ
とかって言うのよ。
おかしいのはお前だろうよ。
見ろ、本ばっかり読んでるからこんな馬鹿なことになる。本を読んだぐらいじゃ地に足つかぬし、現実的には賢くもなれない。そんなものは単なる活字だ。同人誌だろうがなんだろうが、本を作ってごらんよ。現実をもっと換算できるようになるはずだから。